週刊少年ジャンプ

週刊少年ジャンプ2022年52号(11/28)について

2022年11月29日

今週の表紙は新連載の『イチゴーキ!操縦中』だ。

過去に『ジモトがジャパン!』という作品を書いていた作家のようだが、名前は知っているものの読んだことはない。

今回の新連載4連弾はなかなか期待の声が上がっている印象があるので、きっと過去作からの期待が高い作家陣たちなのだろう。

今週も月曜日を迎えることが出来て嬉しい。

イチゴーキ!操縦中

ロボットもののギャグ漫画が始まった。

『ジモトがジャパン!』もギャグ漫画だったようなので、安定感がありそうな印象。

『斉木楠雄のΨ難』や『ピューと吹く!ジャガー』然り、ギャグ漫画家の2本目は息が長いイメージがあるので、これからの展開が楽しみだ。

しかし今のジャンプはギャグ漫画枠が結構増えてきているような気もするので、その中でどう人気を獲得していくのかも期待。

呪術廻戦

ついに九十九の術式が判明。

シンプルかつ概念系の強さを持っているのは五条悟にも通ずる強キャラ設定。

能力名の読みが「ボンバイエ」なのが、弟子である東堂の能力名「ブギウギ」に影響を与えていそうで笑ってしまった。

東堂も修行の末に九十九好みの泥臭い男に鍛え上げられたんだな…

それにしても呪術廻戦でよくある、強者同士の戦いで互いに能力の出し惜しみをしないバトル展開は、漫画的なご都合主義を感じなくて好きだ。
(乙骨ら三人の戦闘時も、それぞれが敵の手の内を把握した瞬間、全員同時に領域展開したのとか熱かった)

来週、羂索の領域の効果はわかるのか、それとも天元が何かしらの阻止を成功するのか。
天元が何をできるのかも、結界術以外はあまりわかっていないので、その辺りも楽しみ。

あかね噺

うらら師匠の落語がついに始まった。

男社会の落語界に女子高生主人公が正面から立ち向かう!という設定だけど、女性落語家が例を見ないされるのではなく、彼女が先人として立っているため、作中でどんな役割を担うのかワクワクする。

二ツ目の阿良川魁生が、女性のような色気ある演技ができるという強みで登場したが、うらら師匠は女性そのもの。

そこの強みと同時に、観客を引き込んでいく演出があったので、あかねが習得した「高座から演者を消す」技術の逆を行く「高座へ観客を招く」技術、といったような対比になったりするのだろうか。

暗号学園のいろは

生徒の炙り出しというミッショうの開示と、凍の正体を少し触れて行った回。

クラスメイトを丁寧にずらっと出してきたけど、それぞれを全員深掘りされていくのだとしら嬉しい。(西尾維新ならやりそう)

そして軍事企業の元技術開発顧問ということも明かされた凍。
500億Mを手にしたその時の目的は本当に終戦なのか。

コマ割りなどの演出もうまくて「こんな謎解きわかるか!」と思いながらも漫画自体の面白さで全然読めてしまうので、これからの展開に大きく期待。

ウィッチウォッチ

帰ってきた日常回。

これこれと言わんばかりの面白さ。

今時なあるあるをいじりながらも、媚びるわけでもないし嫌味もないのは結構繊細なバランス感覚でやっているような気がして脱帽する。

モリヒトがプロデューサースイッチ入る回とかオタクスイッチが入る回は大体好きだ。

もう黒魔女の脅威とか来ずに五人で仲良く過ごしてくれたらなにより…と思う。
(ストーリーはストーリーで気にはなっているが)

僕のヒーローアカデミア

黒霧が復活…

速攻相澤先生の元へ飛んできたが、ここで果たして白雲の意識を取り戻せるのだろうか…

エンデヴァーと荼毘の因縁、ホークスとトガ(トゥワイス)の因縁がぶつかり合う恐ろしい展開にずっとヒヤヒヤしっぱなしだ。

物間がずっとキャラも能力も好きで「こいつはどこかでとんでもなく頼もしい役割を担うはずだ!」と待っていたので、相澤先生の能力で皆を守り続けてくれる姿が見れて嬉しい。

どの場所もほとんど苦しい状況のまま、黒霧によるワープでさらに最悪の状況に…誰がこれを好転させてくれるのか…

アオのハコ

振ったからといってそれは魅力的じゃないからではない。
あくまで他に好きな人がいるからというモヤモヤがなんともリアル。

これからのデートで千夏先輩への想いが大喜の中でより固まる展開だと思うのだが、千夏先輩の曖昧な想いはどっちに転ぶのか…?

