今週の表紙は『アオのハコ』
コミックスの売り上げもしっかり伸びてきている丁寧な青春漫画。
ジャンプで正面から少女漫画的なアプローチをするというやり方にしっかりやられてしまった。
なんとなく読んでいたはずなのに、今ではすっかり大ファンになっている。
主人公たちの恋は成就したけれども、サイドキャラたちの話も盛り上がっていきそうなのでこれからも楽しみな作品だ。
アオのハコ 113話
雛ちゃんほんまにいい子やね……;;
そして匡くん、あんたもいい子やね……::
どうやって好きな人を諦めるかという問題に対して「もう関わらなければOK!」というベタな解決ではなく「人間関係を恋愛に支配させてしまうのは寂しくないだろうか」という優しい提言で収めているのは感動した。
恋愛を描いている漫画でこれを描けるのはすごいよ。
本作がひたすら恋愛だけではなく、部活へ打ち込んだりする高校生活全体を描いてきたからこそ、説得力を感じることができるセリフだ。
雛ちゃん、あんたは最高の人間だから絶対幸せになれるよ……
ウィッチウォッチ 121話
カンシがしっかり活躍!!嬉しい〜〜〜!
そしてここでまさか劇中作の『うろんミラージュ』が登場して物語の役にたつとは思わなかった。
漫画の作者だから夢にもそのイメージが強固で支配しきれなかったっていうのも、なんだか素敵な展開ですね。
これまで可哀想な惨劇に見舞われるばかりのカンシだったけれども、しっかりとやる時はやるぜと描かれたのがすごく嬉しい。
ONE PIECE 1090話
文字多すぎるだろ。
けれどもここからは本格的に五老星たちの勢力と麦わらの一味がぶつかる構図として盛り上がってきそうだ。
今まであまりいいところなしだった黄猿だが、戦桃丸との戦闘で掘り下げられそうだ。
ベンベックマンが銃口を向けるだけで攻撃をやめたヤツ、という印象しか残っていないのだが、ルフィが「強えのが来た!」と直感で察しているに、やっぱり黄猿はちゃんと強いんだろうな。
シャンクスの強さのインフレっぷりもすごいから、多分ベンベックマンも相当強いんだろう。
キルアオ 14話
大人の体に戻った原因はさっぱりわからないまま、バタバタするだけで気づいたらまた子供の体に戻っていた。
一体なんだったんだ。
そして変声機の登場でコナンとの設定被りも開き直っていくスタンスなのがわかった。
あと殺し屋の業者って見たら一発でわかるようなロゴとか身につけちゃダメだろ。
改めて殺し屋設定の重たさを軽率に振り回しているのが気になって仕方がない。
闇稼業系の世界でもジョジョ五部とかは、ギャングなりのケジメや正義感の基準がはっきり描かれていたからこそ、ダーティなかっこよさを感じられたのだけれども、ただ単にプロフェッショナルな技術を持った最強の人をやるのなら殺し屋なんて重い設定邪魔じゃないのかな…
僕とロボコ 149話
この「何漫画だよ」ってなるバトルのくだり、毎回楽しい。
しかし意外とストーリーはシリアスな展開。
ザ・SFって感じの展開だ。
SAKAMOTO DAYS 131話
わちゃわちゃほっこり回をやりながらも鹿島が仲間に。
スラーにもスラーなりの正義があったようだが、むしろそれを赤尾が崩しているように鹿島は感じているようだ。
坂本の過去編を見るに、赤尾も決して悪いやつでもないし、有月も事情はあったものの根はいいやつっぽかったのに、一体何があったんだろうか。
2人の人格が入り乱れている感じかと思ったら、第三の人格もいましたみたいな、アメコミのムーンナイトみたいな感じもありえるかもしれない。
呪術廻戦 232話
今まで一撃必殺であっさりと戦闘が終わっていた五条が、いろんな使い方で無下限呪術を見せてくれて楽しい。
ジョジョ三部のヴァニラアイスや四部の億泰のような、空間抉りで攻めていくのがかっこいい。
舵輪の色についても前回触れられていたので、"赫"を食らう寸前に十種を解除して展延に切り替えたのがしっかり描かれている。
しかし宿儺の展延を持ってしても"蒼"や"赫"を受け切ることはできないようだ。
そして石流戦で乙骨が見せたような、軌道を一周させて技をぶつけるフェイントから"黒閃"が決まる。
「術式の性能は僕の方が上」と五条が確信していたように、単純なやり合いでは五条が勝利…!
