週刊少年ジャンプ

週刊少年ジャンプ2023年4・5合併号(12/26)について

2022年12月26日

表紙は全キャラ大集合の年末号。

今週の掲載でハンターハンターが実質連載終了となり、「週刊連載ではない掲載形態」での更新となることが発表された。

冨樫先生、お疲れ様です。お身体の健康を優先した上で、続きが読めることをゆっくり待っています。

「冨樫仕事しろ」とはもはやネットミームのような構文だったが、今や誰も言わないだろう。
漫画家にとって腰を壊すことがいかに致命傷であることを知らされた。

そんな状態にも関わらず、これだけ面白い作品を描き続け、ファンも待ち続けている。

なんて素敵な関係だろうか。

不定期での掲載になるのか、単行本のみなのか、形は全く想像つかないが、まだまだ楽しみだ。

僕のヒーローアカデミア

トガによるトゥワイスコピー、そして黒霧の再活動によって戦況はボロボロ。

しかもAFOは完全復活。

こんな中だけど、エンデヴァーが確実にNo.1として地に足をつけていく決意が熱い。

ホークスが「俺たちのNo.1(エンデヴァー)」と豪語するのも…このバディ感、むちゃくちゃ嬉しい。

焦凍の"燐"が胸に残っている描写があるが、技の真骨頂はまだ発動していない、みたいな流れだろうか?

もしそうだとしたら、焦凍の技とエンデヴァーの攻撃が合わさり荼毘にトドメをさす、といったような熱い展開になるかもしれない。

エンデヴァー、頑張ってくれー!

僕とロボコ

ボンドのデートを全力サポートする回。

円ちゅわんがひたすらにいい子で助かった。

最近のロボコはギャグ漫画なのにほっこりハッピーエンドが多い。

『高校生家族』とかでいい話っぽく終わると「やかましいわ」ってなるんだけど、ロボコでこれをやられると「よかったねぇ」となる差はなんだ。

このテンションなのにコロコロコミック的な寒さにいきすぎず、ジャンプで人気をキープしているのは本当に器用だなと思う。

ガンガンパロディしまくる回はやっぱり笑ってしまうので、来年からも楽しみだ。

ONE PIECE

悪魔の実の能力でさえ、条件が揃えば超人系と動物系は再現できるというベガパンクの技術。

能力再現にクローン技術…古代文明が明かされていくことで技術がインフレしていくわけだけど、ここまで考察が蔓延る作品で読者をあっと驚かす展開はこの先あるのだろうか。

船に乗る最後の一人はベガパンクかボニーか。これも最近の大きな議論だ。

流れ的にはボニーが乗りそうな気もするが…?

SAKAMOTO DAYS

南雲の暗躍によって四ツ村がコマに。

いいキャラなのに殺されてしまうのかーと思っていたので、ちょっと嬉しい。

内部の抗争などが動き出しそうな予感。

やっぱりこの漫画は、話が面白いというよりもバトルや台詞回しがかっこいい。

能力ものにせずに、あくまでそれぞれの殺し屋が持つ「特技」と「美学」でキャラクターを自立させているの、やっぱりすごい。

主人公の潜入パートから一転、最近はド派手な戦闘が続くので「ゴーゴーゴー!!」と手に汗を握りっぱなし。

呪術廻戦

脹相ニキ……九十九ネキ……

今まで人型の呪いとして真人と戦ったりしていたが、彼は人の形をしただけであくまで"呪い"として虎杖たちを苦しめた。

しかしここで脹相が「自分は呪いか?人か?」という問いに苦しむキャラクターとして顔を出してきたことで一気に魅力的に。

今まではお兄ちゃんと言い張るおもしろポジションだったのだが、いかにも人間的な葛藤を抱えている描写で好感度が爆上がりしてしまった。

そして九十九の粋すぎる最期のメッセージ。

圧倒的な強さで羂索に負けたかと思いきや、異次元レベルの自爆…九十九姉さん、おそらく退場…

登場シーンが少なかったにも関わらず、こんなにも頼もしいキャラクターがいただろうか…

しかも羂索、耐えるとは…

天元が呪霊操術に取り込まれたら詰みだって話だったのに、これからどうなる…?!

