週刊少年ジャンプ

『夜桜さんち』は三時間踊り続けるインド映画-週刊少年ジャンプ2023年17号(3/27)について-

2023年3月27日

今週の表紙は『ブラッククローバー』

大学時代に始まった本作だけれども、当初はブラクロを面白いと思う派と思わない派でバッサリ別れたのを思い出した。

盛り上がっている時期に全く読んでいなかったので、連載再開をしてからの展開に全然ついていけていない。

ブラッククローバー

ユノがライバルポジションだと思っていたんだけども、完全に主人公と大差つけてそうな雰囲気。

これ主人公がいなくてもなんとかなるんじゃないか?

あまりにも今までの流れを理解していないので、4コマ劇場なんてやっている場合か?と思っている。

ウィッチウォッチ

新キャラのフランケンシュタインポジション!

狼男、吸血鬼ときたらフランケンシュタインがいないなと思っていたけれど、可愛いキャラとして満を持して登場。

ウィッチウォッチもそろそろアニメ化が決まりそうな感じするのだけれども、どうなんだろうか。

YouTubeに上がっているボイスコミックの評判もいいのでアニメで本作を早く見たい。

ONE PIECE

久しぶりにしっかりとしたシャンクスの戦闘シーンだ。

シャンクスが何か技名を叫んで攻撃するのなんて今までで初めてなんじゃないか?
ずっと能力者説が上がっているシャンクスだけれども、ここまできたら圧倒的な覇気の使い手として活躍していてほしい気がしてきた。

キッドの技の強さが予感されただけマシかもしれないが、シャンクスの見聞色の覇気が強すぎて完全に未来視になっている。

キッドが勝つとは思っていなかったけれど、こんなにワンパンだとは思わなかった。

しかも海賊団もろとも壊滅まで行くなんて…せっかく能力覚醒していたのに可哀想に…

あかね噺

それぞれの師匠の強みが見えてきて嬉しい。

落語家の師匠格はみんなおじいちゃんなのだけれども、漫画はあるあるの「爺さんキャラが強いとテンションが上がる」を地で行っているので師匠たちの上手さがガッツリ描かれる回とかも楽しみだ。

落語の昇進試験みたいなものだけど、なんだかハンター試験が始まるようなワクワク感があるので、やっぱり作者は漫画が上手いんだろうなと思う。

SAKAMOTO DAYS

まさかの坂本がデブになった理由が子供のためだった。

本作のこういう「無理じゃん」みたいなアクションを漫画としてブイブイやっていくノリに波長があってきたので、最近はずっと読むのが楽しい。

映画のかっこいいワンシーンみたいなのを毎回やってくれる。

アンデッドアンラック

ベティ!不健康の子ってビリーの子供だったんか。

ビリーの能力の発動条件まで変わるとは思わなかった。これビリーが無茶苦茶強くなっちゃうんじゃないか…?!

都合のいい改変な気もするけれども、それぞれの否定能力の発現が全部悲劇的な衝動というのもあって、なんだか納得させられてしまう気もする。

「全員の敵になっても世界の理不尽に勝つ」という決意で発現していた前回の能力だが、今回はビリーが風子と出会い原点に立ち返ったため、「隣人の強さを認めて信じたい」という願望から発現したのがなんとも嬉しい。

ビリーが加入したことでマジで不公平な強さになりそうだ。

アオのハコ

雛があらためて吹っ切れていて安心した。

前回の描写も良かったけど、こういうやりとりができるっていうのは雛の強さだな…と感動する。

登場人物でマジで性悪なやつがいないなと思う。
なんだかんだ松岡先輩も驕りはあったけれど負けを認めてくれたわけで、これからも掘り下げがありそう。

このままみんな健やかに高校生活を過ごしてくれ…

一ノ瀬家の大罪

本当に夢の世界の話だった。

翼が動いて家族が少しづつうまくいくようになって行きかけたのは全て夢での願望だった。

けれども現実世界でもどうやら家族同士で夢がリンクしているようで…?

夢で植物状態の翼を救うために、家族たちが夢越しに干渉してループから救う話になるのか…

先週までの駆け足感は少し焦ったけれども、新しくはっきりと物語の目標が見えてきて安心した。

そしてその夢世界のことを認知している颯太は一体何者なんだろうか…?
ループを終わらせようと何かに気づいた人は夢から追い出されてしまうとなると、一体どうやって翼を救うのだろうか…?

あらためて、ここから本番!みたいな感じだ。
面白くなってきた。

影ノ罪忍

昔のガンガンに載っていた漫画みたいな絵柄で懐かしくなった。

そういえば『NARUTO』が終わってから随分経つし忍者モノの漫画がそろそろジャンプで始まってもおかしくないのかなと思い出した。

僕のヒーローアカデミア

1話のヴィランまで再登場するんですかこの漫画。

『呪術廻戦』などの漫画では強キャラポジションとそうでないキャラとの戦略さが離れすぎて「こいつ今前線でても勝てないだろ」みたいなことを言われたりもするけれども、本作はこういった「他のキャラに比べて弱いキャラ」が弱さと向き合った上で戦うので無茶苦茶アツい。

強い能力弱い能力がどうしても出てきてしまうが、あくまで"ヒーロー"という尺度でそれぞれが立ち向かっているのがジンジン伝わってきて感動する。

それにしても、マキア(心操)、マウントガール、常闇くんという3人での波状攻撃がかっこいい。
常闇くんの能力ってこんなポテンシャル高かったんだ。

僕とロボコ

普通に可愛い女の子キャラも描けるのがこの作者のズルいところ。

マッシュル

もういいよ、マッシュが筋トレして帰って超パワーで勝つんだから、と思わない読者はいるのか…?