と思いきや、ズルすぎる式神魔虚羅の適応がギリギリ完了して一撃喰らってしまう。
五条対宿儺は相打ちか…?
鹿紫雲さん、ナルカミ打ちに来てくれ…!!!!
アンデッドアンラック 171話
家族もすっかり不動を受け入れてるの面白い。
そしてファンさん、教え子への愛情を無自覚に抱き始めてる。
真人間になってきたね…あんた、やっぱりいい奴になれる素質あったんじゃん…
自分が手にできなかった青春の真っ只中にいる力の為に、全力でその時間を守ろうとする風子、無茶苦茶かっこいいよ…
あかね噺 74話
志の字の芸と呼ばれる、弱さを受け止めるスタイルの継承者としてあかねが見込まれる。
強さを求める一生には到達出来なかった芸を物にして、あかねは落語会に認めさせることができるのか…
そしてここから久しぶりの日常回か。
僕のヒーローアカデミア 397話
志村師匠との出会いが少しだけ描かれた。
もしかすると志村師匠についての掘り下げを見られるのかしら?
生徒の個性をモデルにした装備をガシガシ使い捨てていくのもカッコいい展開だ。
道具がないと戦えないけれど、戦闘のたびにいろんな道具を使ってくるみたいなの大好きなので、この戦闘無茶苦茶ツボです。
(『NARUTO』のテンテンとかもそれで好きだったのに全然活躍しなくて悲しかった)
因縁の相手を親友と呼ぶのもベタだけど馬鹿アツいですね。
アスミカケル 9話
大牙先輩の試合シーン!
やっぱり試合シーン以外は密度高めのコマと文字数でガーっと進めて、技を決めるシーンとかでは大ゴマでビシッと見せてくれるようだ。
主人公ではなく他のグラップラータイプとの試合で主人公が学ぶ展開いいですね。
二兎は技を受けるノウハウはあるけれど、MMA自体の知識や経験がないという設定なので、読者としてもついていきやすくて嬉しい。
次回の試合シーンも楽しみです。
ブラッククローバー 368話
決着はこれからだ!エンド。
ここにきても結局反魔法があったら時間魔法も打ち消せるし大丈夫じゃんと思ってしまうので緊張感がないままだ。
次回からはジャンプGIGAに移籍するらしいです。
正直これで打ち切りだと思っても差し支え無さそうだなと感じています。
逃げ上手の若君 122話
戦の強さだけではなく、味方の作り方や敵を作らない方法などでも強さが描かれていって面白い。
そして久々の時行の戦闘。他の一行もしっかりと強くなっている。
ぶっちゃけこういうバトル的な要素をわかりやすく入れなくても十分面白い漫画だとは思うのだけれども、やっぱり少年漫画らしく技を決めるところはワクワクする。
北畠の目論見の底が見えない感じも緊張感があっていい。
夜桜さんちの大作戦 190話
別に複雑なこととか分かりづらい事は一切していないのに、一手一手わざわざ全部説明するというテンポの悪さでなんとか1話を走り切った。
二人が強くなれるかどうかという修行パートも含めた七悪救出編だが、凶一郎が同行しているせいか戦闘に全然緊張感がない。
なんだかんだ全員雑にむっちゃ強い設定なので、常にどこか余裕があって、バトルにまで茶番感が漂っている気がする。
鵺の陰陽師 14話
なんかイチャイチャをメインで書いてきた割には、術とかの設定はしっかり色々と決めてあるんだな。
「召喚の邪魔をされないように敵の身動きを封じて式神を召喚する」という敵の作戦に対して、普通に頑張って動いて陣を破壊しようとするとは思わなかったので笑ってしまった。
剣を伸ばして陣を壊すんじゃなくて、さっきの衝撃波を使って陣を壊せば接近しなくてもよかったのでは…?