一方虎杖・伏黒も天使を見つけたものの宿儺との因縁があり動きずらい…
どうなるんだここから。
真希さんが全部ぶっ壊してくれるのか?そうなのか?!

夜桜さんちの大作戦

アニメ化決定!

ちょうどこの作品は「面白さピークのところを見逃したせいでついていけない」と感じていたポジションだったので、アニメを見て行ったら面白さについていけるかもしれない。楽しみだ。

さらなる大きな敵として登場した「旦」だが、まだ父と母の作戦も、敵の目的も不明。

急に「実は操られてたっぽくて本当は良い奴でした」と豹変した父だが、次回以降で凶一郎が受け取った弾丸から秘密がわかるのか。

わからんなぁと思いながら読んでいたら3、4話ほど何もわからんまま進んでビックリしたが、ここから最終章的な盛り上がりが見れそうだ。

アオのハコ

松岡くんのクソっぷりから一転。気まずいままデート終了とかではなく、一緒に夕陽を見るというイベントが発生して安心。

気持ちを伝えようとしたら、もちろん入る邪魔。

旧友ユメカの存在によって、千夏のバスケに対する想いについて深掘りされるのだろうか。

また雰囲気的には「恋愛よりも部活!」という意識を植え付けたのはユメカのようだ。

雛との三角関係が落ち着いたとおもったら、今度は「恋愛と部活の両立はできるのか?」という軸で展開され始めた。

嫌な展開が続きそうでヒヤヒヤするが、目が離せない…

暗号学園のいろは

「三腕樹懶の絶句働き!!(スリースローススターター)」

きたきたきた!西尾維新がやってきた!

思考の速さ、動作の速さ、決断の速さのスリーマンセルという強みと、絣さんの可愛いお顔公開。

こういう寒くてダサくてクサい言葉遊びを、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいるのを見ると「きた〜!西尾維新だぜ〜!!」ってテンション上がってしまうね。

こういう"粋でカッコいい風"のダサい言葉遊びをひたすら擦るために、おまけでストーリーが進んでいく潔さは彼の十八番だと思う。

解読メガネ(?)アイテムを使う同級生が登場したが、メガネの効果や機能について次回からまた少しわかっていくのだろうか?

ブラッククローバー

七人衆の先頭お披露目。

まだどどんと見開きで強さを見せるだけなので、ここから魔術と妖術の戦いが描かれていくのが楽しみだ。

ブラッククローバーも全然以前の話を把握していないのだが、「なんか面白くなりそうな雰囲気」だけを辿ってしがみついている感じだ。

ずっと読んでた人、どういう面白い展開がこれまであったのか教えてくれ…

イチゴーキ!操縦中

前回で予感していた通り、めちゃモテ生徒会長が一剛木にハマってしまう回だった。

これからツンデレポジションとしてラブコメしてくれるのだろう。

しかしやっぱり個人的にはハマらず、コロコロコミックを読んでいるようなテンションでしかついていくことができず悔しい。

ウィッチウォッチ

伝説の10倍速魔法をさらに重ねがけ、30倍速修行が始まった。

もはや「科学監修:くられ」の注釈がギャグになっていて笑ってしまった。

修行パートを30倍速で終わらせたことで、またドタバタ日常劇を再開できるように。

この作者はギャグとシリアスのバランスがすごく上手いんだけど、バトルシーンの迫力や魅せる演出とかについては特に印象がないのを思い出した。

比較するものでもないが、『銀魂』はその両立をしながらバトルシーンもしっかりカッコよかったのはすごいなと思う。

人造人間100

お肉スライダー!

