週刊少年ジャンプ

週刊少年ジャンプ2023年1号(12/5)について

2022年12月5日

表紙は新連載の『人造人間100』
新連載4連弾の最後の作品だ。

第15回J金未来杯を受賞した新人漫画家による初連載。

今回の新連載陣はワクワクする作品も多く、クライマックスが近い看板作品が多いながらも今のジャンプを読むのが楽しい。

人造人間100

人造人間を駆逐するために、最強の人造人間を使役して戦っていく物語。

人造人間たちを全滅させることに成功しても、主人公の八百は体を捧げないといけないという、バッドエンドが決まっている前提の設定でスタートするが、こういった話はあらかじめ決まっているバッドエンドをどう回避するのかが楽しみ。

気になるのは契約時に交わしていた「お前が他の人間の肉より優れている限り従おう」と言う言葉。

今後の展開でもし八百あしびよりも優秀な肉体が見つかった時、100号はどういった選択を取るのか。

条件付きの相棒関係は、その条件の破綻をどう乗り越えるのかでグッと面白くなることが多い気がしているので、その辺りの展開に1話ながらソワソワする。

僕とロボコ

しっかりアニメ告知回。

前回告知回でもギャグ漫画として成立していてすごいよねと言う話をしたが、今回もまさにそれだった。

ついでに1話の話をしているのでアニメで1話を見直したくなってしまった。

5分アニメなんだったらちょっと見てみようかしら。

ONE PIECE

Dr.ベガバンクを匿う麦わら一味。

そしてそれを追うCP0のルッチたち。

ONE PIECEはインフレが起きまくっているので、過去の強敵であるルッチとの戦闘がどうなのか楽しみ。

当時はCP9の"嵐脚"とか"指銃"とか、能力技ではない暗殺技術としての技に結構興奮したのを思い出した。

カクは好きなキャラなので、彼もどんなふうに強くなっているのか楽しみ。
(あの筋の通ったキャラが好きだったけど、ちょっとギャグ枠っぽくなっているのが心配。ちゃんと強くなっているのか…?)

SAKAMOTO DAYS

バトル漫画化してからしばらく読んでいない期間があったので、一般市民が戦闘を当然のように流しているのはどういう設定なのか気になる。

ド派手に殴り合いながらも最後は殺し屋らしく静かにトドメをさすシーンがカッコ良い。

舞妓とのやりとりで「私たちいつ許されたの?」とあるように、殺し屋もあくまで自分達も許された存在ではないと思っているような描写があるのが良かった。
殺し殺されが当たり前の設定でその行為について「許されない」と分かりながら戦う殺し屋って、バトル要素意外にも深みが出てきそうなので、その辺りの掘り下げもあるのだったらすごく楽しみだ。

次回は四ツ村と神々廻の戦闘。神々廻のハンマーを使う戦闘は『ドロヘドロ』の心を彷彿とさせて好き。

呪術廻戦

天元と九十九の作戦は「空間を閉じない領域」によってほぼ失敗。
羂索の領域はおそらく重力操作の術式のものだったっぽい。

だけどこの九十九のタフさ。満身創痍で回復を捨てて奇襲するの無茶苦茶かっこいい。

能力も質量操作なので規格外のパワー系というシンプルな強さも良い。

九十九さん、秤先輩のことも気に入りそうだよね。

少し噛ませっぽく倒れてしまったお兄ちゃんも次回一矢報いてくれるか。

来週は休載だが待ち遠しい…

イチゴーキ!操縦中

一応サイボーグ化していることはバレずに済んだ模様。

同級生たちにバレないように学校生活を楽しくやっていくのだろうか。

どうにも私はこの主人公だけずっとツッコミ続けるスタイルのギャグ漫画はあまりハマることがない。
ギャグ漫画自体は全然好きなんだけど、何で何だろうか。コロコロコミックを読んでいるような気分になってしまった。

今後どんな回があるのかに期待。

アオのハコ

菖蒲ちゃん、良いやつだな…

他人のテンポに合わせずにガンガン行く感じの印象だったけれど、今回で人間性が一気に成長。
"人の痛みを完全に理解などできない"ということを理解した彼女の行動は、しっかりと雛を救ったと思う。

振られた側が「それでも主人公が好き!」って待ち続けるのではなく、しっかりと傷付いて向き合っていく様子をこうやって丁寧に描くのは、いい意味で少年漫画のラブコメらしくなくて魅力的。