「人によって恋愛の速度は違う」というセリフが何回か前に出てきていたが、千夏先輩の「今日は雲の流れが早い」というセリフはシンプルに大喜が恋愛に前向きに動き出したことの暗喩なのか、それとも”大喜の行動は千夏にとっては早すぎた”というネガティブな暗喩なのか疑ってしまう。

いわゆる少年漫画ご都合主義のハーレム恋愛漫画とは全く違う路線で挑む漫画なので、無事結ばれハッピーエンドというような終わり方をするとも言い切れない。

しっかりハマってきている気がするので恋愛漫画(青春漫画?)って面白いんだなとそろそろ考えを改めた。

一ノ瀬家の大罪

中嶋が翼をいじめる理由が何かありそうな記憶のフラッシュバック。

それを流しながらの反撃回。

この反撃をスカッとジャパン的な描き方ではなく、誤った選択としてきちんと書かれているのがこの作者の良いところだなと改めて思う。

前作の『タコピーの原罪』ではタコピー曰く「おはなしをすることが一番大事だっピ」とあるように、コミュニケーションの不足が全ての登場人物たちの不幸を招いていたという構成だった。

今作も主人公とクラスメイトの関係しかり、家族関係の不和などもその辺りの観点で描かれていくのだろうか。楽しみ。

毎回映像的な画角やコマ構成でベタな展開も圧巻させてくれるので今週もネガティブなストーリーながら面白かった。

逃げ上手の若君

作戦が見事に成功し、士気が上がる自軍。

反撃パートと思いきや、今川範満にはまだ奥がありそうな展開に。

面白いおかげで食らいついているのだが、やっぱり私は歴史物の登場人物を覚えるのがえらい苦手だ。
(岩明均の『ヒストリエ』でも〇〇ヌスとか〇〇ポスとか〇〇ネスが多くて苦労した)

最初はスルーしていた解説コラムだが、読んでみるとなかなか面白い。

スルーしてた人は一回読んでみてほしい。マジで。

僕とロボコ

まさかのクラファン告知回。

超合金ロボコフィギュアが出た時の告知回や、アニメ化決定時の告知回など、あからさまにイベントや情報告知系の内容の回でもちゃんと内容がギャグ漫画として通常運転なのに感心する。

ロボコを読むたびに思うんだけど、多分これ自分が気づいていないだけで思った1.5倍くらいジャンプネタのパロディが隠されてるんじゃないかと疑ってしまう。

たぶんそう。

ギンカとリューナ

変わらず主人公二人が小物相手に無双する状態が続くが、今回ラストにギンカの魔力を感知する敵っぽい魔術師が登場。

かつてほぼ敵無し状態のギンカだが、これによって迂闊に魔法を使えなくなる展開になりそう。

だいぶダークな雰囲気のキャラが登場してきそうなので、いまいち緊張感のない世界観にどんな変化が来るのか期待している。

ハンターハンター

幻影旅団結成のオリジン回。

カタヅケンジャーメンバー(+悪役)を一人複数役で演じるクロロのシーンは、旅団としても役割を演じていることのメタファーなのだろうか。

結成のきっかけになったのは、ウヴォーとの和解だったと思うと、彼がやられた際の旅団の慈悲深さも頷いてしまう。
結果的にウヴォーは「お前と(劇で)世界中巡って世界一の悪役になること」という夢を叶えていたということなのかもしれない。

しかしサラサが攫われるフラグ。
シーラもクルタ族の里にのちに迷い込んでその後が分からないと思うと、他の九人でピッタリ旅団メンバー…

これから嫌なことがひたすら起きる気しかしない。

そして旅団の過去が語られ終わったら、メンバーたちが全滅する展開も全然ありそうなのでとにかく悲しい。

”あの偉い発明家も凶悪な犯罪者もみんな昔子供だってね”と吉井和哉も歌っている。

夜桜さんちの大作戦

父の開花能力は「夢」

こういう幻術系の敵に、主人公が唯一対抗できる体質というのはよくある設定だとは思うのだけど、それさえも上回る父。

どうやら太陽が夜桜家にやってきたのも父の思惑通りだったらしい。

この主人公をかっこよく見せられそうな展開の中で主人公がやられ、それを凶一郎が助けに来るって無茶苦茶美味しいところ持っていくやんけ。

読み始めたタイミングのせいでキャラに愛着があまりない本作だけど、凶一郎にはもう頼もしさを感じてしまっている。

そもそも私が飄々とした糸目のキャラ好きになりがちというのもデカい。
(ハガレンのリンとか、BLEACHのギンとかかっこいいよね)