この「全ての人造人間を倒さなくても人間への被害をなくす方法がある」という新しい道の開示が4話の段階で出てくるとは思わなかったのでビックリ。

『どろろ』では、二人の絆を読者が感じ始めたタイミングで「どろろを殺せば身体は全て取り戻せる」という近道が提示され百鬼丸が葛藤するというシナリオルートがある。(掲載誌によって『どろろ』は複数のシナリオがある)
そんな具合に、対人造人間との戦闘を重ね、絆が形成されていった中でこういった近道が出てくるかと思いきや、まだ本編で一人二人くらいしか人造人間を倒していないのに、そんなことを教えてくれるとは。

まだあしびにとって100との信頼関係や絆があると思える描写はさほどなく、あくまで復讐を果たすための決意があるという印象だ。
100の方も、あしびの身体を貰うという契約がそれ以外の意味を持っているとは思えない。

二人の関係性が不透明な中で、二人の目的をブレさせる要素を出してくるということは、ここからさらに人造人間という存在について深掘りされていくのだろうか。

個人的には物語の展開が少し駆け足すぎるような気がするのだが、設定が深掘りされていく漫画は好きなので、次回の展開に期待したい。

あかね噺

あかねの吸収力が発揮されるが、やはりあった「花魁が似合わない」という課題。

落語は有名な演目であろうと、やはり"誰がやるか"という点が大きい。

技術的な器用さは持っているあかねが、ここからは表現力の幅を手に入れていくパートになると思うのだが、その表現力の獲得をどう漫画で描いていくのか、むちゃくちゃ楽しみだ。

「上手いだけ」という残酷な壁にあたるんだろうな…とはおもっていたので、ここまで無双していたあかねもここからが本番だろう。

一ノ瀬家の大罪

なんだかんだで中嶋が可愛くなってきた。いい奴じゃんか。

妹が抱える問題は、愛情不足による依存体質とかだろうか…?

少年少女が抱えるタイムリーな不幸をガシガシ描いていくのが面白いと同時に、いい意味で見てられないほどのリアリティがあってなんとも辛い。

このそれぞれの問題、子供二人の問題が見えてきた後、きっと親や祖父母の問題も探っていくことになると思うんだけど、大人の問題がどんなエグみを持ってして描かれるのか、楽しみなような怖いなような、そんなワクワク感とゾクゾク感がある。

来年からもむちゃくちゃ楽しみです。

残り火

アフタヌーンとかに掲載してそうな大人びたタッチで驚いた。

『もののけ姫』のサンとモロのような関係性で、ベタながらクオリティが高くてテンションが上がった。

序盤でドラゴンと人間の過去について回想が既にあったので、ゲールがミラに真実を明かすくだりが少し冗長に感じたが、退屈しないコンパクトさだったのでそこまで気にならず読めた。

アンデッドアンラック

ジーナの覚醒。あくまで突飛な成長じゃなくて風子の記憶のジーナから学ぶっていうのがいいよね…

このループでニコの好感度がずっと上がり続けてる。頼もしすぎるし、まじで幸せになってくれ。

次回は不可避のボイドを仲間にするためのミッション。

やっぱテンポ良くていいなぁ。

新ループ編から面白すぎて、このあいだ単行本全部買って読んじゃいました。
アニメ化も決定したし、みんな読んでね。

逃げ上手の若君

鎌倉の防御は本当に強かったのか?という点を突いていく展開は、こういう歴史監修がついているからこその面白さ。

そしてガンガンに戦をしていくパートが終わった直後、大将同士の言葉での戦が始まるというのも面白い。

この口論がどう展開するのか。そして敵軍が裏をとりにきているため、どちらにせよ不利になりそうだが、どうなる?

