週刊少年ジャンプ

「忘れろビーム」以外の印象が皆無の『鵺の陰陽師』-週刊少年ジャンプ2023年26号(5/29)について-

2023年5月29日

表紙は『SAKAMOTO DAYS』

バイクに乗った坂本が無茶苦茶かっこいい。

どんどん絵が上手くなっていって、話が進むにつれてバトルも魅力的になっていくので読むのが楽しい作品だと思う。

殺し屋同士のバトルを描いているけれど、変に能力らしいものは主人公のエスパーくらいで、それ以外は全員あくまで技術的な尖り方に徹底しているのも良い。

過去編でラスボスであろうスラーの過去が明かされてきているので、ここからの晶奪還編がどうなるのかとても楽しみだ。

SAKAMOTO DAYS

スラーになる前の有月は何か孤児院関連で脅されているようだったが、結局多くは語らないままリオンを始末してしまった。

セリフなどがほぼ入らないままハイスピードで戦闘が広がる。

その場のものを全て武器にする坂本のスタイルだが、今回の戦闘は廃墟だったため、持ち武器と衣類だけで有月を圧倒。

「頭部は避けてくれないか 死ぬまで空でも眺めてたい」

これ無茶苦茶かっこいいな…

場面は現在に戻ったが、やはり物憂げな雰囲気を背負っていた昔に比べ、今の有月は達観したような別人振りだ。

過去の因縁も明かされ、ここからの晶奪還編、楽しみです。

夜桜さんちの大作戦

この掲載順はいくらなんでも嘘だろ。

もうすでにわかりきっているキャラの関係性をくどいくらいに描写し続けるので、Twitter漫画を読んでいるような気分になる。

このままだと旦と戦うことを忘れて「家族みんな仲良し!」で完結しても違和感ないだろうな。

呪術廻戦

パパ黒への恨み、全然まだあるんだ。

相手を殺してしまう心配もせず、一般人への配慮も必要なく、街をばかすか壊しながら戦うの無茶苦茶かっこいい。

今まであまりにも五条悟が一方的な強さだったけれど、ここにきてあの宿儺の攻撃が届かなかったり、瞬間移動で避けたり、地形を利用した戦い方でガンガン攻めているのがたまらない。

宿儺の「解」も当たらず、意表をつかれている姿が見られるのがなんだか嬉しい。

同時に五条自身も「解」が命中さえしなかったものの、ビルを真っ二つに切り落としたことに驚きの表情を浮かべているのも良い。

最後なんてなんかちょっと仲良くなってませんか?
お互い全力をぶつけ合える初めての相手だったんだろうな。

次号の休載がもどかしい。

アオのハコ

いけいけいけいけ!!!!!!

もう手放しで彼らを見守り続けたい。

それにしても匡がずっと察しよく気が回る良いやつだな。
ずっと大喜と友達でいてくれ。

ドリトライ

「…なんか 太くね…?」

ちょっと笑ってしまった。

一撃必殺のパワー系用心棒と根性耐久の主人公の戦いがマッチングされた。

拳闘漫画だけどもまだまともに試合らしいことはしていないので、この二人のバトルがどう描写されるのか期待したい。

ウィッチウォッチ

中等部のこの3人もお馴染み感が出てき始めた。

スケダンのこととかを思うと、こういったポンコツアイテムもいつか再登場して意外な活躍を果たしたりするのかなと思ってワクワクする。

キルアオ

殺し屋組織なのにこんなに地道で遠回りな手段を選ぶんだ。

しかも展開がチョロすぎる。

今動いているのは主人公が若返りをした秘密を解くためのミッションだけれども、その企業が敵組織のような感じで物語に絡んでくるのだろうか。
子供であることを隠しながら中学生活と殺し屋の仕事の二重生活を送る、とかでもなく、単純に無茶苦茶強いおじさんが中学生活をエンジョイしているだけの状態がどこまで続くのだろうか。

君と餃子とエイリアン

ジャンプ、空前絶後の大殺し屋ブーム!!!

