前回の記事で意気込んだ通り、私はこれからHIKAKIN TVの現存する動画を全て見届けることになった。
ここから私がHIKAKINを理解するまでの長い長い道のりが始まる。
HIKAKINを理解したところでなんなのだという声も上がるかもしれない。何より私自身がちょっと思っている。
しかし、そんな野暮なことは言うまい。やるまえから「それって意味あるの?」と言うよりも、まずはやるのみ。
と言うわけで、記念すべきHIKAKIN TVの最初の動画がこちらである。
ぜひ皆さんも一緒にヒカキンを楽しんでいただければと思う。
ッスカッ!
ブンッ! ブンッ!! ベーベーベンベンベケ
ヒーカーキンッ!! ペペデン! ツルルルッ!!
ティーイヴィッ!! ブィィイツタン…タン…タン…ブンブン、ドーモ
ヒー、カー、キン、デス
なんかすごい手間をかけている。
「ブンブン!ハローチューチューブ!」じゃないのか。
こんな初っ端からボイパの力量を見せつけてくるとは思っていなかったのでビビってしまった。
今や動画を見たことがなくても知っているHIKAKINの挨拶「ブンブン!ハローチューブ!」と言う挨拶は最初からあるものではなかったのだ。
そうなるとこれから先で一体いつあの「ブンブン!ハローユーチューブ!」と言う挨拶が使われ始めるのか、すでにワクワクが止まらない。
彼は新たな活動としてビデオブログの更新を宣誓した。
彼が最初に投稿した有名なものがビートボックスの動画であり、当時あったもう一つのサブチャンネルも共にビートボックスをメインに取り扱うチャンネルだったため、エンターテイメントに注力したこのチャンネル、HIKAKIN TVが始動するとのことだ。
これが今も生ける伝説の始まりなのだろう。
YouTubeの動画ってこの先何十年も残ると言う考えが浮かんだ。
この先相当なことがなければ今の動画も未来に残る。
もし僕が親父になった時、「HIKAKIN」と検索したら今の僕の動画が見られるんです。
僕の息子が見るかもしれない、僕が死んだとしても孫が見るかもしれない。
そう思うとすごいなと思って始めました。
思っていた以上に壮大な計画でHIKAKINはVlogチャンネルを開設していたのだ。
なぜか少し感動的に思えてしまう。
現在も元気に活動している彼がいつか死んでしまっても、HIKAKINの子孫が、そして我々がHIKAKINを見続ける。
SFで見る不老不死計画の第一歩を目撃してしまったような感覚さえ微かに感じる動機であった。
この動画を撮っている彼は、今ではアイコンになっているメガネはかけず、ライティングもされず、「YouTube」とロゴの入ったTシャツを一枚ペロンと着ただけのHIKAKINである。
この動画はまだただの挨拶。
「是非、これからもHIKAKIN TVを見に来てやってください」と締めて、彼は動画を締め括ったのだった。
11年前、彼は未来に残す記録というようなニュアンスでこのチャンネルを立ち上げた。
当時はYouTuberという言葉はすでにあったのだろうか?
はっきりと思い出すことができないが、この画面にいる彼がその第一人者になっていくのだ。
それでは次回の記事でもHIKAKINの記念すべき次の動画を見ていきたいと思う。
それでは。