前回はボイパという武器をゴリ押しではなく要所要所で使うという進化が見えたHIKAKIN。
その庶民的な商品チョイスはそのままに、私たちとの距離の近さとその偉大さを感じさせてくれた。
昨今のYouTube動画というものは短めのもので10分から15分、長めのものだと30分から1時間近くあるものも多く存在する。
そしてそのどれも人気コンテンツならば、たとえ長い動画だろうが多くの再生回数を叩き出しているのだ。
そんな中で初期のHIKAKIN動画はだいたい2、3分というコンパクトさに収まっている。
それでいて"HIKAKINさ"は一切失われていない。
初めてセックスピストルズを聴いた時、かっこよさはもちろん、その曲の短さにも驚いたことを思い出す。
ロックバンドもファーストアルバムの初期衝動的なスピード感が評価を獲がちだが、HIKAKINも同じく「未来に自分の動画を残す」というシンプルな衝動を持ってして撮影されたこの2、3分の動画こそが初期の良さなのだろう。
そんな御託はこのくらいにして、今回もHIKAKINの動画をどんどんとみていきたいと思う。
本日はこちら…
メグミルクから、とろける濃厚杏仁豆腐(エコー)
ンァッ!ンァッ!ンァンァンァンァッ!ディージェイ ヒッカキーン!
ノウコウトロケルゥアンニンドウフミィーックス!! ヒヤウィゴゥ
サングラスだ!僕らの知っているHIKAKINだ!
正確には最近のHIKAKINのイメージとしてはサングラスというよりも大きな黒縁メガネだが、以前はサングラスをトレードマークにしていたのをよく覚えている。その姿に少し近づき思わず拳をギュッと握り込んでしまった。
しかも早速ボイパからスタート。前回は一旦やめていたが、やはり見せ場はしっかりと魅せていくというのが彼の判断なのだろう。
とろけるあんに〜ん♪とろけるあんに〜ん♪
とろけるあんに〜ん♪(ハモリ)とろけるあんに〜ん♪(ハモリ)
ブンツッカッツブンブンブーブー(とろけるあんに〜ん♪とろけるあんに〜ん♪)
ブンツッカッツブンブンブーブー(とろけるあんに〜ん♪とろけるあんに〜ん♪)ンメ-------ッグミルック ノーゥコーーウ
全然ボイパ見せつけてくれるじゃんか
前回のおとなしさはなんだったのか。初っ端からアゲアゲである。
しかもルーパーを使ってリアルタイムで音を録音・ループ再生させ、即興で音を作っていくという贅沢なパフォーマンスだ。
今回のHIKAKIN、本気である。
ピルクルの動画の時にはオリジナルビートをアドリブで作って終えていたが、今回はオープニングからかましている。
それだけ今回の商品紹介は力が入っているというこのなのだろうか。
この赤いパッケージが目印!
僕は大の…ゥアーンニーンドウゥーフ!!!(バスボイス)好きなんですねぇ
色々と杏仁豆腐の商品ありますけど、これは一個頭が抜きん出ている!
杏仁豆腐らしい味がして、それでいて濃厚なんです!
味の濃いコッテリ系が好きなんでね。(カメラにスプーンで掬った杏仁豆腐を掲げ)ほら、こんな感じで…
ぷるぷぷるぷる〜!(杏仁豆腐を揺らす)
プィルルルルルルルルルルッッッッッ!!!!!!!!(パクり)ああ〜〜〜………(ゴクリ)……濃い!
持ち味全部のせだ。
全然ボイパは要所要所で使うなんてスタンスじゃなかった。じゃんじゃん見せてくれる。
隙あらばHIKAKINの代名詞であるバスボイスで喋り、ボイパテクを挟めるタイミングにはしっかり小技で魅せてくれる。
そのサービス精神てんこ盛りの前振り、沈黙、そして出た食レポ。
「濃い」
こんなに薄いことがあっていいのか。
ピルクルの時もそうだけど、濃いのが好きなんだよなぁ〜
口の中に幸せが広がっていく…
美味しいなぁ…
しかしHIKAKIN、美味しい美味しいと呟きながら実に美味そうに杏仁豆腐を食べていく。
これは私が反省すべきだったようだ。
彼はシンプルに濃い味が好きなのだ。
なぜこの杏仁豆腐が好きかという大きな魅力は彼にとって「濃い」それに尽きるのだ。
なんという正直なレビューか。
「この杏仁の香りが〜」だの「滑らかな食感が甘さと相まって〜」だのと得意ぶったような食レポを我々はHIKAKINに求めているのだろうか?
否、HIKAKINはHIKAKINの食レポをするべきなのだ。
それがこの「濃い」だ。
「ぜひ皆さん食べてみてください。食べたことない人は特に!」と締めくくり動画は終わった。
HIKAKINは嘘をつかない。
飾りに飾った褒め言葉ではなく、彼が本当に感じている魅力を彼の言葉で届けてくれる。
それがHIKAKINのレビューの良さなのだろう。
それでは。