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【第34回】初の辛口レビュー⁉︎微妙すぎて真顔で4口飲む-ヒカキンの現存する動画全部見る-  

2023年8月11日

前回のヒカキンはドリトス同士を勝手に競わせて、その上で勝手にドローにするという、彼の優しさが垣間見える暖かい動画だった。

明らかにBBQ味にはそれほど感動しておらず、チーズ味にだけはしゃいでいたのに、彼はあくまで同列であると嘘をついてくれた。

前回の記事

ドリトスバトル以前のヒカキンの動画では「彼は動画で嘘をつかない」と思っていたけれど、どうやらドリトスバトル以後からは彼の動画にも"嘘"が入り込んでくるのかもしれない。

けれど彼の動画に出てくる嘘は、誰かを欺くための嘘ではない。
チーズ味とBBQ味に優劣をつけないための、優しい嘘だ。

そんな器用さに寂しさを覚える人もいるかもしれないが、ヒカキンは偶像ではなく人間だ。

どんな配慮が裏であろうと嘘をつかないで欲しいと願うのは傲慢なことだろう。

彼がつく優しい嘘も含めてヒカキンとして受け入れていきたいと思う。

では早速今回も動画を見ていこう。

ミルミル -2011/09/06

はい!本日撮影日は2011年9月4日。
日曜日夜8時25分です。

今日は帰りにつけ麺を食べてきました。

最近は自炊(米を炊いて惣菜のトンカツを食べること)をしているというヒカキンだったが、今回は外食をしてきたようだ。

ヒカキンコラボカップ麺『みそきん』が出たことをふと思い出した。

きっと彼はちょっとした外食でもよくラーメンやつけ麺などをよく食べていたのだろう。

こうね、僕がつけ麺を食べると、食べ始めると、みるみるうちに笑顔になっていく。

みるみるうちにも、ほんと幸せな表情になっていく。

本当に何かこう、食べるともう、みるみるうちに笑顔になって…
みるみるうちに幸せな顔になって…

そう言ってみるうちにミルミルミルミル!!!

ミルミル〜〜〜〜!!!
(画面にミルミルを映す)

そのつけ麺屋を紹介しろよ。

まじでミルミルどうでもいいよ。
全然興味ないよ。

ヒカキンを笑顔にするそのつけ麺の方が圧倒的に知りたいが、今回紹介してくれるのは残念ながら乳酸菌飲料ミルミルのようだ。

途中で急に「ハイレタハイレタハイレタ!!!!!」と発狂する洒落怖エピソードかと思うような勢いでミルミルが雪崩れ込んできた。

ヤクルトから!コンビニセブンイレブンで売ってました!

ヤクルト、ミルミル。

腸に生き生き、ビフィズス菌、発酵乳ミルク味。ミルク味?

それでいてですね、このちっちゃさです!
めっちゃちっちゃいねこれ(ミルミルを強く握り、掌に収まる小ささを見せる)

小ささは… iPhoneね、これ!
iPhoneと流れるとこんくらいですね。
(iPhoneとミルミルを横に並べて大きさを比較する)

ミルミルのサイズ感にそんな解像度はいらないだろ。

ミルミルを持ち運ぶ時の利便性を確認したくてこの動画開いてるやつ0人なんだから。

ちっちゃい!

これで95円!

高い!

もうドンキでデカくて安いもん買っていけよ。

今回もサイズと値段に対する言及をしてきた。

貧乏臭さを一切隠そうとしないスタンスはむしろ好感が持てるが、こうもほぼ毎回言っていると思うと、安くてデカいものに対して彼がどんなリアクションを取るのか気になってくる。

普通に「デカくて安い!」と言いそうだ。
多分言う。

やはりヤクルト!ヤクルトさん……

あれですね、強力なもの出してきましたね〜

しかしここはやはりヒカキン。
値段と小ささに文句をつけながらも、ヤクルトというメーカーに対して「この値段で出すなら間違いなく強力な(?)商品だろう」という信頼を持っていることをアピールしてきた。

高い!という庶民的な感覚で共感を得ながら、企業への信頼感を出してその悪口を即座に薄める手口。

そう、このシリーズを読み続けている人はもうお気付きだろうが、これは彼が『ハーゲンダッツ クリスピーサンド』をレビューした時と同じだ。

例の回

ヒカキンは少しずつ回を重ねることで、レビューのノウハウを身につけていっていることが分かる。

彼のレビューはいつまでもスカスカのまんまじゃない。

出してきたって言いましたけど、結構前からあるのかな?

