前回のHIKAKINは、YouTubeのコンペでの敗北に唇を噛み締める動画をあげていた。
ボイパという武器と、日本人という自身のルーツをふんだんに盛り込んだ「ニンジャボイパ」なる渾身の動画で全力を出し切ったHIKAKIN。
今ではYouTube界の王となった彼も、そんな下積み時代があったのだと理解させられた。
彼の決意表明とも言える動画で、リスナーたちはより一層彼を応援し続けようという意思が固まったであろう。
もちろん私もそうだ。
少年漫画ではやはり主人公が敗北を知るところから物語が盛り上がってくる。
YouTubeコンペで一度敗北の味を知り"YouTuberとしてのHIKAKIN"と成った彼は、いったいどんな動画を見せてくれるのだろうか。
今回も彼の動画を見ていこう。
(くねくねくねくね…)
(くねくねくね………)
ツブブブンツク!!
こんにゃく♪ こんにゃく♪
エベバデこんにゃく〜♪ ベベンブンブン!!
こんにゃく♪ ブツッ!! こんにゃく♪ ブツッ!!
ブ!!エベバデこんにゃツ!!く〜♪ ペプンペンプン!!
こんにゃく♪ ブツッ!! こんにゃく♪ ブツッ!!
ブ!!エベバデこんにゃツ!!く〜♪ ベベンブンブン!!
こんにゃく♪ こんにゃく♪
エベバデこんにゃく〜♪
サ ン ト リ ー の り ん ご こ ん に ゃ く〜♪
プシプシプシ!!
トゥルルンブシ!!
以前と全く変わらないHIKAKINだった。
全然変わってなかった。
敗北を知った上で、全然いつも通りの動画だ。
コンペで飲んだ苦汁をりんごこんにゃくで流し込もうという魂胆だろうか。
ということで、こちらはドンキホーテで買ってきました。
(パッケージを読む)
『こんにゃくぷるりんぷるりん、林檎も揺れる』なんか可愛いな。
コンニャクプルリンプルリン、リンゴモユレル…!!
とりあえずバスボイスで読んでみました。
この全て思いつきで行動している感じは、現在のyoutubeではなかなか見ることが出来ない。
今のyoutubeであったら、初期のHIKAKIN動画はカットされまくって動画は20秒くらいになっていただろう。
テンポのいいカット編集に、賑やかしのSE、そしてデカい字幕テロップ…
そういった添加物に頼らないyoutubeを安心して見ることができるのは、初期のHIKAKINのいいところなのかもしれない。
ということでですね、ジュースの入れ物だけど、こんにゃくゼリー飲料って書いてあります。
よく冷やしてお飲みくださいって書いてありますが、僕はキンキンに冷やしております。
どんな感じなのかな…?
(容器を振ってストローを差して飲む)
んん!
…んん!
甘い!
久しぶりの「甘い」だ!!!!
キタキタキタキタ!
まってましたよ。「甘い」
僕は嬉しいです。
これぞHIKAKIN。一口食べて第一声に「甘い!」
そうこなくっちゃ。
なんだか甘いものを食べて甘いというレビューはひさしぶりじゃないだろうか?
HIKAKINも、コンペの敗北を通して初心に戻ったのだろうか。
あの頃の、甘くて味の濃いものを食べて「甘い!」「濃い!」と喜んでいた初期衝動に立ち返ったのかもしれない。
なんだか少し感動的じゃないか。
…なんかほんとにりんごゼリーで…
簡単に言うとウイダーインゼリーみたいな感じ!
でもやっぱデザートっぽいかも!
ただのジュースだったらゴクゴクゴゴクって終わっちゃいますけど、これはなんか飲みごたえとかボリュームがあって、お腹に溜まりそうな感じ!
初心に帰りながらも、しっかりと商品レビューを添えられるようになっている。
上振れ下振れが激しいHIKAKINだが、やはりそのレビューの能力は少しずつ上がっていっているといっても間違いないだろう。
ジュースというよりも、デザートのような満足感。お腹に溜まるボリューム感。
こんな情報を動画に入れられるようになるとは驚きだ。
(グビグビグビ)
それほど固形っぽくないけど、でもゼリーですね。
非常に味も、リンゴリンゴってますね。
リンゴリンゴリンゴリンゴリンゴリンゴ!!!
サントリーノコンニャクリンゴ!!
ピピビスブス!!じゃないや、りんごこんにゃくだw
よかった、またバグっちゃったのかと思った。
グリッチ系のペダルを誰かに踏まれたのかと思いビビったが、最後は正気に戻り、動画は終了した。
YouTubeコンペの敗北をとして何かが変わるのかと思いきや、やはりYouTuberとはそんな簡単なものではない。
少しずつ積み上げる着実な成長こそがHIKAKINを作っていくのだろう。
そして前回、前々回に行っていた「あなたのビューが、僕を笑顔に」というよくわからないキャッチフレーズは完全に没になったようだ。
よかった。
この小さな成長を積み重ね、いつの日か、「ブンブンハローユーチューブ!」が世界に響く日を楽しみにしよう。
それでは。