週刊少年ジャンプ

『一ノ瀬家の大罪』で『タコピーの大罪』のデジャブ -週刊少年ジャンプ2023年13号(2/27)について-

2023年2月27日

今週の表紙は『ONE PIECE』

ベガパンクが登場してからはグングン新情報が明かされていき、物語が終盤に入ったことをひしひしと感じさせられる。

過去キャラの再登場なども多いので、「昔読んでたなぁ」くらいの熱量の私も結構テンションが上がる展開が多くて嬉しい。

そういえばネットフリックスで実写ドラマ化が発表されてからしばらく経つが、どんな仕上がりになるのか楽しみだ。

『ONE PIECE』の強いファンというわけでもないので、規模のデカさもあってか割と気になっている。

ONE PIECE

ルッチとカクとの共闘開始!

やっぱり俺、六式好きです。
以前も書いたが、能力バトルの中で単純な戦闘技術として登場して、しかも強いのがかっこいいですよね。

カクのキリンが覚醒して麒麟になっていたりしないかと期待をしていたけれども、麒麟のゾオン系があったとしたら、ウマウマの実幻獣種モデル麒麟とかなのだろうか。

麒麟のカク、みたいなぁ…

そして前は覇気で緑牛をビビらせるだけで帰ってしまったシャンクスの再登場。

キッドとの戦闘が始まるようだ。

流れ的にもシャンクスがここで負けるとは思えないし…
キッドの負け戦を見ると思うと少し気の毒だ。

SAKAMOTO DAYS

ちゃんと人にバレないように殺し合う戦いはちょっと久しぶりなのでテンションが上がった。

「俺でなきゃ見逃しちゃうね」的な戦闘を永遠にし続けてくれるから本作は良い。

オーダーの存在が出てきたけれど、この時期のオーダーってどんなポジションだったのだろうか。

キンダカの咬ませ犬感がすごいが、きっと来週は坂本がしっかり無双してくれそうだ。

僕のヒーローアカデミア

士傑高校参戦!

ホークスが頑張りすぎじゃないですか?
まじで休んでほしい。

新人ヒーローたちに託す流れもかっこよくて嬉しい。

ここまでにヒーロー社会が崩壊して引退するヒーローたちをリアルに描いたからこそ、若い彼らに託そうとするトップヒーローたちがかっこよく映る。

常闇くんの能力が強い強いと作中で言われながらも、戦況を変えるほどの活躍は久しかったので「そういえば強かったな」と驚いてしまった。

鳥系のよしみでホークスから常闇くんにバトンを渡す感じ熱いなぁ。

しかしここでOFAが倒れるとも思えない…
こんなに押し合っても何が決め手になるか予想がつかないほど鍔迫り合いが続いているので、ずっと手に汗握りっぱなしだ。

あかね噺

魁生の過去が語られる回。

今まではストイックで厳しい美学を持った堅物として描かれてきた阿良川一生だったが、ここで落語家っぽい人情への厚さが描かれるとは。

魁生、良い子じゃん…とまた人気が伸びそうな設定が付いてきやがった。

スポーツ漫画的な盛り上げ方をしてくる本作だが、落語においてはあまり勝ち負けみたいな判定がないので、この先であかねと魁生との戦いをどう描いていくのかが楽しみだ。

ウィッチウォッチ

乙木家メンバーそれぞれのデートプランに突っ込んでいく流れかと思っていたら、可愛らしいデート回でほっこり。

ニコがひたすらに良い子なので、早くモイちゃんの呪いが解けて欲しい。

アオのハコ

松岡先輩が無茶苦茶鬱陶しいが、千夏が大喜に励まされているという描写がはっきりと入って安心した。

前回「私に話して欲しかった」と責めることについて不満を漏らしてしまったが、夢佳が思ったよりもはっきりと心境を吐露してくれて救われた。

話せなかったことをきちんと話す機会ができてよかったね。

本作は登場人物同士のすれ違いみたいなものが、変に膨れ上がらないので結構ヒヤっとしても、次週くらいですぐにほっとさせられる。

そういうすれ違いのハラハラ感で恋愛漫画とか青春漫画って読ませていくものだと思っていたけれど、この子達は無茶苦茶ちゃんとコミュニケーションをとっていて偉すぎる。

アンデッドアンラック

戦力としては不変、不可避、不壊、不抜ともう十分強いメンバーがいるので無双しまくっている。

それにしても一週目では語られなかった否定者メンバーの悲劇を全部しっかり描いてくれる(しかもその悲劇を防ぐところまでやる)ので、これメンバーが全員揃ったら団結力がとんでもないことになりそう。

