週刊少年ジャンプ

週刊少年ジャンプ2023年3号(12/19)について

2022年12月19日

今週の表紙は『あかね噺』

この漫画がスゴいにも選ばれ、絶好調。本編がも少し進んだらアニメ化もするだろうなという勢いだ。

YouTubeに公式がアップしているボイスコミックのクオリティが非常に高く、あの山口親子をそのまま起用して欲しいくらいだ。

今週は『ワンピース』と『ヒロアカ』が休載のため、少し寂しいが、物語が終盤に差し掛かり面白くなってきている作品も多いので最近はいろんな漫画がアツくて嬉しい。

あかね噺

禄郎の落語は音としての魅力。

使い分けた声色や緩急がジャズのように心地よい。しかし見せ場でしっかりと盛り上げるハングリーさもある野心的な一面もある。

かっこいいキャラだなぁ。技巧派なだけではない強さ。

落語の表現の幅広さや、楽しみ方の種類の多さを作中でやらしくない形でレクチャーしてくれるのが本当に上手い漫画だと思う。

今はあかねが他所から勉強をしてくるフェーズだけど、この先ライバル的なポジションは出てくるのだろうか?

高校生大会では他とは違う「プロの卵」として一線画す実力を見せて優勝した。

個人的には少年漫画は主人公の敗北をどう描くかという点も見どころだと思うので、あかねが対等な相手に対して力量差や実力不足などのいわゆる「負け」を感じる展開がどうくるのか楽しみだ。

アオのハコ

松岡くん、無茶苦茶イヤなやつだった。

前回、千夏が松岡にブチギレるんじゃないかと予想していたが、そういう人柄じゃなかったね。

ここでのコミュニケーションの不足がすれ違いを起こしていくのかと思ったら、まさかの千夏先輩とホームで再会。ちょっと安心。

「人によって恋愛の速度は違う」というセリフが何度も思い出させられる。

互いにデートの予定優先度について言及しないのはもどかしいが、ユメカという旧友(?)が話に出てくることで千夏先輩のことがわかっていくのかもしれない。

SAKAMOTO DAYS

話が面白いかは正直ピンとくるほど刺さってはいないんだけど、やっぱりバトルシーンが抜群にかっこいい。

『BLEACH』とかもそうだったけど、あんまりシナリオとかは気にせずにカッコいいバトルを超カッコよく見せてくれる漫画って割とそれだけで充分楽しめちゃうからニクい。

師弟対決的なアツいバトルだった。
四ツ村が味方になるルートもあるか?と先週思っていたが、あくまでプロの美学みたいなものを前提とした戦いの中ではそんな甘いことはなかった。

美学のある強キャラってカッコ良いよね。

夜桜さんちの大作戦

父の過去編。

夜桜家の本当の敵を倒すために記憶を託された太陽。

秘密が明かされたようで"見えざる大きな敵"を匂わせただけで何も明かされていないような感じがしてしまうのだけど、全巻読んでいれば分かるのだろうか…?

『サルでもわかる漫画教室』であった、構想当初のラスボス撃破後、"見えざる大きな敵"を出して時間を稼ぐ作戦を思い出してしまった。

父はどこからどこまで操られていたのか、何に操られていたのか、操っていた奴の目的は何なのか、この辺りがあまり掴めず「父と母は大いなる目的のために秘密裏に策を用意していた」という情報だけ明かされ困惑中。

