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スマホカメラの出っ張りは本当は誰も許していない-iPhoneケース『MYMUS』について-

この世には存在すべきではない罪がありながらも、何となくの雰囲気で存在が許されてしまっているモノがたくさんある。

そのTOP3がこちら。

・YouTubeでのラジオ違法アップ/視聴
・歩道を爆走する電動自転車おばさん
・スマホカメラの出っ張り

本当に許されるべきではないと思う。

この中でYouTubeの違法アップと電動自転車爆走おぱさんは、こちらの努力で簡単に根絶できるものではない。

しかし、唯一スマホカメラの出っ張りについては、解決策がある。

その解決策がこちら。

iPhone13 mini ケース『MYNUS』

MYNUSはどんなメーカー?

the aesthetics of subtraction.
「引き算から生まれた美しさ」

オリジナルを超える美しさを実現するために、徹底的に余計な要素を削ぎ落とす「引き算の美学」から生まれました。

日本発の素材を採用し製造工程もすべて日本の工場で行い、妥協することなくシンプルな美しさを追求しています。

https://www.mynus.jp

MYNUSは上記のような、引き算によるミニマルさを理念にしたスマホケースメーカーだ。

&designというデザインスタジオ発のメーカーで、このスタジオは生活用品などのプロダクトデザインを2007年から続けてきている。
そんなスタジオが2015年から立ち上げたのがMYNUSだ。

スマホのデザインってどんどんミニマル化していっているようで、同時にこっそりカメラの存在感への妥協を各メーカーが共犯的に進めている気もする昨今。
カメラが出っ張りすぎて、机に置いたときにカタカタと安定しないことなんてもう日常になってきている。

ホームボタンも廃止され、ベゼルも狭くなり、側面のボタンと端子以外は排除されていくスマホの進化は、本来「画面のついた板」というミニマルな結論へと突き進むはずだったにもかかわらず、技術革命競争の余白はもはやカメラ性能にしか残っていなかったのだ。

もういいよ。

我々はタッチパネルのついた平らな板にUSB-C端子が付いているだけのシンプルなスマホを待っているだけなんだ。

そんなモヤモヤを抱える私を救うのがこのスマホケースだ。

さよなら出っ張り

かつてiPhoneが持っていたミニマルな魅力を取り戻す

このケースをつけると、カメラの出っ張りもアップルのロゴもフラットに塗りつぶされ、iPhoneが手にピッタリフィットする便利板になる。

私が今使っているのはiPhone13miniなのだが、現在MYNUSのホームページからは14proまでシリーズが対応している。
Proシリーズは流石に出っ張りを覆うことができなかったようだが、それでもその凹凸の処理の仕方は他のケースに比べると驚くほど丁寧。

ケースにはカメラ・LEDライト・マイクにビッタリと合ったサイズの穴、そして側面には充電端子の穴・スピーカーの穴・マナーモードスイッチの穴が空いている。
そして電源ボタンや音量ボタンのところは穴ではなく、小さなドットの凸があるので、そこをケースごと押す仕様になっている。

このドットは触ればすぐにわかる凸なので見失うこともない

ケース自体はカメラの厚み分を覆うために少し分厚くできているけれども、私はスマホが2mmほど分厚くなることよりもフラットになることの方が嬉しいので特に気にならない。
個人的には机にポンと置いたときにカメラへの傷が心配になったり、見た目に煩わしさを感じ続ける方がストレスだ。

カラーはサンドグレーを使用。他にもホワイトとブラックがある。

ケースとしても優秀なクオリティーの高さ

見た目はいいけれど、実際ケースとしてはどうなのか。

そこもしっかり期待に応えてくれるのがこのケース。

一番の特徴としてカメラ部分のビッタリ合った精度の高さを見てほしい。

もうビッタビタに合っている。

この精度はすごい。

マイク穴のところはケースの厚みがわかるような穴の空き方をしているが、カメラやライトの穴はテーパー状に凹みがある為、なだらかな仕上がりになっている。

カメラレンズとLEDのところにはほぼ隙間がないと言ってもいい。
もちろん撮影やライトの使用の際にケースが見切れたり覆い被さったりは一切ない。

そしてケースといえば画面側の保護も心配なところだが、そこの面もさりげなく手を尽くしてくれている。

画面側に少しだけ回り込むような作りになっている。

このiPhoneはガラスフィルムを貼っているのだが、その厚さを加味してもケースの縁の方が僅かに高い位置にくる。
おかげで画面側が下に向いた状態で落としてしまっても、最初に地面に触れるのはケースになる。

写真だと分かりづらいかもしれないが、実は画面側は4隅の角だけ少しだけ膨らんでいる形をしているので、落とした際にダメージを受けやすい角をしっかり強化してくれているのがわかる。

このあまりにビッタビタの精度のおかげで、取り付けには少し苦労はするけれども、スマホケースは一度つけてしまえば、壊れたり機種変をしたりしない限りはなかなか外さないものなので、そこはあまり気にならないと思っている。

皆が揃いも揃ってiPhoneを使っている現在。私だってその一人だ。
やっぱりMacBookやAirPodsを使っていると中々離れられない。Appleの箱庭システムの思う壺である。

しかしだからこそせめてしっくりくるケースをつけて、その見た目に納得しながら使っていきたいものだと思う。

シンプルなケースがいいけれど、いいものもないし結局純正ケースを使っている、という方などはぜひ一度試してみてほしい。
今やLightning端子への執着しかないAppleが、見せてくれなかったミニマルデザインの仕事の極みがここにある。

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