気になりました!ミルク味!

味はどうなんでしょうかね?
(開封してストローを取り出す)

気になったのがね!
原材料名、パラチノース、全粉乳、脱脂粉乳、にんじんジュース。にんじんジュース?

なんかこれだけ見ると、なんかさっぱりわかんないからずっと今まで買う勇気が出なかったんですけど、買ってみました!

確かに気になる。

レトロなパッケージデザインから、ヤクルトが昔から出しているシリーズっぽい雰囲気は分かるが、実際の味は私も知らない。

そしてその味への興味をそそる材料として、原材料のにんじんジュースについて触れてきた。

乳酸菌飲料と言われると、ヤクルトやカルピスの"ああいった味"をイメージしてしまうので、彼が冒頭で引っかかっていた「ミルク味」という表記にも好奇心がくすぐられる。

最初のつけ麺のくだりは本当に意味がなかったと思うが、それを除けばすごく良い動画な気がしてきた。

実際のその味について早く聞いてみたい。

(ストローを刺そうと構える)
スリー、トゥー、ワン、ファイア!

(さす、飲む)

…ああ〜…

(ニヤつきながらもう一口飲む)

…エヘヘッ?w

(首を傾げながらもう一口飲む)

…う〜〜んw

(さらに一口飲む)

絶対美味しくないだろ。

ヘラヘラしながら黙って4口いくものが美味いわけがない。

無茶苦茶リアクションに困ってるじゃないか。

これは「まずいとは言えないよな…」的な沈黙なのだろうか?
それとも「どう表現したら良いのかわからない初めての味だな…」という困惑なのだろうか?

…あのねえ

ちょっと辛口レビューになっちゃうけど…

薄いですね、非常に。

普通にまずかったようだ。

何かね、ヨーグルトをちょっと薄めたみたいな味がしますね。

それと牛乳混ぜた?

あ、ヨーグルトを牛乳で薄めた感じだ!

より的確に不味さを表現しようと奮闘している。

(真顔でもう一口飲む)

体にいいんだろうね、これ。
腸に生き生きビフィズス菌って書いてあるしね。

もう青汁みたいな受け入れ方しか出来なくなっちゃってる。

とりあえず、濃い味が好きな僕にはちょっと、なんか「これだな!」って感じにはならないけど…

(真顔でもう一口飲む)

…まあ、美味しいですけど、うん…

(真顔で飲み切る)

ヨーグルトと牛乳の中間の味!

みるみるうちに顔が、こう、笑顔になってきましたよね!飲んだら!

無理無理無理!!!
押し切れないだろ!!!

今回は流石に嘘すぎる。

全然真顔だったよ、ヒカキン。

なんなら渋い顔してたよ。

ちょっと笑顔の瞬間もあったけど、笑顔というよりも"コメントに困りすぎて笑っちゃってる"状態だったよ。

皆さんも買ってみてください!

ミルミル!

たぶん僕と同じ感想言うと思います。
牛乳とヨーグルトの間。

ミルミル!

動画が終了した。

ヒカキンが初めて"辛口レビュー"をしとして特別な回になった。

明らかに刺さってない商品でも、なんとか工夫して褒める姿に感動していたが、やはりヒカキンも人間だ。

味が美味しくない時は「美味しいです!」と断言はできない。
「まあまあ、美味しいですケド…まあ、身体に良いっぽいですから…」と言い訳のような擁護しかできない。

ついつい彼の人の良さから、勝手に神格化しそうになってしまうが、それは良くないと定期的にハッとさせられる。

当時のヒカキンも、エンターテイナーの端くれでありながら、当然自我を持った一人の人間なのだ。

「ヨーグルトを牛乳で薄めた感じ」としか形容のしようがない液体を飲んで「美味い!」とみるみる笑顔になっていく姿なんて、悲しくて見ていられないかもしれない。

ヒカキンはヒカキンのままでいい。
無理してみるみる笑顔になる必要なんてない。

そんなことを気付かされた気がする。

それでは。

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