週刊少年ジャンプ

『ウィッチウォッチ』のスケダンコラボ開始、そんなことより『呪術廻戦』で激動 -週刊少年ジャンプ2023年10号(2/6)について-

2023年2月6日

表紙は『ウィッチウォッチ』

前回の終わりでヒメコが登場し、まさかのコラボ回ということで盛り上がっていた。

ちょうど連載も2周年。

魔女の話も若干進めつつも、ここでしっかりサービス回をしてくれるのは嬉しい。

『SKET DANCE』の笑点のテーマに歌詞をつける回とか、架空のスポーツをする回とか当時無茶苦茶笑ったのを思い出す。

しかし今週はヒロアカとワンピースがお休みということで少し寂しい。

ヒロアカについては次週も休載するとのことで、作者の体調などが心配だ。

ウィッチウォッチ

まさかのボッスンまで登場!

一回だけヒメコが登場するサービス回かと思いきや、スケダン的な物語をがっつりやってくれるみたいだ。

ヒメコとボッスンが出てきてスイッチが出てこない、なんて寂しいことはしないと思うので、きっと次週にはスイッチも登場してくれそうだ。

ヒメコの回想シーンでもスケダンキャラが出てきたり、みんなご存知なことを前提にやれちゃうの勇気あるな。

アオのハコ

正論を言えるのはいつも他人事だからだ。

急にぶってくんの無茶苦茶怖いけど、急に首突っ込んできた知らんやつに正論言われたらそりゃ腹たつよな。

夢佳と会話してるのに千夏先輩の事だけを軸に会話をしようとした猪俣くんが悪いですこれは。

ただ、ここから「プロを目指すわけでも無いのになぜ部活に打ち込むのか?」という少年漫画ではなかなか見ない問いに向き合うことになると思うと、登場人物たちがどう動いていくのかがとても楽しみだ。

スポーツ漫画ではなく、青春漫画としての部活の描かれ方というのは、過去にもあったのだろうか?

僕とロボコ

めんどくさいラインあるあるの回。

グリードアイランド行ってるくだりから、ボマー即捕まえの流れで笑ってしまった。

毎回SEで「ちゃんちゃん♪」と流れそうなくらい呑気なオチだけど、こういうパロディが楽しみになってしまっている。

イチゴーキ!操縦中

ミサオの巨大化回。

やっぱり私は『斉木楠雄〜』とかにハマれなかったのと同じ感覚で本作にはうまくノっていけない感じがする。

なんでなんだろうな。全部「ボケですよ」「ツッコミですよ」という付箋がついてるみたいなギャグ漫画が苦手なのだろうか。

呪術廻戦

津美紀も受肉タイプのプレイヤーだった…

しかも万(よろず)っていう名前からしてだいぶ厄介な強キャラ感がすごい。

そして予想会の展開はそれだけに止まらず、ついに「契闊」と宿儺が唱えて自由に動く時がやってきた。
しかも前々から伏黒を使って何かを企んでいるようではあったけど、自らの指を食べさせて伏黒に受肉するなんて誰が予想しましたか。

思っている以上に最悪の展開になってしまった。

NARUTOで言えばサスケに九尾が宿っちゃった状況だ。
サスケ、色々抱えすぎだろ。

それと全く同じ。伏黒が気の毒すぎる。

そして気になるのがここから虎杖はどういう状態になるのか…?
呪力コントロールはできるかもしれないが、宿儺由来の力は無くなってしまうのか。それとも器としてのフィジカルの強さでこのまま戦い続けるのか。

