週刊少年ジャンプ

『あかね噺』の嘉一さんがカッコ良すぎるので、頼むから『バクマン』の中井さんみたいにはなるな-週刊少年ジャンプ2023年27号(6/5)について-

2023年6月5日

表紙は『ウィッチウォッチ』

ギャグ回は安定して面白いし、過去作からどんどんキャラも魅力的になっていってすごいなと思う。

篠原健太は、新作を出すたびにお馴染みの得意分野をやっているなとは思うけれど、しっかり違うアプローチを軸にしながらもっと面白い作品を出し続けているのがかっこいい漫画家だと思う。

ピロウズオタクの私としては、ピロウズを流行らせてくれた恩義を勝手に感じているのもデカい。無茶苦茶デカい。

ウィッチウォッチ

カンシが可哀想な回はやっぱり人気なんだな。

キャラ人気投票の絵が良過ぎてテンションが上がった。

意外とケイゴが1位なのか。ガチ恋ファンがいそうだなと思った。

SAKAMOTO DAYS

最近殺し屋ものが擦られまくっているジャンプだが、そのせいもあってか坂本の“殺し屋としての覚悟”みたいなものを語らせるシーンがすごく良かった。

殺しを生業にしている自分たちはどう死んでも仕方ないという覚悟と同時に、晶奪還への思いも表明されて、アツいぜ坂本さん…となった。

そしてリオンが生きている可能性が示唆されたが、そうだとしてなぜ坂本を狙うのか…?

過去編が明けてもどんどん面白くなっていく。

バトルがない回もしっかり面白いからいいなぁ。

ONE PIECE

イムさま、一人称「ムー」なんだ。かわいいね。

イム様は最初の20人の中の1人なのだろうか…?

そしてアラバスタの始祖の女王はDの始祖でもあったようだ。新情報が続々登場してワクワクしてきた。

地味にあのワポルが秘密を見てしまったという重要ポジションに入り込んできたのも驚き。

マッシュル

今週も掲載順は嘘らしいです。

最終回あるあるを極限まで水で薄めたみたいな、スターウォーズのラストみたいな回だったけれども、今までギャグでぶっ倒してきた人たちが雑に再登場しまくる流れは笑ってしまった。

「あの展開マジでなんだったんだよ」みたいな時間稼ぎをひたすらしている(オチョアの反逆とかマジでなんだったんだ)漫画だったけれど、なんだかんだ完結に向けて進んでいるようなので、まだもうちょっと耐えたいと思う。

あかね噺

嘉一さんの襲名シーン無茶苦茶かっこいいじゃないですか……!!

目の前のお客さんの笑顔を作り出すことだけにひたすら尽くせる仕事が落語なのか…と感動した。

大好きになっちゃった。嘉一さん推しです。

客のウケと嘉一の生き生きとした表情、そして批評家の根負けしたようなこの「くだらんね」で締めるのがすごく粋だ。

落語形のそれぞれの得意分野が出るたびに能力漫画みたいにワクワクしている。すごいぜ。

キルアオ

幻獣組(ユニコーン)…??????

殺し屋の若返りアクションミステリーかと思ってたら、ハイスペックおじさんの青春更生ラブコメなのかこの漫画。

そして最後はアルコバレーノ登場。

今までカスみたいな敵をのしていくだけだったので、流石にそろそろ強敵が出てくるようだ。

ラブコメバトルとしては盛り上がっていく…のか…?

都の鬼と田舎の狸

無茶苦茶いい短編だった。

人も守るし、人の営みも守る。これを最強と最弱タッグでやりくりしていくの良いなぁ。
妖怪退治ものもジャンプとしてはベタかもしれないけれど、現代的な設定との組み合わせ方が上手くて引き込まれました。

見開きもしっかりカッコよくて痺れました。

僕のヒーローアカデミア

飯田と焦凍がひたすらカッコいい回だ…

彼が新世代にとってのオールマイトになれたのかもと思うと嬉しい…

エンデヴァーの贖罪をここまで丁寧に問題として描き切ったのもすごい。

次はトガとお茶子の対面。ずっと面白い…

僕とロボコ

シュート…

鵺の陰陽師

幻妖の強さって「レベル○○」って表現するのか。陳腐さと説明臭さが香ばしくなってくてテンションが上がる。
そのへんはナレーションで全部説明するけど、幻妖についての詳細や、技の説明とかは一切しないんだ。

鵺さんが力を貸してるのはわかるけど、存在として空気っぽくなっているような気もする。
しかし陰陽師からは存在を隠したいという事情も登場したので、ここから鵺さん自身の謎なども少しずつ明かされていくのだろうか。

そして膳野はまだか。

アオのハコ

あら~〜〜〜!!!!!!!!!!!!