どれだけ強いキャラたちがボスにやられても「まあマッシュが帰ってくるまではなぁ」という気持ちになってしまう。

ギャグ漫画なのになんでバトルやってるんですか?

夜桜さんちの大作戦

本当に作者による公式二次創作漫画みたいな展開が続いているけれど大丈夫なのだろうか。

本作は特に多いのだけれど、こういった"キャラ説明ギャグ"みたいなものがずっと続く漫画が苦手だ。
最終章に入ったらバトルとかも面白くなってノっていけるかなと思っていた自分の浅ましさが恥ずかしくなった。

こういったキャラ同士の馴れ合いみたいな描写はファンサービスでもあると思うのだけれども、ファンまでいかない読者としては「これって単行本のおまけページとかでやるノリじゃないんですか…?」と冷めてしまうので、自分は勿体無い生き方をしているのかもしれない。

こういった「このキャラ可愛いでしょ〜!」というノリも待ってました!と楽しめないと、こういう漫画はノっていけないのだろう。
ダンスタイムを挟まないインド映画はインド映画じゃないし、キャラノリを挟まない『夜桜さんち』は『夜桜さんち』じゃないんだろう。

今週は3時間ダンスし続ける感じのインド映画だった。

逃げ上手の若君

史実にあった謎の現象を神力による出来事ということにして作品に入れ込んでいるのに感心した。

しかし歴史物ということもあって描かないといけない戦の流れのために、いわゆるバトルシーンはちょっとそっけない。

元々ガシガシバトルを描く作者でもないし、これはあくまで歴史物なのでないモノねだりかもしれないが、そう思うと歴史物をしっかりやった上で戦の描写もすごく面白い岩明均の『ヒストリエ』とかってすごいんだなと思う。

イチゴーキ!操縦中

学園編を強制終了させてから生き生きしすぎだろ。

いろんなキャラでドタバタさせるよりも、使い捨てみたいな意味不明キャラを大暴れさせる方が得意な作者なのかもしれない。

そういえば知らないキャラがガンガン出てくる前回の卒業式も面白かったし、多分そういうことなんじゃないかと思う。

人造人間100

人造人間側の掘り下げもしつつ、ジャンプ漫画らしい展開になってきた。

新連載の中では地味な絵柄ながらも、"信頼しきってはいけないぞ"という決意のもとに組んでいるバディものとして新鮮味を感じてワクワクしていたので、盛り上がってきて嬉しい。

速度はゆっくりだけれども、少しずつ確実に面白くなってきているような気がする。

桐律のキリツ

「いい奴すぎる」でギャグを描き続けるのって難しいだろうけど、面白かった。

暗号学園のいろは

凍のポジションが敵か味方かわからない状態だったが、一番厄介そうな匿名と一緒にいることでさらに怪しく。

次回はポーカーということでやっと少しはついていけそうなバトルになりそうだ。

先週は掲載順がまさかのドベでびっくりしたけれど、今週も相当低め。来週の話でうまいことついていけたらいいなと思う。

ギンカとリューナ

ここに来てギンカの掘り下げが来た!

二人が別々の道を行く展開だが、少し面白くなってきたような気がする…

散々記憶を消して強化する魔法をガンガン使うイカれたリューナを見たいといっていたけれど、ここから二人の再会にかけるまでで物語がどう盛り上がるのかが楽しみになってきた。

打ち切られそうだとそこかしこで言われつつも、まだ話を畳む流れまでは乗ってきていないと思うので、なんとか踏ん張って欲しいなと思う。

大東京鬼嫁伝

前回のヌルい終わり方から、すっかり日常女の子ガチャ漫画に戻ると思いきや、やっぱりバトルものに急展開しそうな雰囲気。

神血をめぐってバットを振り回すバトル妖怪漫画に化けてくれるのだろうか…?!

『ギンカとリューナ』しかり、ずっと打ち切りだと言われていた本作が、まだまだいけます!といった感じで物語を動かし始めた。

去年のあっさり終わってしまった新連載組はぬる〜っと話を進めているうちに終わってしまった印象があるので、ガッツリとテコ入れをして生き延びようとする感じに興奮する。

まとめ

『ブラッククローバー』を読むたびに「本当にこれ人気漫画なんですか…?」と不安になるのだけれども、8年も続く漫画がこんなにイマイチなことはないと思うので、今はまだ最後の展開に向けた準備期間なのだと自分に言い聞かせている。

打ち切り予想などが濃厚だった作品は意外にもあっさり終わったりはせずに、ここからまだまだ展開を動かせます!と踏ん張っているので、ここからどうなっていくのかがどの作品もとても楽しみだ。

『呪術廻戦』が休載ということもあってやっぱり物足りない感じはするけれども、呪術は完全に考察一人歩きコンテンツとして成立指定いるので1ヶ月くらい休んでいても考察YouTuberたちが喜んで一コマ一コマ意味をつけて動画を更新しまくってくれると思う。

最近の考察ってもう内輪専用の共感用コンテンツになっている気がする。

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