アンデッドアンラック

風子がちゃんと強くなってて感動…

前のループで仲間のみならず敵対する相手にさえ寄り添い、皆に慈悲の心と愛情を持っていたからこそ、風子は今敵対している相手にも不幸を付与できる(風子の不幸は愛情を抱いている対象にしか発動しない)の、すげー面白くないですか…!

味方も一度は敵対した人も、全員救うという決意(愛情)が風子にあるからこそ最強の能力になってるんですよ…これ…

逆ラッキーマンみたいな闘い方も、この先の強敵相手にどんなバトルになるのか無茶苦茶楽しみです。

ジーナもメンバーに加わり次回からクエスト開始。

向かうところ敵無しに見えるが、能力のランダム性は相変わらずなのでワクワクする。

PPPPPP

お母さんの回想回。

前回の記事でも書いたことだけど、やっぱりこの天才の描き方があまり好みに合わなくて、どうにもギクシャクしながら読んでしまう。

ブラック・クローバー

日ノ国編、もといアスタの修行編に入った感じだろうか。

正直ブラクロは本誌を購読し始めた時には休載していたので、全然話の流れを把握できていないのが悔しい。

再開したら割と新キャラに新要素に新舞台とてんこ盛りだったので、前提としてある設定を一生懸命追いかけている。

龍禅七人集の戦闘がどうなるのか。また最近のジャンプ漫画の"自称最強"は本当に最強だったりするので彼の強さも気になる。

マッシュル

と書いた矢先、こっちの作品では"自称最強"が敗れてしまった。

能力モノの作品での"強さ"ってその能力自体の設定や、能力の使い方とかで読者を引き込んでくるイメージがあるのだけど、マッシュルの世界での魔法はどういう設定なのだろうか…(これは途中から本誌で読み始めたため把握していない私が悪い)

この世界で最強であるライオの強さというのも"とんでもない魔力量"としか言われていないので、いまいち強さを理解できず、負けてもその悔しさをあまり感じることができなくて少し寂しい。

味方も全滅、恐怖する大衆。でも来週はマッシュが復活して敵を倒すんだろうな…

高校生家族

三者面談がリレー式でつながっていくのに笑ってしまった。

誰かボケキャラがいて、そいつが無茶苦茶ボケて周りがツッコんで…っていうやりとりを敷き詰めていくのではなくて、「そうなるのかよ」とか「そうなっちゃうよな」とこっち側にツッコミを委ねてくれるシュールさが割と癖になりつつある。

一家が同じ高校のクラスメイトに居るおかしさを擦り続けているのにまだ味がするのすごいな。

大東京鬼嫁伝

すごいぞ!毎週別属性の女の子キャラが増える!

今回は冷血巨乳お姉さんでしたね。

この作品も『ウィッチウォッチ』のように妖怪たちに囲まれ、ちょこちょこシリアス設定を回収するバトルをしながら基本はワイワイガヤガヤと楽しい日常ものをやっていく路線に収まりそう。

キャラでうまいこと売れたら強いが、それ故の毎章投入される新キャラなのだろうか…

次の話ではどんな女の子キャラが増えるんでしょうか。

まとめ

新連載で5作もギャグ漫画テイストの作品がある状態になったジャンプ。

自分はシナリオ重視で読むタイプだと思うので、ストーリーものでハマれる作品が増えて欲しいなとは思うものの、『一ノ瀬家の大罪』はその期待に応えてくれそうな面白さなので嬉しい。

本誌を読んでハマった作品は購読を始めた以前の話を途切れ途切れにしか知らないものもあるので、ちゃんとハマったものは単行本などで追いかけていきたい。(特にアンデッドアンラックはアンノウンに合うくだり以降その状態なのでちゃんと読みたい)

わがままは言いつつも、今はとにかくハンターハンターの最新話を読めるありがたさを噛み締めないといけない時期なので多くは望むまい。

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