おめでとう!!!!おめでとう!!!おめでとう!!!!

ドリトライ

『アオのハコ』で拍手してたら開幕デカ腕右ストレート。

思ったよりテンポ良く進んでビックリした。

リーチとパワーの相手にはインファイトっていうのはわかるんだけど、問題の“一発KO級のストレート”を耐えるっていうのは作戦とかじゃなくてデフォで出来るんだ。
てっきり「食らったら負けのデカい一発をいかに喰らわないようにして勝つか」みたいな話になるかと思ったら、普通に食らって普通に耐えちゃった。

しかしやっと試合シーンも突入してきたので、ここからの展開は楽しみ。

夜桜さんちの大作戦

実質新連載開始みたいなリスタートを切ってきた。

これジョジョで言う第2部みたいな感じで主人公を二人に交代してまだまだ続ける気なのか…?!

正気じゃないだろ…

逃げ上手の若君

この戦が史実に基づいてるのすごいな…

学生時代にこの作品読んでいたら歴史が好きになっていた気がする。

いいキャラだった楠木もメイン軸に参加してきたので彼の活躍も楽しみだ。

アンデッドアンラック

フィル君…良かったね…

そして風子の近距離用不運付与!ファンを警戒している時も強者の余裕があってかっこいい。

まさかのシェンの妹が登場で無茶苦茶嬉しくなっちゃった。
シェンの再登場も待ち遠しい。一番好きな仲間だったので無茶苦茶楽しみです。

テンマクキネマ

やっぱり撮影のプロセスみたいなところは読んでいて面白い。

このシーンが撮りたかった!みたいな倉井さんの表情を写すシーンもしっかり見せてきて、やっぱり絵が上手いなと思った。

でも「なぎさちゃんって…こんな人だったんだね…!」と作中でなっているのに対して、やっぱりこっちとしては「そうなん…?」と付いていけない感じは否めない。

この「渚」という作品完成も(直近のコンペに出すみたいだし)物語全体の最終目標というわけでは無さそうなので、天幕の正体などを中心に見据えていた方が楽しめそうかもしれない。
少しずつ主人公の情熱みたいなものが見えてきて嬉しい。

暗号学園のいろは

たゆたん、かっこいーーーーー!!!!

無茶苦茶かっこいい!!!
「あの人が半分も言葉を手にしたら負けるわけがない」といろはが震えるのもあの戦いがあったから頷ける。
今まで対立してきた相手が味方になるアツさったらないけど、ここまで暗号解読バトルの瞬殺をかっこよく書くとは思わなかった…

題材的に能力バトル的な派手さを演出するのって難しいと思うんだけど、それを難なく超かっこいいシーンとして魅せてきてチビるかと思いました。

キャラや状況説明でちょっと置いてきぼりになったりもしかけた本作だが、やっと特技でぶん回すシーンが出てき始めて無茶苦茶面白いです。

人造人間100

No.1のキャラ描写、いいなぁ。

博士の最高傑作のNo.100を超えたいという探究心は、あしびだけじゃなくて100と戦う理由にもなっているのが上手いなと思った。

そして100の持っている「あしびの身体をもらうためにはNo.1は殺せない」という敵ではないが仲間でもない関係を見開きでゾッとさせるような書き方をしてきたのも震えた。

No.100の覚醒とNo.1の狂気、そしてあしびがNo.1へ敵対心をしっかり持つのを描写するエピソードとしても描き切ったので、ここからの展開がますます楽しみだ。

一ノ瀬家の大罪

こっっわ。

掲載順が最下位に落ちてしまったが、無茶苦茶面白くなってきたぞ…

まだ夢と現実の関係性が曖昧なままだけれども、ただ単に二つの世界を行き来して家族関係を更生させていくだけじゃ無さそうだ。

ページやコマの配置とかでの演出がベラボーに上手い漫画家だと思う。

まとめ

今週は『あかね噺』『暗号学園のいろは』『人造人間100』『一ノ瀬家の大罪』の4作がバッチリ撃ち抜いてくるシーンで見せてきて痺れっぱなしだった。

漫画を読んでいて、こういうシーンの見せ方で痺れると幸福成分がジャバジャバ出るので嬉しい。

そして読み切りの『都の鬼と田舎の狸』も好きでした。

あまり最近掲載される読み切りで刺さる作品はなかったんだけれども、これはだいぶ好きです。
巻末コメントで作者が「3作目」と言っていてビビった。また作品が読みたいです。

来週号は『呪術廻戦』も乗るので、宿儺と五条の戦いを楽しみに待ちたい。

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