週刊少年ジャンプ

『一ノ瀬家の大罪』がついに仕掛けてきやがった -週刊少年ジャンプ2023年9号(1/30)について-

2023年1月30日

今週の表紙は『マッシュル』

私自身はあまりハマれていないと散々書いてきたが、先週号でやっとこの漫画のノリを理解できた気がする。

途中から読み始めたこともでかいだろうし、アニメが始まったら見てみようかしら。

比較的最近始まった作品だと思っていたのに表紙に3周年と書かれていたかなりビビった。

マッシュル

割とシリアスパート(?)をやっているあたりから読み始めたせいで、てっきりギャグ多めのバトル漫画というテイストなのかと思っていたけれど、どうもその読み方が間違っていたのがわかった。

本作はバトルもするギャグ漫画だった。

こんだけ味方たちが協力しても散っていった強敵を主人公が何の理屈もなく超パワーで倒し、敵も敵で「強い…強すぎる…」と言っているのが笑ってしまう。

あんだけ頑張っていた味方たち、報われなさすぎる。

あかね噺

「似合わなさ」を武器に笑いにかえる機転を効かせたあかね。

自分には到達できない、人間性での再現できなさを笑いとして昇華する。

この同じ演目でも演る人によって別のものになるという落語の面白さをうまく出していてテンションが上がった。

作品としてはメインになる場面は高座が多くなるし、漫画としては絵の見せ方とかすごい難しいであろう題材なのに、少年漫画的な超現実に頼らずにここまで描いているのは、やっぱり嬉しい。

枠外に連載1周年目前と書いてあり、これもまたビビった。
ジャンプでの時間の流れ、早すぎる。

ONE PIECE

ついに五老成が動き出した。

今まで上位存在的な感じでちょこちょこしか出てこず、毎回偉そうにしてるか焦っているかだったので、これからの五老星の動き方が楽しみだ。

ステューシーの活躍によってCP0はあっさり止められてしまったが、肝心のベガパンクが失踪してしまった。

ボニーとくまの記憶を巡って一悶着あったのだろうが、どうなったのだろうか。

ボニーの能力もあるし、ベガパンクも若返って協力したりとかするのだろうか…?

もうキャラが増えまくって同時にいろんなことが起こりすぎて大変だ。

僕のヒーローアカデミア

ロックロック、登場してからずっと地味なポジションながら頼りになるな。

今週も爆アツ回だ。

アニメで大塚明夫の声で「使い捨てのゴミが!!」って聞けるのが楽しみだ。

あくまでAOFの手駒にはならない死柄木。
ついに"志村転孤"とデクとの戦いが始まる。

転孤とデクがきちんと対面するのは初めてだったと思うので、彼をどう救うのかが気になる。

しかもここで黒霧の意識が白雲に戻るフラグ。
逆転してくれー!

ウィッチウォッチ

いつも通り面白い「カンシが可哀想な回」かと思って楽しんでいたら最後にびっくりした。

まさかの『SKET DANCE』とのセルフコラボ。

サービス的な感じでロマンが出てきたかと思ったらヒメコも出てきて来週がっつりやってくれるらしい。

小中学生の頃に無茶苦茶ハマっていたのでもう懐かしくてたまらない。
ヒメコの雰囲気が無茶苦茶大人っぽくなっていて「誰?」とはなったが楽しみ。

呪術廻戦

面白すぎる。

複雑なルール遊びだけど、こっちが置いてかれそうな時にちゃんと虎杖も混乱してるから安心する。

天元が言っていた天使の結界位置と登場位置が違ったので何故かと騒がれていた(なんなら天元黒幕説まで出ていた)が、それはあくまで天使の術式によるものだったらしい。

秤も強敵を倒し、真希さんも覚醒して、伏黒たちも天使と接触して強いパーティを組み、なんだかんだで順調かと思っていたが、天元を取られ、しかも津美紀の様子がおかしい。全然油断ならん。

羂索は天元と同化しているところだろうし、津美紀を乗っ取っているわけではなさそうだが、だとしたら一体なぜ?

