週刊少年ジャンプ

『暗号学園のいろは』の掲載順がやっと上がり始める『キルアオ』表紙は何かのバグ-週刊少年ジャンプ2023年39号(8/28)について-

2023年8月28日

表紙は『キルアオ』

個人的にはびっくりするくらい刺さっていない本作だが、結構しっかりと人気があるっぽい。

『キルアオ』や『鵺の陰陽師』が真っ直ぐウケている様子を見ると、どんどん自分は今のジャンプのターゲット層からズレていっているのだろうな…と少し寂しい気持ちになる。

だけどこんな20代後半に差し掛かってもジャンプにしがみ付いている私のような存在よりも、しっかりと小中高生の心を掴みにいってほしいとは思うので、この寂しさは甘んじて受け入れるしかないのだなと思う。

キルアオ 18話

殺し屋兄妹コンビが急襲を仕掛けてきたが、どうやら誘拐ではなく洗脳が目的だったようだ。

催眠術師の兄がノレンを弟に惚れさせようとしているのだが、そうなると依頼人は一体誰なんだろうか。
依頼人が婚約者になりたいわけじゃなくて、弟が婚約者になるように依頼したってどういうことなんだ。

天馬くんの真っ直ぐっぷりを出して交渉決裂。

ロボレーザービームが再び見れることになるとは思っても見なかったので少し声が出た。

最上位のブラックランクの殺し屋が登場したと思ったら、殺しのプロというよりもビックリ人間みたいな奴らで笑ってしまった。

しかしジャンプのスポーツ漫画がトンデモスポーツ漫画として許容されているのであれば、こういった裏稼業漫画もトンデモ裏稼業漫画として受け入れていかないといけないのかもしれない。

主人公は気付けばノレンの平穏な学校生活を守るお父さん的な心持ちでいるらしい。

そうなの?

夜桜さんちの大作戦 191話

「なんだかんだで相思相愛の絆を持った双子の可愛い二人」という説明をずっとあの手この手で描写してくるけれど、この修行を通して二人の関係性やスパイとしての技術が磨かれていくとかいった実感が全くなくてビックリした。

元々互いに好き同士が修行を通して、さらに好き好き言っているだけだし…
しかも元々潜在能力がある前提で話が進んでいるので、新技や強さ描写にそれほどテンションが上がらない…

やっぱりキャラ愛前提で進んでいく漫画は、キャラへの愛着に乗り遅れるとその速度に追いつくきっかけを失ってしまいがちだな…

いい感じに本作を楽しめるようになるタイミングは私にいつかくるんだろうか…?

僕のヒーローアカデミア 398話

『八木俊典:ライジングオリジン』…?!

ここにきてそんな回をやってくれるなんて嬉しすぎる。

みんな身の回りを救うことで手一杯の時代、何も手に持っていない八木俊典だったからこそ、平和の象徴オールマイトになり得たという話だったのね…

そしてOFAを倒すことなどできなくても、じわじわ削るようなダメージでも巻き戻しを加速させている事を確信したオールマイトは畳み掛ける。

同時にデクへの意識の伝播を感じているということは、オールマイトの死が近づいているということなのだろうか…

当時「次は君だ」のシーンでオールマイトは退場してしまうと思っていたが何とか耐えていたし、サーナイトの予知のくだりもデクが未来を変えたような演出があったので、すっかり安心していたけれど、やはりオールマイトはこの戦いで倒れてしまいそうだ…

この「人の役に立てて嬉しい」というシーンも、こんなボロボロになっても笑い奮い立つのはもはや狂気だ。
デクに個性を譲り、役割を終えたオールマイトだったが、今は"この戦いはデクの勝利に貢献できている"という喜びだけが彼を突き動かしている。

勝ってくれ…

アオのハコ 114話

先輩とのイチャイチャや、雛ちゃんの吹っ切れを描き切ったあとは、しっかりと部活へ打ち込む。

いい子すぎる…

全然うつつを抜かさない。

本作を読んでいると、オイラこんな真っ直ぐ生きれないでガンス…と落ち込んでしまいそうになる。

一緒に住んでんだよね…?
壁越しのパワーで我慢できてんのすごいよ、あんたたち。

SAKAMOTO DAYS 132話

10月31日…尾久旅事変勃発…?!