これから明かされるんだろうけど、これで最終章になりそうな雰囲気。

一ノ瀬家の大罪

学内でボロボロの二人、でも憎まれ口を叩きながらも関係性をゆっくり取り戻していくのに安心した。

中嶋と和解(保留)できてよかった。

一方自宅ではお母さんが料理できることに対して妙なリアクション。

そして詩織が一緒にいたのも"彼氏"ではなさそうな雰囲気。援助交際やDV被害などそういった影が見えてくるのだろうか。

記憶を失ってから一週間なので、まともな関係性の可能性はあまりなさそうだが…

やっぱり思ったのだが、毎回一話一話の終わり方が上手い。
毎週次回への引きがスゴい。坂元裕二脚本のドラマかよ。

僕とロボコ

ツッコミ不在の狂気。

ずっと気が狂っているのに最後の1Pでいい話だったな…みたいな感じにしてくるのに笑ってしまった。

「 雪 だ 」

じゃないんだよ。

イチゴーキ!操縦中

フラワーがレギュラーキャラ化し、次は生徒会長が登場。

めちゃモテだが超堅物の生徒会長が、一剛木のことを好きになって彼にだけ超不器用にアプローチする、という流れになるのだろうか。

今の所「クラスメイトに改造人間だとバレずに青春を送る!」というのが目的として進んでいるので、彼女にバレるのかバレないのか。

そもそも「アレ…人間じゃないわね」と言っているので、他にも改造人間が出てきたりもするパターンもあるのかも?

呪術廻戦

呪術師は嘘ついてナンボ。

脹相の索で、ガルダも合わせて実質3体1の状況を作ることに成功。

二人の機転でガンガン攻めるが、極小「うずまき」って、そんなこともできるんですね。

反転術式があるから死んではいないと思うのだけど、九十九もだいぶ削られていたから、呪力量的にこの場では敗北か…?

こんな死滅回遊真っ只中で早々に羂索との戦闘が起こると思っていなかったので、この先がどういった展開になるのかが全く予想できない。

しかし脹相は知らない間に九十九にもお兄ちゃんと呼ばれて、愛されキャラになり始めたね。

アンデッドアンラック

風子が敵対相手にすら抱いていた愛情が、このループで報われていく。

自分を殺してくれると約束したアンディへの想いではなく、このループのジーナは孤独から救ってくれた風子への想いで能力を覚醒させた。

風子がループ前に、「次のみんなじゃなくて、今のみんなの幸せを見たい」と涙を流していたが、ループものでこうした切実な願いを吐露することって珍しい気がして感動したのを思い出した。

リメンバーを使って仲間の記憶を蘇らせた時、どんな再会を果たすのかすごく楽しみだ。

人造人間100

人造人間に敵対する存在の登場。

正論による復讐の否定は無力。

しばらくは100号の無双が続きそうだけど、人造人間の討伐隊の登場が物語を大きく動かしそう。

毒を以て毒を制する方式は漫画でよく見るけどやっぱりワクワクするよね。

ゆくゆくはあしびの持つ復讐心や100号の願いについてなどと向き合っていくことになると思うので、どう描かれるのか期待。

逃げ上手の若君

直義の優秀さアピールをたっぷりしたのに戦が弱いとは。

こういうのは史実を元に作られたフィクションならではの面白さよね。

ただやっぱりキャラの顔と名前が全然覚えられない…覚えられたかなと思ってたら分からなくなる…

『若君』読んでいる人どのくらい判別できてます…?むちゃくちゃ不安になってくる。

暗号学園のいろは

やっぱりクラスメイト全員にしっかりキャラ設定などが作ってありそうだ。

次週から各チームごとの対決でクラスメイトごとの強みなどが見えてきそうなので楽しみ。

ウィッチウォッチ

師匠あるあるをやるギャグ回かと思ってのんびり読んでいたらちゃんとストーリーも進めてきてびっくりした。

『彼方のアストラ』でもそうだったけど、ストーリーの邪魔をしないでギャグを入れたり、その逆も然り、本当にバランスが上手い。

神回と名高いカンシ10倍速回の魔法がまたここで役に立つとは思わなかった。

あの悲劇から精神と時の部屋見たいな活躍に展開するとは。

来週からは90日間の修行回を見れるんだろうか?

高校生家族

普通に将棋して優勝した。

このなんでもない茶番感をなんとなく許せてしまうのはなんでなんだろうか。

もうギャグ漫画から不条理日常漫画へフェーズが進んでいっているのか?!