この最後のシーンで無茶苦茶ゾッとした。
来週楽しみすぎます。

SAKAMOTO DAYS

物語が本格的に盛り上がってきた!

ついにスラーと殺連の正面衝突になりそう。

オーダーのキャラがこれからやられるとなると、四ツ村戦で過去描写がされた神々廻が退場しそうな気がしてしまって不安だ。

トンカチで戦うの、ドロヘドロの心みたいでかっこよかったんだけど…死なないでくれ…

アオのハコ

千夏のバスケの原点に触れる回。
千夏のバスケに対する真剣さは夢佳への憧れから始まったようだ。

これから描かれていくと思うが、夢佳がなぜバスケを辞めてしまったのかが気になる。

それにしてもこういった面での直向きさもキチンと書くのいいよなぁアオのハコは。

一ノ瀬家の大罪

なんだこれ!!!!

やっぱり仕掛けてきやがった。
無茶苦茶面白くなってきたぞ。

にしても本当に事故で都合よく全員記憶喪失なんかにならないだろうし、何かしらいじられていそうな気がする。

他人のことなどわからなくても仕方ないとアドバイスしていた父親(旧)だが、本当は翼に何かを思い出して欲しかったようだ。
あの時感じた他人事のような無責任さは、彼もまた本当の父親じゃないからだったのだろうか。

思い出さないといけない「あの事故」が何を指すのかがキーになるようだ。
家族やリビングにヒントはいくらでもあったというのが、また読み返したくさせてくるのでニクい。
単行本買っちゃうじゃんか、そんなの。

こうなってくると、父親以外は全員ちゃんと一ノ瀬家なのだと信じたいが…

アンデッドアンラック

ボイドの参戦!

一週目ではあっさりとやられてしまったが、ここでしっかり描写されるとは。

思ったより風子がフィジカルでも渡り合っていたのに笑ってしまったが、やっぱりこの逆ラッキーマンな戦い方は面白い。

きちんとボイドにも求めていた居場所を与えることで、救うことができていてよかった。

リップたちの悲劇をどうするのかが今の時点で楽しみで仕方ない。
しかもまだアンディとの再会もしていないのか。この再会の描かれ方も無茶苦茶楽しみ。

人造人間100

あしびと同じように人造人間と協力関係を結ぶ人間が登場した。

てっきり対人造人間の戦闘訓練を積んだ強キャラが味方として登場したりとかするかと思っていたけれど、ここで人造人間との共存について掘り下げていくとは思わなかった。

王道は王道なダークファンタジーではあるんだけど、話の構成がそんなに安易じゃないので次回が気になってしまう。

僕とロボコ

本当にファミチキとコラボしやがった。

そのうちするだろうなとはいっていたけど、やっぱりこのコラボならなんでも来いのスタンス強すぎないか。

ジャイアン、スネ夫ポジションのいい奴変換もそうだけど、このファミチキ先輩の「いい奴すぎる」で一本ギャグ書けるのすごいな。
最近食べてないけどファミチキ食べたくなってきた。

暗号学園のいろは

いろはの直感を頼りにSOS信号を読み解くわけだが、なぜ凍は自身で解読をする行動に出ないんだったっけ?

追われる身で動きずらいから優秀な手足が欲しいとかいう建前だったっけか?

毎週謎解きがあるのはちょっと楽しみになってきたが、それもあって話が進むのがちょっとだけスロー。

それは西尾維新だから仕方ないことか。

逃げ上手の若君

北条泰家の活躍によって三浦が寝返る。

小物っぽいやつがこういう戦闘以外で役立つのってアツいよね。大好きですそういうの。

理屈よりも感情を揺さぶれるものが力を持つ。
その流れを前の戦いで「味方の士気を上げる効果」や「信仰は軍のバフになる」などで描いてきたから説得力があってぶち上がった。

