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まだ手首クイクイやってるんですか?-Kensington Pro Fit Ergo Verticalトラックボールについて-

2022年12月17日

PCを操作する時、皆さんは何を使ってカーソルを操作しているだろうか。

最近だとマウスよりもトラックパッドを使っている人の方が多いかもしれない。

私ももうずっとトラックパッドを使って操作をしていたのだが、約1年ほど前からトラックボールに乗り換えた。

長時間作業や、単純な操作の繰り返しなどで手首に疲れを感じていたのがえらく改善した。

そして何よりも、マウスを動かすスペースを確保しなくてもいいということが、作業とデスク環境にとても良い影響を与えた。

今やもう手首をクイクイやったり指先をスイスイやったりしてカーソルを動かすなんてやってらんないぜ。

というわけで、今回は私が愛用しているトラックボールを紹介していこうと思う。

Kensington Pro Fit Ergo Verticalトラックボール

Kensingtonとはどんなメーカー?

このトラックボールを出しているケンジントンというメーカーは、ガジェットを漁ったことがある人ならほとんどの人が知っている有名メーカーだ。

ケンジントンテクノロジーグループはカリフォルニアの会社で、PC周辺機器の製造をしているメーカーだ。

マウス、キーボード、電源ドッグ、ウェブカメラ、モニターアームなど、デスク周りの機器なら大体作っている。

特にトラックボール商品はあのロジクールとも競る評判の安心クオリティ。

実はトラックボールは埃が溜まったりすることで反応が悪くなったりすることがたまに起こるというデメリットがある。

反応するボールを直接指でこねこねと触っているのだから当然ではあるのだが、そういった際の掃除のしやすさや壊れにくさなどの、プロダクトへの信頼感はこういった"身体に触れる道具"では特に気を使っていきたいものだ。

トラックボールは慣れるまで時間がかかる?

これに至ってはどうしても個人差はあるとは思うが、私の場合は1日も使っていれば違和感なく操作に慣れることができた。

細かいカーソル位置の調整などは気を使うかもしれないが、それよりも手首をくいくいと動かすことなく操作できる楽さの実感の方が強かった。

写真ファイルなどをドラッグして移動する際なども、カーソルは親指でボールを転がして移動させるため、従来のマウスのように無駄に力むこともなく、基本的に手首がリラックスしている状態で操作できるのが魅力的だ。

PCでFPS系のゲームをする人には向いていないが、それ以外の用途であれば慣れた瞬間勝ちだと私は思う。

Kensington Pro Fit Ergo Verticalトラックボールの特徴

マウスの傾斜

このケンジントンのトラックボールはなんといってもその急な傾斜が特徴だ。

通常のマウスはおおよそ潰れたお饅頭のようなフォルムをしているが、このトラックボールマウスは横転したスポーツカーのようなよくわからないフォルムをしているのだ。

ギャグかと思うくらい傾いている

ただこの異常な傾斜は見た目より過剰ではなく、触ってみると呆気に取られるくらい手を添えやすい。

身体の横にある手を捻ることなく、そのままデスクに持ってきた時の角度。それがこのマウスの傾斜なのだ。

なのでマウスを持つ、というよりもこのトラックボールマウスの上に置いておく、といったような感覚で使うことができる。

これが思っていた以上に楽で、今までトラックパッドを操作するためには、手首を水平な角度へ常に傾けて指先を動かしていたことに気づかされる。

この自然な角度というのがマウス操作をしている時のストレスをなくし、手首に無意識のうちにかかっていた負荷を減らしてくれるのだ。

ボタン設定の豊富さ

このマウスには、左右のクリックとホイール操作以外に7箇所のボタン設定ができる。

左クリックのすぐ上にあるボタンが二つ。
ボールの左そばにあるボタンが二つ。
ホイール自体のクリックと、右倒し、左倒しの三つだ。

ホイールの左右倒しは多くの人が「戻る」「進む」を設定するだろうが、便利なのはボール左横のボタンだ。

ボールの左側の一番下のボタンは接続切り替えボタン

この親指のすぐ隣にくる二つのボタンにそれぞれ「コピー」と「ペースト」を設定して私は使用している。

マウスでテキストを選択し、キーボードを触ることなく「コピー」
そして貼り付けたい場所へカーソルを移動させそのまま「ペースト」

この操作が右手だけでできてしまうのがとても便利なのだ。

また、人差し指の隣にくるボタンなどには「ウィンドウの一覧表示」「アプリ一覧表示」などを設定している。

これによって別ウィンドウへの切り替えもスムーズだ。

トラックパッドを使っていたときは、三本指で上にスワイプすることでウィンドウの一覧表示ができたが、マウス操作の際はそれがさっとできないというのが少しストレスだったのだが、このボタン設定のおかげで解消された。

おかげで画面いっぱいにブラウザなどを表示していてもすぐにメールやフォルダの確認ができる。

トラックボール操作のしやすさ

このマウスは親指操作タイプのトラックボールだ。

トラックボールというと、へらぺったい板の上にボールだゴロンとのっかているタイプを想像する人もいるかもしれないが、この商品は違う。

基本的なフォルムはレーザー操作のマウスと変わらないので、乗り換えも比較的楽だろう。

そしてこれはトラックボール全てに言えることだが、マウスの位置を動かさなくてもいいため、キーボードからパッとマウスに手を動かしてもいつも同じ場所にマウスがあるという安心感が大きい。
キーボードから数センチ右手を横にずらすだけで必ずマウスに手を運ぶことができる。

逆にマウス操作している親指を少し伸ばして、マウスから手を離さずにエンターキーを押したりなんかもできる。
これも意外と便利だ。

また、このマウスはUSBの無線接続かBluetoothで接続できるため、線が伸びることもなく、また無線の混線などの心配もあまりない。

真っ黒になりがちなPCガジェット周りの商品だが、白とグレーの配色があるというのも個人的には嬉しいポイントだ。

まとめ

ぜひみなさんにも手首くいくい操作や指先すいすい操作なんてやめちまってほしい。

場所を取らずに、かつ負担が少なく、操作性も高い。
個人的にはこのケンジントンのデザインも好きだ。

PC操作で疲れている人は意外とトラックボールに移行することで、普段の疲労が何割か軽減するかもしれない。

手首が疲れる人、マウスのスペースでデスクが狭いと感じる人、丸いものをコロコロする癖のある人、ぜひ一度お試しあれ。

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