本当に編集部で「なんでも良いから殺し屋で一本書いてきて」と言っている可能性が膨らんできた。

藤本タツキ感を感じるテンションではあるけども、面白かったです。

必要十分の私たち

Twitterに掲載されていそうな作風だなと思った。

この作品自体は面白いと思うんだけれども、Twitterでこういった作品がバズりすぎて、商業誌であるジャンプで目にしてもなんだかハマれないのは、Twitterにズブズブの私側の問題な気もする。

人造人間100

100号の過去が初めて描写された。

目覚める前に博士から「サヤ」と呼ばれていた記憶は、人造人間製造の秘密に深く関わっていそうだ。

100も特化能力に目覚めて主人公らしい発火能力を覚醒。
あしびに対する執着があまり100目線では深掘りされないので、二人の建前上での契約以外での関心が見えないゾクゾク感が守られているのがいい。

鵺の陰陽師

忘れろビームだけが読者の記憶に深く刻み込まれている印象。

陰陽師の先輩が登場し、共に幻妖と戦う仲間ができた。

しかし相変わらず主人公の変身はクソダサいし、先輩が幻妖を祓うシーンもびっくりするくらい地味だ。

ちゃんと盛り上がるバトルが見られる気がしないのだけれども、これからどうなっていくのだろうか。

あかね噺

場を読み、客受けに特化した営業上がりの嘉一。
無茶苦茶かっこいいじゃないですか…!

サラリーマン出身の彼が落語に魅了された過去が語られるようだ。

もうすでにだいぶ嘉一さんのことが好きになってきている。
早く彼のバックボーンを知りたい。

アンデッドアンラック

不感が発現したことで会話ができなくなってしまったフィルだが、その覚悟を行動として見せてくれることで組織が団結。

ジーナちゃんもどんどん頼もしくなってきている。

フィルくんがお母さんを失わずに済んでよかった…
(科学者要員としてニコのサポートとして活躍してくれたりするのだろうか?)

最後のコマで、もう表情など持たないフィルだけど、抱きしめられて口角が持ち上げられているのが良い。

テンマクキネマ

作中作へ興味が惹かれない問題は抱えたまんまの本作だけれども、撮影チームがそれぞれの特技を活かしつつ役立っていくのはちょっと楽しい。

実例を上げながら撮影ノウハウの豆知識とかを入れてくれるところは普通に「そうなのか」と社会見学的な面白さがあるので、今週はワクワクしながら読むことができた。

そして受動的なスタンスだった主人公も、自分の判断で撮影を動かし始めたので、ここからの展開が少しだけ楽しみになってきた。

マッシュル

19ページ読んで浮かんだ感情は「そうなんだ」だけでした。

バトル漫画っぽいことをしようとすればするほどボロがで続ける漫画なのに、逆にここまで続いたのは本当にすごいとは思う。

逃げ上手の若君

時行の話が一区切りつき、尊氏の躍進劇が語られるパートだが、この異様な経歴が史実に基づいていると思うとよりゾッとする。

これはしばらく時行が出てこなくても面白いまま話が進みそうな気がする。

僕とロボコ

この漫画の安定感がありすぎて、いつ読んでも怖くなるくらいだ。

一ノ瀬家の大罪

翼が見ていた夢は、単なる理想願望から生まれた世界ではなかったということが明かされる。

知らなかったはずの妹の秘密が、現実でも事実として起きている。

家族同士での夢世界での干渉は一体何によって起きているのか?
颯太さんが何か握っているのだろうか…?

毎回前話の引きをあっさり解決したように見せて、その話の締めには強い引きで終わらせてくるので、よく出来た脚本のドラマを見てるみたいだ。

ブラッククローバー

アスタが死んだ後みたいな展開だな。

死んだんでしたっけ…?

こんな展開やったらアスタが帰ってきてもやることなさそうだが、きっと魔法帝はこれではまだ倒しきれないんだろうな…

暗号学園のいろは

同級生の強みを吸収して状況の有利を掴んでいくいろは。これは熱い…!

このまま戦った相手のやり口をとことんパクっていく『喧嘩商売』の十兵衛みたいになっていったら無茶苦茶かっこいいんじゃないか…?!

まとめ

あまりハマっていなかった新連載の『キルアオ』『テンマクキネマ』『鵺の陰陽師』だったが、『テンマクキネマ』は今週少しワクワクした。
他の2作はこれ大丈夫なのか…?と不安になりながら見ている。

『黒子のバスケ』を書いていた人なのに、一体何が起きたらこんなにパッとしない作品を作ることになるのだろうか。

次週は呪術廻戦が休載で悲しいけれど、ワンピースとヒロアカが帰ってくると思うので、なんとか待ちたいと思う。

ちなみに、夜桜さんちとマッシュルの掲載順はずっと嘘らしいです。

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