週刊少年ジャンプ

『呪術廻戦』ついに本番スタート -週刊少年ジャンプ2023年11号(2/13)について-

2023年2月13日

表紙は『あかね噺』

気づけばもう1周年。

私がジャンプを購読し始めたのはちょうど『あかね噺』が始まったタイミングだったので、なんだかそれも合わせて嬉しい。

現在休載中のヒロアカがもう30巻以上出ていて、連載中の作品だとワンピースに次いで長いというのも私の世代からしたら驚きだ。

ジャンプを通して見ると、時間の流れがバグっているかのように感じる。嬉しいような恐ろしいような。

あかね噺

「狙いと結果が一致してこそプロ」

うらら師匠かっこいい…

この同じカツ丼でも、フレンチ料理と定食屋で例えているのわかりやすいし、こういう例えがセリフの説明じゃなくて挿絵的な感じでいつも添えられているからこその本作の読みやすさなのかもなと思った。

しかもこのあかねが干されかけている物語の状況と、落語の"お茶汲み"を重ねてこの状況を突破する流れも粋でかっこいい。

前回の記事でも感心していたところだけど、やっぱりただ落語家として腕を上げていくというシンプルな本筋の中で、こういった落語への理解が読者と主人公で共に駆け上がっていける感覚をむちゃくちゃうまく演出してくれるのはすごく嬉しい。

1周年になったところだけども、まだまだ続いてほしい漫画だ。

ONE PIECE

懐かしいアイスバーグの名前が出てきてエモくなってしまった。
もしかすると彼もまた再登場してくれるのだろうか?
私はまだカクのさらなる活躍を待っています。

そしてついにビビの登場!
ついでにワポルも。

懐かしいメンツがどんどん再登場してきて、ストーリーのゴチャつきように混乱しかけていたけれど、やっぱりなんだかんだで嬉しい。
クマの過去もボニーの行動にどんな影響を与えるのか…
謎がバンバン解かれていき始めたので、読みにくいと思いながらもやっぱりワンピースはしっかり読んでしまう。悔しい。

呪術廻戦

状況最悪。呪術廻戦、ここからが"本番"だった。

もうこれは伏黒は帰ってこないね、きっと……

『ヘルシング』のように、強すぎる主人公がラスボスとして討伐される流れになるのかと思って読んでいたけれど、どうやらそうはならないらしい。
虎杖や五条先生と共に、伏黒(宿儺)を倒すことになりそうなのがなんとも辛い。

けど伏黒の術式をバキバキの宿儺バフで使い倒すの、辛いけどかっこいいな。

五条先生復活の希望だった天使も宿儺にやられ、津美紀も受肉されていた。
虎杖はまた「誰も救えなかった」と絶望してしまうんじゃ無いだろうか…

高羽、どうにかしてくれ。

アンデッドアンラック

不抜と不壊が仲間に。

テンポよくガンガン仲間が増えているが、これまでむちゃくちゃしんどい対立だったので、「ゴーゴーゴー!!行け風子!!!」という気持ちでガンガン読み進められて気持ちがいい。

登場キャラと時系列のずれも、魂が惹きつけられているという(都合良くではあるが)理屈で説明してくれた。

ずっとアンディにひっつきっぱなしだった風子が、皆を愛しているがゆえ皆に愛されて仲間に信頼されていく。
否定者たちが能力を協力して使いまくる戦いが見れるのが楽しみだ。

前のループでは辛いポジションを担ったビリーのことも早くなんとかしてやってほしい…

SAKAMOTO DAYS

坂本とシンの激突!

味方同士のバトルって少年漫画の熱い展開TOP10には絶対入りますよね。

坂本が思っているよりもシンが成長していることを感じるシーンとかでも、変にモノローグを入れず描いてくれるので、殺し屋同士が脊髄反射的な判断速度でやり取りをしている感じがしてかっこいい。

坂本の過去がしっかり説明されるようなので、次号からは過去編といったところだろうか。

アオのハコ

直向きな努力が生む亀裂。

高校の部活らしい描き方でやっぱり感心する。

これがスポーツ漫画だったら、こういった書き方はされないし、アオのハコはこういう新鮮味が毎回気持ち良い。

それぞれの登場人物の"物事との向き合い方"がきちんと掘り下げられるからこそ、その人物たちが恋愛でどういう行動を取るのかに説得力を感じられて、気づいたらハマってました。

