週刊少年ジャンプ

『呪術廻戦』勿体ぶらずに打ち込む五条悟の決戦の狼煙-週刊少年ジャンプ2023年25号(5/22)について-

2023年5月22日

表紙は『ONE PIECE』

大物同士の対決や、久しぶりのキャラが怒涛の再登場、さらには物語の秘密が明かされ始めたりと大盛り上がりの本作。

あと数年もしないうちに完結するんだなという感じが強くなってきた。

『ONE PIECE』が完結したらジャンプは一体どうなってしまうのだろうか。

ONE PIECE

コブラ王は"D"の秘密に触れてしまい、イム様に消されてしまったようだ。

そしてアラバスタの始祖の王だったリリィの存在を知っているような素振り。

懐かしんでいるのか、恨みがあるのか?
そしてリリィとDの繋がりとは一体何?

中盤にやりそうな秘密への匂わせを駆け足でやっているような感じがして、固有名詞が即出し即回収されるような味けなさもあるけれど、もうワンピースは見届けるためのコンテンツになっているので、そんなに気にすることでもないのかもしれない。

SAKAMOTO DAYS

有月くん…ただ引っ込みがつかなくなっちゃった感じ…?

流石にそうではないと思うので、キンダカに罪悪感を覚えていたあの時以降に何か覚悟を決めないといけなくなるような出来事があったのだろう。

有月の闇堕ちの原因と、なぜ赤尾が殺されなければならなかったのか。

ここまでバトルをぶん回してきた展開だったけれど、ここからの物語展開も少し楽しみだ。

あかね噺

賞レースって怖〜…と読みながら怯えてしまった。

そして今回登場してきたぜんまい。
パッとしない才能のかませ犬的な登場の仕方だが、こういったキャラクターが後々泥臭く努力を続けて再登場するような展開があったらぶち上がってしまうと思うので、そうなったら嬉しいなと思う。

前登場した際にも書いていたことだけれど、嘉一さんのような華のないキャラが腕を見せて戦ってくるのも好きなので、どうか『バクマン。』の中井さんみたいな酷い落ち方をしないまま強敵であって欲しい。

鵺の陰陽師

膳野君が毎度都合よく状況を把握して協力してくれるのにウケてしまった。

前回は、いつか彼も異能を手に入れて共闘したりするのが見たいと書いてしまったが、このままずっとひたすらに都合のいいキャラとして横で動き続けたら、それはそれで無茶苦茶ウケてしまうかもしれない。

それにしても主人公の戦闘モード、びっくりするくらい格好よくないな。

アオのハコ

あら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少女漫画的な良さを少年漫画市場にぶち込むと、こんなに跳ねるとは思わなかった。

主人公に対してひたすら都合のいいハーレム恋愛はもうジャンプでやってもシャバい時代がきてしまった。

テンマクキネマ

渚への憑依を見せつける倉井さんにつられて、監督然としてきた新市。

作中で映像化しようとしている作品「渚」が、ずっとふわっとした概要しか語られなかったが、渚を演じる倉井さんを見ることで「渚」という作品への解像度が上がるかと思いきや、特にそういった効果はなかった。
女の子の絵上手いなと思った。

加えて主人公もずっと流されスタンスなので、「突き動かされるんじゃなくてお前自身の能動的な"熱"を見せろよ」と思ってしまうのだけれど、次回からの撮影では主人公のこだわりなども見せてくれたりするのだろうか。

ジャンプの創作モノは『バクマン。』が天井を叩いてしまった気もするが、その天井を突き破ってくれる作品になるのだろうか。

「渚」の撮影、そして天幕の正体。
大きな主題としてはこの二つが物語を動かしていくことになると思うので、まだ6話だしのんびり楽しみにしたいと思う。

僕のヒーローアカデミア

焦凍が現場に向かう!

世間から信頼を取り戻すエンデヴァー。
そして新たなヒーローとして信頼を得ていく焦凍。

かつてオールマイトの動画を見てヒーローへの憧れを抱いていた幼きデクやかっちゃんのように、新世代の子どもたちが映像を見て目を輝かせているのがなんだか無茶苦茶嬉しい。

ドリトライ

あの手この手で卑怯な戦い方をしてくる敵を、ド正面から殴り合いをするようなスタイルでいくのかね。

これから敵はどんどんいろんなバリエーションで卑怯な勝ち方をしようとしてくる中で、主人公がずっと花山薫みたいな戦闘スタイルを貫いたらそれはそれでカッコよかったりするのかな。

呪術廻戦

虎杖と五条の入れ替わりの噂などがされていたけれども、そんな小細工などは一切なく、ど正面からバフをかけた全力の必殺技をかます流れでアツかった。

今まで伏せられていた歌姫の術式もバフ系ということで、確かに前線で戦うタイプではないことに納得。
そして京都学長が本領発揮と言わんばかりに琵琶を引っ提げているのが無茶苦茶かっこいい。