読むたびに友人の言っていた「ちゃんと陽キャが書いたラブコメ」という批評が面白い。

一ノ瀬家の大罪

中嶋くんの「すぐ忘れるところとかな…」というセリフの意味がわかる回想。

翼はどうやらいじめによって暗くなったのではなく、暗くなったことでイジメが始まってしまったようだ。

それ以前の翼は記憶喪失直後のような前向きで明るい人間だったことを思うと、サッカーを辞めることになった"家庭の事情"というのが一番の絶望のようなので、やはり問題は一ノ瀬家に…

翼は急に彼のユニフォームを守るが、ちゃんと記憶は戻るのだろうか?

まだ4話なのにテンポよく進んでいくので1話での満足感がすごい。

マッシュル

最強の魔法使い、ライオがボコボコにされながら男前論を語る。

なんか既視感あるなと思ったら、アラバスタ編でMr.4にボコボコにされているウソップだった。

ウソップ「仲間の夢を笑われた時だ!」
ライオ「仲間のために立ち向かっていける男のことだ」

それでも倒せない強敵だが、ついにマッシュが到着。

こんだけ前振りをした戦闘をやって展開するのかとても楽しみ。

圧勝してもライオたちが報われないし、辛勝でもマッシュがダサいし…一体どうなる

あかね噺

落語の業界になぜ女性が少ないか、なぜ女性の参入に否定的かというのを事実を交えながら解説しつつ、うらら師匠の強みが披露される。

「噺の情景と客席の状態が重なる」という演出は割とありがちなものの、以前に「うまい噺家は高座から消える」という話をやっていたため、その才能の異質さが光ってかっこいい。

あかねが妖艶さをものにするとはあまり思えないが、どういったことをここから吸収するのか楽しみだ。

暗号学園のいろは

可愛い男の子主人公と、カッコいい女の子相棒。

ダンス直後のくだりで凍が言っていた「お前の孫を預けてある」というセリフがどういう意味なのか気になる。

メガネ=お前の孫という意味だとしたら、メガネにCGの孫の頭脳を元に作ったAIが入っているとかなのだろうか。

バッテリー切れで来週はいろはが持つ素質のようなものが見えてくるのかもしれない。

主人公自身の強みみたいなものはまだ思い切りのいい性格くらいしかないので、何か新しいものが出てくることに期待。

ブラッククローバー

魔法帝がもう活動している最中で結構悠長に修行中。

強くなるために自身の弱さや未熟さを受け入れ新技を獲得するためのくだり。

武士たちの強さを来週からはやっと楽しめそうなので、魔法使い対武士たちのバトルがどうなるのか楽しみだ。

ウィッチウォッチ

カンシが可哀想な回は大体面白い。

シリアス回の直後だったこともフリになっていて笑った。

透明人間化で色々と起こるのは『SKET DANCE』でもやっていたが、目を開けると全裸状態になってしまうという設定が足されるだけで、無茶苦茶スリリングな全裸メタルギアソリッドになっていてむちゃくちゃ面白かった。

この作者のギャグは、登場人物が全員それなりの常識を持った上で、シチュエーションとか変なアイテムが導入されることで全員がボケにもツッコミにもなれるのが好きだ。

ぶっ飛んだキャラがふざけ続けるんじゃなくて、確かにそうなっちゃうよなっていうちょっぴりのリアリティラインがしっかり引かれている、こういった作品の方が自分好みのギャグなのかもしれない。

ギンカとリューナ

この世界の魔法設定を解説しながらバトルを予感させる回。

魔力とのコミュニケーションが呪文になる、という設定は斬新で面白い。

リューナは杖を使わず詠唱のみで魔法を使えるが、この世界ではそれは珍しい様子。
『鋼の錬金術師』でエドは当たり前に手合わせ錬成をしていたが、実は他はみんな錬成陣が必要、みたいな感じだ。

術を染み込ませた杖を使うことで術の再現率を高めるという仕組みのようだ。
もしかするとこの先他のキャラは〇〇特化の杖を使う魔法使いといった具合で、炎使いや氷使いなどが出てくるのかもしれないが、リューナの魔法はどういった強さを持っているのか気になる。

そう思うと焔使いでもなければ爆弾使いでもないエドが主人公として強さを発揮し続けた『鋼の錬金術師』ってやっぱりすごいな。

逃げ上手の若君

馬の大脳新皮質を吸い取ってマジキチドーピング!!!