ハンターハンター

想像以上に慎重な立ち回りをするヒンリギとノブナガ。

派手にノブナガが戦うと思いきや、見れたのは紐伸ばしソードでした。

しかし発信機の設置はしっかり成功。

うーーん、まだノブナガの能力はお預けか…

冨樫先生のTwitter更新は次週の400話の完成報告から途絶えているので、また休載してしまうのかな…

PPPPPP

やっぱりあまり好みに合わない漫画だと実感…

絵柄や演出がそもそも刺さっていないので、デカいコマとデカい吹き出しで冗長に進んでいくのに退屈してしまった。

これって新章突入しているのか…?と不安になる盛り上がりの無さを感じてしまう。

もしかすると日野くんは第二の主人公的な感じで立ち回っていくのだろうか。

あいつはオカルト

ジャンプっぽくない暗いトーンの短編だが面白かった。

心霊的なものを直接描かずにこの不穏さ。この不気味さで二人の関係性に焦点を当てたオチだとは思わなかったので感心してしまった。

ギンカとリューナ

先週見えてきた魔術設定にワクワクしていたが、今週のバトルで設定を見失ってしまい、あれ?となってしまった。

杖による魔術…呪文を染み込ませることで魔術の再現性が安定しているが、染み込ませた魔術しか使えない。
詠唱による魔術…即興性が高く融通がきくが、杖の魔術よりも高度な鍛錬が必要。
非詠唱の闇の魔術…ノータイムで発動できる。自らにかける魔術なのでリスクがある。

こういった風に解釈していたのだけど、もしかしたら今週の回を読んで違うのかもと思った。

こういう設定が凝っている漫画が好きなのでどうしても気になってしまう。

次回はギンカの戦闘回。ギンカの魔力を探知する奴がいるようだったけど、普通に魔術使って戦うのね。

大東京鬼嫁伝

寄生獣さながらの顔パカで、シリアスな雰囲気が漂ってきた。

主人公も戦えるようになって、バトル展開の土台が出来上がっていく感じだ。

可愛い女の子キャラがいっぱいいっぱい!って感じだったけど、巨獣化した兎の顎を砕くシーンは今までの空気感や絵柄とのギャップがあって少しアツかった。

この感じで可愛い絵柄とバケモンの入り混じるバトルものに移っていくのだろうか?

キャラガチャに退屈してきていたので、少し次回以降が楽しみになった。

マッシュル

肉体への理解によってさらに敵なしになったマッシュ。

主人公が出てくるまではあからさまなギャグがそんなに無かったので、こういったノリは久々な感じがする。

弾幕対弾幕、超パワー対超パワーで一辺倒なバトルに感じていたので、この漫画はギャグ漫画として読むべきなんだなと学んだ。

やったぜポメラニアン

「……何だコレ…」

まとめ

新連載陣の『一ノ瀬家〜』『人造人間100』『暗号学園〜』『ギンカとリューナ』『大東京鬼嫁伝』のあたりが結構どれも楽しみになってきた。

最初から面白い作品もあったが、ハマっていなかった作品も少しずつノっていけるようになってきたのが嬉しい。

『ギンカ〜』あたりは今まで全然気にしていなかったが、魔術設定とか世界設定の展開次第では結構ハマりそうな予感を感じている。

『大東京〜』もあの絵の可愛さで『寄生獣』みたいなことをしてきたので、シリアス要素がギャップになって面白くなるのかどうか楽しみだ。

バトルとなると心理戦大好きっ子なので、格闘漫画も『喧嘩商売』とかが好きだ。
ジャンプ的な能力バトルもやっぱり心理戦や戦略的なバトルが読みたくなってしまう。

でも全部が全部ごちゃごちゃ考えていくバトル漫画だったら疲れるだろうから、ワンピースみたいな「ぶっ飛ばす!」みたいなバトルもたまに読みたくなるよね。

あれ、でも最近のワンピースって文字もコマも多くて、心理戦や戦略バトルしてないのに読んでて疲れるな。

まあいいんです。ワンピースはワンピース。もはや見届けることが目的なので。

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