逃げ上手の若君

北条家、ついに鎌倉に帰還。

この振り返るシーン、いいシーンだな。

時行がなぜ慕われるのか、なぜ鎌倉に帰る必要が彼にあったのかを、このシーンでググッと納得させられてしまう。

登場人物が覚えられんなどと描いていたけれど、それはこっちの問題で漫画自体はずっと面白いので、しっかりとしがみついていきたいと思う。

マッシュル

ずっとおんなじようなことを繰り返しているような気もするが、本作の本領はこういう展開なんだろうなと思った。

バトル漫画あるあるを壮大にやって、それに水を差しまくる。

やっぱりこれはギャグの多いバトル漫画ではなく、バトルの多いギャグ漫画だ。

ウィッチウォッチ

ボッスン、スイッチ、大人になったねぇ。

思ったよりもあっさりと終わったが、あの3人が大人になってもまだ仲良くしているのが見れて嬉しい。

セルフコラボなんて勇気あるななんて思っていたけれど、結局見たいものを全部見せてくれたのでむちゃくちゃ「ありがとう」という気持ちになってしまった。
まんまとだ。悔しい。嬉しい。

ウパ野ルパ子は一般人

かわい〜

そしてバトルもかっこいい〜

一心一体のバディものでのバトルにもなるし、この二人の恋愛模様も描かれそうだし、連載になっても楽しめそう。

能力系も動物とか妖怪の特徴でシンプルなので、変に固有名詞も多くなくてむちゃくちゃ読みやすかった。

夜桜さんちの大作戦

夜桜家に近づく的の名前は「旦」
ラスボス感すごいですね。

敵の目的も明かされ、最後の戦いに向けて動き出した感じがある。

全員揃って夜桜家の解放を目指して大戦闘になるのか、それともまた修行パートなどが入るのだろうか?
少し前から強すぎる凶一郎の退場の予感にそわそわしていたが、この旦との戦いで凶一郎が敗れて一時撤退という流れが濃厚な予感…

一ノ瀬家の大罪

旧パパはどうやら本当に一ノ瀬家の父親のようだが…
そうなると新パパは誰よ…

お父さんはどうやら不倫をしていて家庭崩壊の原因の一つになっていたようだが、新パパのいう「ここ」ってなんなんですか…?

トゥルーマン・ショー的な…一ノ瀬家のための箱庭的空間で何かの秘密を思い出さないようにコントロールされているのか?
しかしそれだと中嶋とかとのくだりに愚問が残るし…

気になって仕方ない。
本作もこの二週目からが本番っぽくて、もう夢中だ。

僕とロボコ

クローゼットにうちはイタチがいる嘘、笑ってしまった。

珍しくロボコが少しだけ察しよく役に立つ(?)回だった。

暗号学園のいろは

見開きで問答するシーンで「キタキタキタ!西尾維新だ!!!」となった。

こういう捏ねくり回してゴリ押しする展開を見ると『めだかボックス』を思い出して懐かしくなる。

しかしこのいろはのセリフがリポグラムに則って伏せ字にされたりとかする演出、厨二心をくすぐってきてニクいですね。

人造人間100

改めて人造人間の恐ろしさを知らしめる回。

あしびの血の恐ろしさがここで再提示されていてよかった。

この流れで人造人間との共生は可能なのか?という問題が深刻化してワクワクしてきた。

高校生家族

この記憶喪失の流れ、もうちょいしばらく話数を跨いでいくのかと思ったら今回だけだった。

ここまできて本人に水を差させる系のボケをしてくるとは思っていなかったので、むちゃくちゃ面白かったです。

ギンカとリューナ

そうやら"〇〇の魔術"という括りで色々な魔術が登場しているようだ。今更気づいた。

闇の魔術というのは大きなジャンルの一つだと思っていたけれど、どうやら違うのだろうか。
呪文や杖についての説明に結構食いついてしまったので、この世界での魔法設定をもっとしっかり見たくなる。

バトル漫画らしいアツさが出てきたが、間に合うのか?!
こっからガシガシ面白くなっていくのか?!

イチゴーキ!操縦中

先生いいキャラだ。

今までのドタバタに比べてついていける回だった。

ググッと掲載順が下がってしまったが、これからどうなるのだろうか。

PPPPPP

ダダ先生の過去編に突入。

ラッキーがどうなっているのか気になるが、冗長なエモ風シーンの連続が終わり、物語が動き始めたので安心。

大東京鬼嫁伝

打ち切りに向けての準備体操が始まった…と思ってしまった。

ここから愛火を取り戻すための戦いが始まるんだろうが、取り返してハッピーエンド!と終わってしまいそうな気がしてならない…

まとめ

ここぞとばかりのいいシーンを描く回が今週は多くてテンション上がりっぱなしでした。

ヒロアカやブラクロが休載しているタイミングだったので、ボリューム的な不安が少しあったが、すっかり忘れてしまうくらいの満足度だ。

こっから盛り上がっていくぜ!という漫画が多いのはやっぱり次号が楽しみになって良い。

『呪術廻戦』は一体どうなっていくのやら…
『大東京鬼嫁伝』と『ギンカとリューナ』も別の意味でどうなっていくのか…

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