普段は省略されていたという詠唱と掌印、そして大ゴマで技名、効果も莫大。
『BLEACH』が得意にしていたような"カッコよさ"の全部乗せでブチ上がりました。

伊地知の結界による不意打ちも成功して堂々と宣戦布告。

本作はこういった勿体ぶらない時は徹底的に勿体ぶらないバトルが超楽しい。

「こんなに戦力が多いのになんでタイマン?」と前回は少し思ってしまったが、五条の本領は他人を巻き込む心配をせずに術式をぶち込む、圧倒的力量でのゴリ押し。
宿儺が魔虎羅を使って術式適応してきたら詰むのでは?という心配も馬鹿らしいくらいにバカデカい狼煙を上げてくれた。

暗号学園のいろは

掲載順が少し上がってきて一安心。

こんなに手が込んでるのに最下位なんて無いよ…と思っていたので嬉しい。

そしてついに3人での共闘。

また学級兵長として出鱈目みたいなキャラが出てきて、それぞれのキャラの戦法などが見えてくるのが楽しみだ。

キルアオ

「俺TSUEEEE」と「おじさんが説教する/される」をしていくだけの漫画として軌道に乗ってきた。

ウィッチウォッチ

うまっ

もうそんなに盛り上がらないバトルとかよりも、ギャグとミステリーをひたすら見ていたい。

アンデッドアンラック

フィルくんはループの記憶を取り戻したけど、能力の発現によって喋れなくなるから、他のメンバーに説明したりとかは出来ないの、いいバランスだなと思った。

フィルの覚醒によって風子たちはさらに戦力が増していくのにテンション上がる。

「これアンディがいなくても勝てるのでは?」と思うくらいだが、ここにきて「風子は愛するアンディに会いたい」というシンプルな行動原理が生きてくるので、アンディとの再会もちゃんと楽しみにしていられる。

風子がニコの未来について語れなかったのに対して、ニコは風子の表情で察して深掘りしない、という展開でもあったような、シナリオ的な都合と展開の折り合いの付け方が自然なのが嬉しい。

一ノ瀬家の大罪

中嶋との再会。

しかし夢のループはまだ別で続いているようで、ここからは夢の世界と現実の世界で行き来しながら家族の再生を目指していくような展開になるのだろうか。

夢の世界で家族の裏を知ることには成功しているので、ここからは現実での更生に向けて翼が動き出すのが楽しみだ。

しかし颯太さんは何?という大きな謎もあるので、そこにも期待したい。

夜桜さんちの大作戦

キャラ愛を育てるような展開が7割で、残りの3割で話を進めるテンポ感。

この疲れる感じはなんか既視感あるなと思ったら、『化物語』を見た時のしんどさと同じ感覚だと気づいた。

逃げ上手の若君

こんなアツいエピローグがあるか。

もう110話もやっていることにビビった。

僕とロボコ

パロディと"ガチ感"でぶん回していく回は毎度生き生きしていて好きだ。

審判の人やっぱり登場してくれて笑った。

人造人間100

ずっと最強ポジションとして無双していた100号だが、アプデされていない旧式だという欠点で圧倒されてしまう。

そしてあまり心象など語られずに、信用していいのかわからない怪物だった100号の掘り下げがされ始めたので、ここから楽しみになってきた。

あしびがずっと彼女のことを「100」と無機質な呼び方をしているのもあえてだと思うので、どこかのタイミングで名前をつけてもらうようなくだりがあるのだろうかとワクワクしている。

マッシュル

全然知らない人たちがゾロゾロ出てきてしまった。

これはここまでの流れを全然読んできていない私が悪いです。

おそらく過去に倒してきた強敵たちが勢揃いしているのだろう。

最後の3ページ以外はずっと同じシーンなので、多分今週は実質6ページくらいじゃないだろうか。

ブラッククローバー

これも本当にこれまでの流れとかキャラの関係性がわからないと全然楽しめないやつだ。

どのくらい敵に乗っ取られているポジションがいて、どのくらいのテンポ感でこの戦争が進行しているのか全然理解できていないので、バトルで食らいついていかないといけない。

アニメとかを今からでも見た方が楽しいかな…?

ただ次回からは人気作品らしいバトル展開を見せてくれるだろうから楽しみにしたい。

まじで4コマとかをやってる場合ではないと思うので、単行本とかでやってくれとは思う。

まとめ

今の看板作品三つが軒並み最終章なので、本当にこれらが完結した後にジャンプが一体どうなってしまうのかが想像つかない。

『SAKAMOTO』と『あかね噺』、『アンデラ』あたりがいま太い中堅として構えているが、アニメ化がなくとも2作は人気上々なので、ここからさらにアニメ化ブーストがあったりしたら、大いに盛り上がりそうな気はする。

しかしなんだかんだで『ONE PIECE』はラストスパートと言いながらまだ2、3年はやりそうな感じもあるので、それまでに次のエースが登場するのも楽しみにしたいと思う。

少年ジャンプ+ 人気漫画が読める雑誌アプリ

少年ジャンプ+ 人気漫画が読める雑誌アプリ

SHUEISHA Inc.無料posted withアプリーチ

-週刊少年ジャンプ
-