ハマらない回もちょこちょこあるのだが、やっぱり面白い時はしっかり面白い漫画だと思う。

ハンターハンター

すっっごい文字数。

そして幻影旅団の過去編が終わったことで、また各王子の陣営、そして王妃たちの思惑が交差するとんでもない状況が再開してしまった。

カチョウとフウゲツは酷い戦いに巻き込まれないで欲しいと思っていたのだけど、もうフウゲツが完全に手遅れの状態でした。

各ハンターたちの動きも見えてきて、クラピカも出てきたところで…

早く読みたい…けれど…冨樫先生…無理をせずに…

大東京鬼嫁伝

世界の異変とか血の運命などを蹴飛ばして、ドタバタな日常を守るために俺は戦う!という流れで圧勝。

これからどうなっていくのかがあまり見えないが、ほのぼのタッチの可愛い人外祭の中に、エグいクリーチャーが襲ってくるようなバランスで続いていくなら、もしかすると面白いのかもしれない。

でもまたほのぼの日常しながら女の子キャラガチャを続ける展開に戻りそうだな…

どうなっていくんだ。キャラガチャか、顔パカか…

高校生家族

桐生5段との熱い戦い。

熱いのか?なんなんだこれは。

でも「なんなんだよ」と思いながら完結まで見守ってしまいそうな気もする。

なんなんだよ。

マッシュル

ついに10割の力を出す敵。

やっぱりこの漫画はこのふざけたテンションで進んでいくのがデフォルトなのね。

主人公の強さが圧倒的なパワーなので、敵側も超パワーキャラなのが少し退屈してしまった。

これ、パワー対パワーが退屈なんじゃなくて、マッシュが来る以前に戦っていた仲間たちもずっと力押しで勝とうとしていたから退屈なんじゃないかと思う。

最強のライオも「すごい魔力量だ!」としか説明されないパワーで押し負けているし。

テクニックに対してパワーが押し勝つっていう痛快さはわかるんだけど、ただただパワーの押し合いを続けて、パワーが強い方が勝っているという状況が何戦も続いていませんかこれ…?

キャラクターは変わってるけど、バトルがずっと腕相撲みたいな茶番感を拭えず、やっぱり自分はハマりそうにないなと実感した。

PPPPPP

ラッキーは"天才"を自覚しながらそれを意識的に殺してきたのだろうか?

ラッキーの"天才"とピアノで会話することで生きる事を悟ったソラチカ、という構図だと思うのだが、ちょっと抽象的な表現が多すぎて今週はついていけなかった。

ラッキーの中にあるものに追求していくのだろうか?

なんだかオサレな天才哲学を見せられているような雰囲気だが、なんだか全然釈然としない…

この作品でのピアノの立ち位置がどんどんわからなくなっていく。
キャラクターの内省を掘り下げる漫画は嫌いじゃないはずなのに、それ以前にピアノ奏者としての掘り下げがあまりにないからだろうか?

「表現者」「天才」みたいな曖昧な領域の話をずっと気取った感じでしているので、ピアノ漫画としての面白さをまた味わいたいなと思う。

ギンカとリューナ

魔法設定にワクワクしていたのに、「自分を信じれば魔術は自由だ!」みたいな感情論で敵をぶっ飛ばしてしまった。

え?これでいいの?ってくらい普通にギンカが無双して勝ってしまった。

これ、どうなっていくんだろうか。正直呪文と杖の設定が語られた時はむちゃくちゃワクワクしたんだけど、その設定がバーン!と蹴飛ばされた感じだ。

呪文の詠唱による即興魔術、呪文を染み込ませた杖によって発動する魔術、自身の身体に付与する闇の魔術、これらの設定自体は結構面白いと思うんだけど、これが説明されたにも関わらず全然設定関係ないパワーの差で勝負がついてしまった。

主人公チームの無双はいつまで続くのか…?

まとめ

面白い作品が多くて毎週楽しみな中で、「これマジでどうしていくんですか…?」となるくらい味のしない作品も出てきて楽しくなってきた。

私はハマれなくてもう味のしない作品も読むのが大好きなので、これはこれでワクワクしながら読んでいる。

『夜桜さんちの大作戦』『イチゴーキ!操縦中』『大東京鬼嫁伝』『マッシュル』『PPPPPP』『ギンカとリューナ』あたりの作品は、今の段階の私は全くハマれていないので、「どうすんのよこれ」と思いながらも、ウキウキでページを捲っている。

もうそろそろ次期打ち切り作品が出てくるタイミングかと思うので、その顛末をしっかりと見届けたいと思う。

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