なんだかずっとモヤモヤしながらバトルを見守っているが、本作は本当にどの部分を本領として楽しめばいいのかずっと迷っている。
暗号学園のいろは 36話
炙り出しの暗号を、制限時間内に解かないといけないという無理難題を、味覚で解く!
一休さんタイムアタックみたいな、反則みたいな出題と反則みたいな回答がバンバン繰り広げられるのがずっと楽しい。
三すくみケイドロ編、ずっと無茶苦茶面白くないですか…?
厳しく見積もっても掲載順の真ん中くらいにはいるべき漫画だと思うんだけれども…なぜ…なぜ…
テンマクキネマ 18話
ここでやっと「渚」のシナリオの流れが割と具体的に説明された。
「ただいま」というセリフが言えないことを想定して「おかえり」というセリフを仕込んだという展開はサラッと書かれた割には無茶苦茶いいですよね。
しかし本作の課題は「渚」を記念撮影のように撮り切ることではなく、世に出すところまである。
ここからは倉井さん自身が抱える問題と向き合うことになるようだ。
登場人物たちへの愛着が少しずつ湧いてきたので、少し応援するような気持ちで読めるようになってきた。
アイスヘッドギル 8話
グレイティストの登場シーン、無茶苦茶カッコよかった。
アンポンタンなキャラ設定は割と主人公でお腹いっぱいなんだけれど、こいつも割とアンポンタンっぽい。
主人公の斧にはどんな力があるのか気になる。
人造人間100
あしびの再生能力が尽きて、肉体に傷がついてしまったことに対して100号が冷めたリアクション。
二人の利害の一致による協力関係が崩れた今、100号はどうやって1号に立ち向かうのだろうか…?
というよりも、あしび死んでしまったの…?
ドリトライ 15話
心の強さを説いていた父が、根性論の持つ危うさを学び、思いっきりニヒリストへと堕ちてしまっていた。
極端すぎるよ父ちゃん。
痛みに耐え続けることの危うさを実感した父のエピソードは割と説得力のある悲劇だと思うので、それに対して「それでも心の強さは大事だってばよ!」と立ち向かう主人公にあまり乗り切れない。
いよいよ父との対戦を終えたら完結しそうな本作だけれど、一番の見どころはズームパンチ打ったところだったかもしれない。
一ノ瀬家の大罪 37話
思い出すことから逃げていた翼は、ついに記憶を全て思い出し、その上で現実から逃げ続けていた。
そして会いにきてくれた中嶋も、それなりにしんどい家庭環境を持っていることがわかった。
「どうしたらいいんだろうね こういうの」
顔も見たくないような家庭環境に身を置いていても、家族と接することなく生活するなんて小中高生にはほとんど無理に等しい。
じゃあどうすればいい?
記憶を無かったことにして仲良し家族ごっこを続けるのか。
それとも別の場所へ行って擬似家族ごっこを続けるのか。
父親のいう「理想の家族」というフレーズもすごく引っかかる。
家族が家族として関係を保っていくために必要なのは、理想の家族像に向かっていくことではなくて、きっと個人同士で向き合うことなんだろうけど、また何か事件が起きそうでハラハラする…
まとめ
『一ノ瀬家の大罪』が最下位に来てしまった…
私はマジでこの作品好きなんだけれど、ジャンプ本誌で人気になるタイプの漫画ではないことも無茶苦茶理解できるので、なんとも複雑な気持ちだ。
今の掲載作品であまりピンと来ていない作品を正直に挙げていくと『キルアオ』『ブラッククローバー』『夜桜さんち』『鵺の陰陽師』『テンマクキネマ』『ドリトライ』あたりだ。
『ブラクロ』は次回から移籍、『ドリトライ』は打ち切り濃厚という流れは個人的には「まあそうだよなぁ…」という気持ちだが、『一ノ瀬家』や『人造人間100』あたりはもっと長いこと続いてほしいな…
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