スラーの中にいる有月とリオンの共通の目的は、多分麻樹を倒すこと何だろうけど、何もそんなテロみたいなことしなくても…

やっぱりムーンナイトみたいな三人目の人格とかをベタに期待してしまうが、スラーの真の目的が気になってきた。

アクションシーンを楽しめたら良い、みたいな気分で読んでいたけれど、最近はストーリーもだいぶワクワクして読んでいる。
神々廻と大佛のコンビ、好きです。

鵺の陰陽師 15話

主人公の能力は「影を吸収して衝撃波として放つ」だった。

いつか月牙天衝みたいなのを打つようになりそうだ。

両刃剣の能力は月牙だとして、頑なに使っていない日本刀の方はどういう能力なのだろうか。
あと盡器の特性と、鵺さんが使っていた「ゼノブレイド」はどういった関係性なのかも気になる。

説明する時に一気に説明するけれど、そうじゃない時は全く説明せずに話を進めるので、設定が詰めてあるのかガバいのか分からなくなりそうだ。

まだ全然強くないのに流れで気安く助けるなんて豪語するのは無責任だという事を噛み締めて、主人公が奮い立つというのは熱いけれど、それにしてももっと主人公がかっこよく見えないものか。

ウィッチウォッチ 122話

守人の同居人たちへのリスペクトが語られて、ちょっぴりほっこり。

そして宮尾さん登場!!!!

かっこいいよアンタ!!!可愛いよアンタ!!!!

ケイゴを何とかしてやってくれ!!!!

呪術廻戦 233話

互角同士の戦いの楽しさを感じながらも、依然として優勢な五条。

影に隠れっぱなしだったり、魔虚羅を主体にサポート的な立ち回りをするのか…と宿儺に対して少しガッカリしそうになったけれども、しっかりと魔虚羅との連携をとって新技をガンガン使って攻めてきてカッコいい。

十種影法術のポテンシャルを活かして、使える手札は全部使っていくのは見てて楽しい。
そして三対一の状況でもフィジカルで引けを取らない五条。

しかし「赫」への適応ローディングも始まってしまい、劣勢になるかと思いきや「無制限の虚式」って何ですか?!
やっぱりしっかり新技があるのだろうか。それとも完全詠唱の紫をまた打つということなのか…?

宿儺のあの手この手が「ズルだろ」みたいな感じだけれど、まだまだ五条が余裕そうなのが頼もしい。
けれど十種ってまだ未登場の式神が一体いるよな…とか、宿儺にはまだフーガがあるよな…とか、万から受け取った"何か"がまだあるよな…とか…

なんだかんだまだ五条の負け筋が大量にあるのが不安だ…

暗号学園のいろは 37話

この掲載順にいるのが嬉しい!

やっと真ん中あたりにやってきましたね…
嘘だろ本当に…クラス対抗戦あたりからはずっと真ん中以上にいてもおかしくない面白さだったのに…

ケイドロはたくさん捕まえることが勝利条件ではなく、一人も捕まえられていないことが評価され、無事にA組が優勝。

たゆたんの右腕気質には何か事情がありそうな雰囲気を匂わせているが、その辺りも今後どう語られていくのか楽しみだ。

あかね噺 75話

バカをやるにも心構えがいると師匠に言われ、全力で祭りを盛り上げるあかね。

こういった日常回でも、ただのキャラ同士の仲良しこよし回にならずに落語家としての矜持みたいなものをしっかり見せてくれるのは嬉しい。

ここまでは対決としての落語を続けてきたあかねだが、久しぶりに寄席での落語。

以前の敗北を抜けてからの寄席ではどんな高座を見せてくれるのか楽しみだ。

逃げ上手の若君 123話

北畠かっこいいぜ…

性格は真逆ながら、配下への絶対的な信頼から見せる強さっていいですね…

一人のキャラが強さで圧倒しまくる、みたいな展開って少年漫画らしくて盛り上げやすいと思うんだけど、本作の戦闘は戦ということもあり、チームワークでの勝利が前提とされているのが意外と新鮮で読んでいて楽しい。

アスミカケル 10話

無茶苦茶面白いぞ…!

レスリング経験者だからこそのフェイントであったり、そのスタイル故の弱点であったり、総合格闘技の面白さってこういうところなのかと実感しながら読んでいけるのが無茶苦茶楽しい。

漫画らしくデカい技を決めて圧倒するのではなく、敵の呼吸を盗んで"敵の強みを潰していく"という立ち回りがきちんと脅威として描かれているのがカッコいい。

ここまで主人公の紹介も含めて得意技をわかりやすく描いてくれていたが、何でもできないと勝てないのがMMAだと今回ではっきりと見せつけてくる流れ、グッときますね。
武器が何もないわけじゃないけれど、これだけじゃ勝てないということを主人公が学んでステップアップするパートって、割と負けイベント的な退屈さがあったりするけれど、同タイプの選手の試合を観戦して学ぶという描き方をしてくれたのでずっと楽しかった。

序盤は文字数が多いだ何だとか描いてしまったが、だんだん本作にハマってきた。

アンデッドアンラック 172話

本作の否定能力と引っ掛けまくったやかましい台詞のやり取り、好き〜!