伏黒がもう見てらんない。

意外とテンポよく天使が仲間になったから油断したけれど、死滅回遊が始まってからずっと予想だにしない展開が続いている。
しかもずっと面白い。

次週一体どうなるんだ…

SAKAMOTO DAYS

坂本商店、完全に存在を忘れかけていたが、平和なメンツが平和に繁盛させてた。

セバはサポートとして協力する形になり、周はパーティメンバーに。

この晶のとにかく不穏な行動がヒヤヒヤさせられる。

ちょっとキャラ付けがしっかりした敵くらいに思っていた映画野郎も、なかなかキーパーソンになっていきそう。

映画のセリフの引用とかのやり取りとかを見ても、多分作者が映画好きなんだろうなと思う。
このキャラに喋らせるの楽しそうだ。

一ノ瀬家の大罪

記憶喪失n週目。

思っていたよりキラキラお父さんがガンガン動いて、旧お父さんの最後の言葉とは真逆の行動をしまくる。

明らかに何かにたどりつかないようにされているようだ。

しかも旧お父さんも登場。

この家族にかけられている秘密とはなんなのかが全く予想がつかない。

クラスメイトも翼が二度目の記憶喪失だということについて特に触れていないのが気持ち悪い。
中嶋も翼を虐めている証拠を並べられて説教されているので、時間が戻っているっぽい。
記憶喪失とかじゃなくてタイムリープか?

どのくらいの規模でおかしなことが起きているのかがわからないので、読者も翼と一緒に大混乱できて良い。

マッシュル

イノセントゼロはラスボス的なポジションなのだろうか。

良いですね。パワーパワー!少年漫画あるあるに水を差すギャグとパワー!

あまりバトル漫画的な尺度で見ずにギャグ漫画として読むべきだと学んだので、あまり細かいことは気にせず今週は読めた。

これがマッシュルの読み方か。

とんでもパワーでラスボスもスカッと倒してくれそう。

あかね噺

「下手さを面白さにする」という流れはミスリードで、「その下手さが物語の解釈になり得る」ことに辿り着いたというくだりで無茶苦茶アツかった。

少年漫画的なキャラの特徴付けだと、どうにも主人公は特権的な特技を持ちがちだが、本作は主人公の人間性を持って落語を解釈してモノにしていくというプロセスがちゃんと面白い。

師匠から伝承された技を使っているうちに、主人公のオリジナル技を急に生み出したり、覚醒したり、そういうのが少年漫画のセオリーだったりもするが、そういった簡略化をせずに主人公が"落語家"になっていく様を感じられるのが嬉しい。