この人がネウロの作者だったことを思い出させられた。

歴史物だとあまり現実離れしたイカれ野郎を登場させるの難しそうだが、全然大丈夫だった。
無茶苦茶イカれてるキャラが今後も全然出てきそう。

前作で暗殺だ何だを高校生に学ばせると言いつつ平和にギャグをやっていたことに対して、今作では生死のやり取りを本気でやっているのが印象的。

夜桜さんちの大作戦

凶一郎と父親の戦闘。

洗脳をされてもなお目的が変わらないため敵を討つ。
『BLEACH』にて、月島さんの過去改変を受けても"一護の敵ならば"と月島に攻撃できた白哉を彷彿とさせる展開。

凶一郎がやろうとしていることとは一体何なのか。

凶一郎を連れ戻す回でもそうだったけど、やっぱ長男くんは色々と背負すぎじゃないですか…

ハンターハンター

幻影旅団ついに結成。

ウボォーのいいやつっぷりが悲しくなる。

そしてマチが持つ技術のオリジン回でもあったのが何気にアツい。
元々念が見える素質ある子だったのね。

クロロが決めたのは"無惨に殺された同胞の為、悪人になってでも仇を取る”ということ。
これってクラピカがした覚悟とほとんど同じじゃんか…と切なくなってしまう。

そして前回でもあったようにクロロには悪人を演じられる力があった。

こんなに悲しいことってないよ…

高校生家族

もうなんで高校生なの?とかどうでもいいくらい将棋に打ち込み始めた。

この漫画の序盤を知らないので妹が何で高校にいるのか全然知らないのだけど、もうその辺知らなくてもいいやと思えるのが良いところな気がする。

アンデッドアンラック

アポカリプスに対して完全に主導権を握っている風子。

パーティーメンバーを集めるため、ペナルティの1年経過を最大28まで受けながらクエストをリセマラしまくるのがこんなにアツいとは。

仲間の記憶を呼び起こすことができる古代遺物「リメンバー」の獲得のために、アンディとの再会も見送る。

「あなたと会うのはここじゃない!」

無茶苦茶かっこいいよ〜〜〜!

記憶を持ったままループすることで、風子がRTAのように立ち回っているわけだけど、楽勝で通過していて退屈なんてことは全然なく、このRTAのような立ち回りのために大きな覚悟を持ってここに立っているということが感じられて面白い。

まじで単行本買います。

大東京鬼嫁伝

巨乳冷血お姉さんかと思いきや、溺愛我儘ロリでした。

冗談半分で書いていたけれど、本当に女の子キャラガチャを回し続ける漫画になっていないか?!

そろそろ役者が揃ってドタバタギャグが始まるのだろうか。それともこのままキャラガチャを引き続けるのか…?

もし無限に女の子キャラが増え続ける漫画だとしたら、それはそれで逆に潔くて笑ってしまうかもしれない。

PPPPPP

天才は持ち主次第で生きるし死ぬ。

これによって才能云々の燻りではなく、それぞれのプレイヤーが自身の"天才"を見つけて開花していくという流れなのだとしたら楽しみだ。

古須さんが指揮者に転向していくのも、もし今後にオケの話などになったときに再登場しそうで嬉しい。

兄弟たちとの衝突で話を進めていた本作だが、今回の件から自身の中にある"天才"と向き合っていく展開なのだとしたら面白くなっていきそうだ。

まとめ

今週のジャンプは『アンデッドアンラック』の単行本をちゃんと買おうと決意させられた。

今やっている流れは過去回を読み返したくなる。

新連載4連弾も出し切り、ここからどの漫画が打ち切られていくのかという期間が始まっていく…

全然刺さっていないのだが、掲載順上位を保っている『マッシュル』とかはアニメが始まったら見てみようかとも思う。

『夜桜さんちの大作戦』などもそうだが、おそらく一番面白い時期を見逃している漫画って途中から読んでもなかなか一緒に盛り上がりずらかったりするのが悔しい。

逆に途中から読んでも全然面白い漫画もあるので、それぞれの性質の違いでしかないとは思うが。
(BLEACHとか途中から読んでもなんかかっこよかったのってすごいね)

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