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【第16回】もはや味覚での説明は不要 -ヒカキンの現存する動画全部見る-  

2023年1月12日

これまでのヒカキン。

今までは食レポなどをするも「甘い」「濃い」「ちょっと苦い」しか味覚がなかったが、動画を上げるにつれて味覚表現が広がり始めた。
味の解像度は低いままのようだが、「ごくごくいける」であったり「飲むデザート」といった体感的な表現を覚え始めた。

前回の記事

彼がYouTuberとしての活動に自覚が芽生えてきた証かもしれない。
これからますます目が離せない。

ハーゲンダッツ - クリスピーサンド 2011/08/19

ブンブン!
キョウハアイスノオウサマダ!

ぺんぺんペチペチ(胸部を叩きリズムを取り始める)

ハーゲンダッツは♪
アイスの王様♪
外はさくさく♪
中のクリーム♪
口に含んだ瞬間幸せ広がる〜♪

ブゥンワブンビ!ブンワカブォンブォン!ブゥンワブンビ!ブンワカブォンブォン!
ブゥンワブンビ!ブンワカブォンブォン!ブゥンワブンビ!ブンワカブォンブォン!

ハーゲンダッツクリスピーサンドォウ
バニラアンドビィーンズ

もうヒカキンのボイパに何も思わなくなってきている自分がいて少し寂しい。

だけども皆さん、開幕ブンブンがきましたよ。

今の所ヒカキンの動画を追っていって一番楽しみなのがあの挨拶が初登場する回が一体いつなのかである。
前回もブンブンが聞けたが、どうやら「ブンブン!ハローユーチューブ!」という挨拶がお決まりになるのもそう遠く無いのかもしれない。

このボイパを終わらせたあとやけにわざとらしく息切れをアピールするヒカキン。

いったいなぜそこまで疲れているのか。動画の続きを見ていこう。

ハア……ハア……

まず、アイスを紹介する時の非常に困ることを挙げます。

コンビニから帰ってくるのが結構遠くて真夏だと溶ける。

そして帰ってきてクーラーをつける前にこの動画を撮っているので無茶苦茶暑い!

ということで、食べますね。

一旦アイスを冷蔵庫に入れてクーラーをつけてからでいいんだよ、HIKAKIN。

この困るといっている二項目、一個目の真夏は道中で溶けるというのはわかるのだが、二個目のクーラーに至っては完全にヒカキン次第である。

生放送でも無いのに何をそんなに生き急ぐのか。

いや、もしかしたらヒカキンは"この暑い状態で食べるアイスが一番美味いんだ"という演出の元、クーラーもつけずに撮影を始めたのではないだろうか。

もしそうだとしたら、これもヒカキンのセルフプロデュース能力なのかもしれない。

これ270円くらい!

他のアイスに比べたら割高だけど、僕はしょっちゅう食べちゃいます。

そしてね、「このアイスは〜」「〜味わいください」とか説明があるじゃないですか。「〜のハーモニーが」とか。

無いんですよ!

要するに、"食べろ"ということですよ。

我々はそんな小賢しい真似はしない。流石アイスの王様です。

そんなことを書く必要もないと。

いったい何をいっているのかさっぱりわからなかったので数回聞き直した。

要は、他の商品ならアピールポイントなどがパッケージに書いてあるが、ハーゲンダッツはそういったことを書いていない。
「ここが美味しい」とか「こんな工夫をしました」だの書かずとも、商品のブランド力だけで魅せてくる。
これこそがアイスの王様、ハーゲンダッツだということを言いたいようだ。

言葉を端折りすぎていて一瞬混乱しかけたが、言わんとする事はわかる。

さて、そんな誰もが知るハーゲンダッツとなるとレビューコメントも難しそうな気がするが、いったいどんな食レポをくれるのだろうか。

意外とちっちゃいんですよね。

いただきます!

(パクり)ンンフ…

サクサクや…!w

そしてですね、このサクサクの一層内側がホワイトチョコレートになってるんです。

(カメラにアイスを近づける)ほら、コーティングされていて、その中にバニラクリーム。

美味しすぎる!

これ食べると、百円のアイス二個食べるよりも、1日我慢してこれを食べる方がいいな!ってくらい美味しいです。

ハーゲンダッツ、クリスピーサンドすごくお勧め!

甘くて美味しい!

動画が終了した。

なんだ…?
やっぱりレポートがちょっとずつ上手くなっていってないか?

ハーゲンダッツのブランド力について、わかりづらい言い回しではあったがパッケージに触れ、そして肝心の中身についても、サクサク食感とチョココーティングの構造が美味しそうに思えた。

そして値段が少し高いというネックに対しては「アイス2個くらいの値段だが、1個分我慢してでもこっちが食べたくなる!」という、あくまで庶民的な視点から"ちょっぴり贅沢"というアプローチで売り込んでくれた。

締めにはヒカキンの味覚を舐めてかかっていた私を嗜めるような「"甘くて"美味しいです!」の一言。

「どうせ甘いっていうと思ったんだろ?言ってやるよ」と上手に回られた気分だ。

もうヒカキンはとっくにそのレベルを超えていたのだ。

食品を味覚で説明するなんてレベルにはいない、いや、レヴェルにはいない。

パッケージなどから取れる企業スタンス、食感や構造、経済的な面から見た商品価値などを噛み砕いてレビューしていたのだ。

驚くようなスピードで伸びていく。若竹のようだ。ヒカキン。

次の動画ではいったいどうなってしまっているのだろうか。

震えながらまた次の動画を見ていきたいと思う。

それでは。

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