そう思うと既存の伝承技でいかに腕を見せられるかという土俵で戦う落語家ってとんでもないなと思う。

逃げ上手の若君

ここにきてまた登場人物たちの顔と名前がまた頭の中でゴチャつき初めてしまった。

こういう漫画は単行本とかで改めて読んだ方が整理できそうだ。

時代物だから服装や髪型でキャラの印象をつけるという手法がだいぶ禁じられているので、そこまでキャラの書き分けが上手く無い絵柄も相まって読むのに苦労している。

ただ漫画は面白いのよ。なのでそれに振り回されている自分がただただ悔しい。

人造人間100

100の最強ゆえのハンデ。

そして最強ゆえの打開策。

ここでのあしびが100の手綱を握ろうとする動きが少しアツい。
反則級のパワーお姉さんと、賢いガキのタッグが強固になっていくのが楽しみだ。

アンデッドアンラック

リメンバーを使うのは否定者を全員集めてから。

最後に全員揃って全ての記憶を取り戻してからラスボスに挑むという漫画のご都合を、きちんと登場人物たちに納得させていて良い。

そしてビリーたちを仲間に引き入れるために否定者戦争に突入する。

今までは否定者同士で能力をぶつけ合うのはボイド戦だけだったが、あれもあくまでルールのあるリングの上での説得のための戦いだった。

完全にルールのない戦場でガンガン否定能力を使う風子が、ビリーたちにどう対抗するのか楽しみだ。
ジーナがすっかり相棒気取りなのが可愛い。

暗号学園のいろは

筒井康隆の『残像に口紅を』が大好きなので今週の回はテンションが上がった。

互いに25音での質疑応答、こういうの考えるのバチクソ難しいんだろうけど楽しいだろうな。

そして一方、凍が戦争を売る商人だっていう話もミスリードっぽい気もしていたが信憑性を持ってきた。

まだ物語の全貌がわからないが、謎解きでテンションを上げられてしまったら完全に楽しめちゃうのでズルいなと思う。

次回、すげー楽しみです。

夜桜さんちの大作戦

黒幕の話がやっと進みそうだ。

白スーツの目が怖すぎる。

夜桜家の全員で夜桜家を守るために戦うという流れになってきているので、ついに最終章突入のようだ。

「このキャラたち可愛いでしょ」というような作者の感情が滲み出ちゃっている回がしばらく続いたが、ストーリーに戻るようで安心。

とりあえず凶一郎は退場してほしくないが…

おねがい!流れ星

読切の作品。

絵柄が印象的なので、もし次同じ作者の作品を目にすることがあったらすぐに気づけそうな気がする。

最初から「おばあちゃんにもう一度会いたい」というところから始まって、「お前おばあちゃんに会いたいんやろ!」と星が察して、主人公が自分自身で「会えなくても良いんだ!」と気付くので、こちらとしては「おう、そうか」となってしまった。

こういう主人公の建前と真意をどのタイミングでどうやって読者に明かすかって結構大事なんだなと思った。

ブラッククローバー

龍、待っててくれたんだ。

良いやつじゃんか。

大東京鬼嫁伝

愛火には進太には言えない事情で異界に帰らないといけなくなりそうな予感。

また序盤の時のような呑気な妖怪退治に戻ってしまって少し悲しい。

でも「駅前の変な人」の例えのくだりとか、逃げる敵のケツに蹴りを入れるヒロインとか、ちょっと笑っちゃうところとかもあったので、この打ち切りに向けてのレールを整えてきているのを見ると「そろそろか…」となんとも言えない気持ちになる。

パセリ農家が最強なら、つまり最高の野菜はパセリ

こちらも読み切り作品。

絵のうまさと迫力に対してくだらない題材で少年漫画をやっていて笑ってしまった。

いろんな野菜の特徴から能力まではいかないバトルになっていて、他の野菜との戦闘も見たくなってしまう。

ほとんど主人公が「パセリ食えよ」しか言わないのにちょっとかっこいいのが腹たつ。面白かった。

PPPPPP

どうにもずっと冗長なパートが続いているような気がして全然ストーリーに興味を持てずにいる…

このバカでかいコマでバカでかい吹き出しで、特に惹きつけるわけでもない会話やシーンが続いているのを見ると、SNSで改行とかスペースを多用して"なんか言ってる風"で何も言ってないポエムを見かけた時のむず痒さを思い出す。

高校生家族

毎回この仰々しい演出で「うるせえよ」と笑ってしまうので悔しい。

やっぱ同級生の無茶苦茶いい奴がおじさんっていうだけでこんなにシュールになるのってすごいな。

普通に卒業まで見届けたい。

ギンカとリューナ

次回、また魔術師同士の戦いが始まる。

ロックは魔法が使えない剣士だが、この世界でどうやって魔術師と戦うのかが気になる。

しかし掲載順も最下位になってしまったので、こんなに悠長にやっていて大丈夫なのかちょっとヒヤヒヤしてしまう。

魔法設定でちょっと面白かったので、ここから挽回してくれるのだろうか。

ギンカとリューナがめちゃくちゃ強いまま無双してるだけで打ち切りになってしまうのか…?

まとめ

今週は『ウィッチウォッチ』のコラボ展開が思ったより長く続きそうでテンションが上がっていた矢先、『呪術廻戦』がバケモンみたいな面白さで展開を動かしてきたので無茶苦茶ビビった。

先週は『一ノ瀬家〜』で無茶苦茶ビビってたのに、今週もビビり散らかした。

『暗号学園〜』のリポグラム対決も次週楽しみなので、だいぶ満足感が高い。

ただ『ヒロアカ』が最高に盛り上がっていたタイミングで来週も休載…
週刊連載って本当に寿命縮めながら描いてくれているんだろうなと思うと、本当に嬉しいし感謝もいっぱいだけど、身体を壊されてしまったら本当に元も子もないので、漫画家の皆さんは体調を最優先して欲しいという気持ち。
しかしそれを同じくらい、話の続きが楽しみで仕方ないです。

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