ショーンが不可視を付与してくれるっていうのが、仲間認定されている証拠になるのもいい設定だなと思う。

そしてカメラを使って視界を絞ることで能力範囲のコントロールもできるようになっている感じがスマートだ。

ファンさんはすっかりギャグ要因になってしまった。
この人、もうすっかり生徒殴れないもんな…

僕とロボコ 150話

今週号はロボレーザービームとロボコレーザービームが両方見れてお得だな。

ストーリー展開を茶化しつつもちゃんとギャグが面白いの本当に器用だ。

ゴンさんみたいな振り落とすパンチ、笑いました。

一ノ瀬家の大罪 38話

しんど………

けんた、クソガキではあるんだけど、母親との関係に根深い原因があるようだ。

今週話の回想の範囲だと、理不尽な暴力に毎日晒されていたとかではなさそうだが、母がこぼす「あんたはいい子じゃない」という言葉がけんたを蝕んでいったのかもしれない。

今まで一ノ瀬家という限定されたコミュニティ中での家族関係ばかり掘り下げられていたけれど、中嶋やけんたの家庭事情など、よその家族関係も触れていくことで、家族関係のあり方を俯瞰していくフェーズなのだろう。

家族って何だろうね、どうしたらいいんだろうね、という解決のしようがないように思えるこの問題を、どう着地させるのか楽しみになってきた。

でもこれ本当にジャンプじゃないよ…

私は無茶苦茶好みだし、すごく面白いと思うんだけど『キルアオ』と『鵺の陰陽師』が掲載順上位にいる今のジャンプでウケるわけないよ…

今週もアンケート、ちゃんと入れます…

テンマクキネマ 19話

思ったよりあっさりではあったけれど、撮影を通して倉井さんが自身の問題を超えていくシーンは無茶苦茶ベタだけど、綺麗に決まっている感じがした。

けれど、倉井さん自身の覚悟は決まったとして、こんなめんどくさい母親をどうやって納得させるのかが気になる。

前回「渚」のあらすじがざっと語られたことで「結局どんな話を撮ってんねん」みたいなモヤモヤは晴れたけれど、やっぱりそんなに全員が絶賛する話か?とは思ってしまうままだ。

登場人物と重なるところがあった倉井さんにはブッ刺さり、他の人には「割とちゃんとした脚本書いてるじゃん」くらいの受け方をしている方が、このシーンを撮れたことへのアツさがあるような気がしてしまった。
あとシンプルにみんなが絶賛しすぎてハードルが上がっているだけというものある。

本作、他の無茶苦茶粗い新連載組に比べたらちゃんとしてて面白いんだけど…変にちゃんとしている分「そうなるか?」みたいな粗が変に目立ってしまっている気がする…

気にしすぎか…?

妹尾の頭部

守護丸の作者の帰還。

前作の打ち切り後のSNS投稿、すごかったな…というのを思い出した。

人造人間100 35話

完全にエピローグに入ってしまった…

けれどもこの博士の自身を恥じる描写、やっぱり無茶苦茶しっかりしてるな。

それにしてもあしびの再生能力も枯渇してしまって、ここからどう物語を畳むのか…

ドリトライ 16話

!?

海を割って歩いている…

じゃないよ。どういうことだよ。

ついにこの二人が対峙する…みたいな雰囲気を出してきているけど、全くテンションが上がらない…

全てを諦めさせる力らしいので、多分主人公はそれでも諦めずに戦い挑み、父親をぶん殴って、心が強えんだ!!ドン!!!をやって終わりそうだ。

メンタルぶっ壊れて極論に逃げた親父の根性を叩き直してあげる話でした…

アイスヘッドギル 9話

腐った上層部に、自由奔放で強い先輩、性格が真逆の戦友と役者がだんだん揃ってきたが、やはりあまりパッとしないまま掲載順が最下位に落ちてしまった。

王道アドベンチャーをしっかりやってくれている印象なので『鬼滅の刃』があんなにウケたなら本作もウケそうだなと思ったりしていたものの、びっくりするくらいウケていない。

シンプルだけどわかりやすい戦闘は初期のワンピースみたいな読み味で結構好きなんだけど、ちょっと先行きが心配になってきた。

本作もあっさり打ち切りにならないことを祈りたい…

まとめ

今週は『ヒロアカ』も『呪術廻戦』も『アスミカケル』も『アンデラ』も無茶苦茶面白かったのだけれど、何よりも『暗号学園』の掲載順が十番以内に入り込んできたことが一番嬉しい。

面白いのになんで…と嘆き続けていたので、ちょっぴり安心。

だとか言いつつも、結局は日曜日になったら「あとちょっとで呪術廻戦の最新話が読める…!」と一番そわそわしているかもしれない。
ハンターハンターが連載していた時くらいワクワクしています。

『一ノ瀬家』がジャンプで爆ウケする世界はちょっと怖いので、今くらいの死なない程度の順位でもしっかり続いてくれたら嬉しいです…

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