夜桜さんちの大作戦

新章突入前のちょっと休憩日常会。

つぼみが誰なのか途中から読み始めたせいで分からないのが悔しい。
夜桜家の一番下の兄弟なのだろうか。

凶一郎が太陽を受け入れつつある描写がされ始めたので、余計退場しそうで寂しさが先走ってしまった。

ブラッククローバー

シスターが正気を取り戻しそう。

この今までギャグ的に喰らっていた魔法を向けられた時に、「この技は知ってる!」みたいなモノローグを入れずに書いているのがかっこよかった。

やっぱ無効化系能力は敵に勝つのに理屈が要らないのがスカッとしていい。

無効化能力といえば『とある魔術〜』シリーズを思い出すけれど、あれとかは戦う相手に科学や魔術の能力ロジックがあるからそこ、その理屈やルールがある能力を無視してぶん殴るスカッと感が余計強かったのかなとも思う。

イチゴーキ!操縦中

恋愛対象枠の登場。

登場人物の全員が味付け濃いめのマシマシ設定でお腹いっぱいになる。

PPPPPP

ラッキーの現在があまり語られなかったが、"天才の方のラッキー"を擁護するレイジロウを見ると、もしかするとラッキーは現在"天才"を手にしてピアニストとして活躍中なのだろうか?

シーンが変わって現在のラッキーについて言及されるのかと思っていたら、どうやら次週はドンについての回だった。
随分と悠長に感じるが、一旦ここで各キャラの描写をしておきたいのだろうか。

これも途中から本誌で読み始めた弊害で、ドンがどんなキャラクターなのか掴めていないので全く次回以降の予想がつかない。

楽音が墓前にいた時に横たわっていたのは誰だったんだろうかというのをずっと気にしているんだけど、あれは心象風景としての描写なのか、それとも今後言及されるのか…

大東京鬼嫁伝

物語が動き始めるっぽい雰囲気。

キャラガチャは相変わらず続きそうだが、そんなことよりクリーチャーの見た目がラーメン屋を乗っ取っていたやつと似ているのが気になった。

顔パカの時から「かわいい絵柄でかわいいキャラいっぱい × ゾッとするような敵」のギャップで面白くなるのではと期待を胸にしていたが、どうにもそのルートにはやっぱりならなさそう。私も何回これを言ってるんだ。

ギンカとリューナ

やっと物語が本筋に乗ってから最初の街の話。

魔法世界の描写にたっぷり時間をかけて、道中仲間になったっぽいキャラも解散して3人パーティで冒険出発っていうのに20話をかけるのって結構珍しいと思うんだけど、私がテンポのいい漫画を読みなれてしまっただけなのだろうか。

魔法設定がちょっと凝ってそうだったから、そこら辺の説明がされた時はテンションが上がっていたが、ギンカは全然魔法の説明なく敵を圧倒しちゃうので、バトルも味気なく感じてしまう。

ギンカの魔力を察知する敵っぽいやつが少し前に出てきていたけれど、あれは後々登場するのだろうか?

てっきり現状最強状態で無双しっぱなしのギンカに制限(敵に察知されないように極力魔法を使わないとか)をするための匂わせかと思っていたが、全然登場しなかった。

このまま打ち切りになったらなんとも言えなさすぎる。

高校生家族

部長としてハリキリすぎて普通に部員に引かれてたくだりで笑ってしまった。

「『俺の背中を見ろ!』って言っちゃってたし」
「言っちゃってたんだ…」

のあたりみたいなシニカルさが結構ツボなので、くだらね〜と毎回笑っちゃって悔しい。

なんだかんだ毎週楽しみにして読んでいるので、ギャグ枠ということで掲載順最後だが終わらないで欲しい漫画だ。

まとめ

今週は激アツ回が多くて満足感が高かったので嬉しい。

ヒロアカがずっと絶望だったんだけど、反撃回としてノってきたのが嬉しい。

呪術廻戦もこんなタイミングで始まるとは思っていなかった羂索戦と、津美紀の解放だが、どちらも予想外の方に転がって手に汗握りっぱなしだ。

そして何より一ノ瀬家の大罪が大きく動いた。
まじでビビった。しっかり仕込んでいた。単行本、買います。

やっぱ本誌を読んでいても夢中になった作品はしっかり単行本を買いたいと思わせてくるからすごい。

ジャンプ、一生続いてくれ。

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