風子の人望が化け物レベルになる。
不運を背負う主人公が、幸運をガシガシ掴み取っていくのが気持ちいい。

呪術廻戦

バッキバキに虎杖がキレている。そりゃそうだ。

この虎杖が宿儺に対する認識を"呪い"として再認識することで、虎杖自身の呪力量もとんでもないことになっていそう。(そういう感情を元に呪力は練られるっていう設定だったもんね)

しかしこの宿儺の術式を前にノーガードで距離を詰めてシンプルにぶん殴るの肝が座りすぎだろ。
スペック戦の花山薫かと思った(『バキ』より)

でも津美紀をゲームから出すくだりで自分を天使に消してもらう覚悟が決まってたと思うと、この虎杖くんの肝の座りようは今更じゃない。

宿儺が伏黒の体を持ち逃げして次の展開に進むかと思いきや、伏黒の意識はまだあるようで、内から宿儺を抑制しようとしてくれているようだ。
なんだか『鋼の錬金術師』でリンにグリードが入った時の流れのようで興奮する。

なんとか伏黒の意識が死なずに残っていてほしい。

僕とロボコ

ジョネスのこといじりすぎだろ。

ハンターハンターの中でも、キルアに心臓抜かれる人でしかないのにこんなにネタにされるなんて贅沢だ。

アニメ化したことで声優ネタも使えるようになって百人力だ。

ファミマとコラボしたことを良いことにファミチキ先輩もなんか師匠みたいなポジションになっている。

『僕とロボコ』、もしかしてコラボすればするほど公式にいじれるものが増えて強くなっていくタイプか…????

逃げ上手の若君

むっちゃネウロっぽい鍛治職人が出てきて笑ってしまった。

戦闘員に女性キャラも加わってパーティーメンバーに彩りが増えそうな予感。

夜桜さんちの大作戦

この作品、なんだか単行本のおまけコーナーでやりそうな「うちのキャラたち可愛いでしょう」を本編でもめちゃくちゃやるな。

父親が託したものがやっと明かされるが、こういう上記のようなくだりがなければもっとテンポ良く話が進んだのでは…?と少し思ってしまう。
でもきっとこの作品が好きな読者はこういうのも込みで好きなんだろうなと思うので、結局蚊帳の外だ。

多分これはあれだ。インド映画のミュージカルシーンを無くせば二時間以内に収まるけど、インド映画好きはミュージカル部分含めて好きだから三時間くらいの映画でも全然気にならない、みたいな感じだ。

暗号学園のいろは

眼鏡兵器、思ったより出回ってた。

眼鏡を使って暗号を解いていくかと思いきや、そこまで特別なアイテムというわけではなさそうだ。
逆に眼鏡を使った時の効果を詳しく知りたい。

いろはが人望を手にしていくが、物語の大枠での本筋ふわっとしたままで不安を感じるのは、せっかちな少年漫画読みの悪い癖なのだろうか。

イチゴーキ!操縦中

打ち切りが決まってアクセルをベタ踏みしたのか…?!

一気に高校最後の夏になっているが、もう早々終わりそうな気配出しながら爪痕を残そうとするような潔さがあって、そこに笑ってしまった。

マッシュル

マッシュが倒れ、また他のメンバーで時間稼ぎタイム。

一個前の超パワーの敵の時と同じ流れになりそうな予感がするが、一体どうなるのだろうか。

なんとかマッシュを回復させて、マッシュが超パワーで倒す。それしか見えないが…

一ノ瀬家の大罪

事故について、父親のかけるを疑っていたけれど、もしかすると母親による集団自殺だったような描写があって、また少し事故の真相が見えてきた。

偽パパの真意が気になる。
良いやつなのか悪いやつなのか…
翼くんに「何度も」といっているあたり、やっぱりこの記憶喪失ループは一度や二度ではないのかもしれない。

また父親の不倫現場に足を運び、母親が誘拐に走りそうなくだりは、なんとも作者の『タコピーの原罪』を彷彿してしまって辛い。

母親が子供を誘拐して失踪、みたいな流れになって偽パパが動いてくれたりするのだろうか…?
このキラキラしてるけど胡散臭い感じが、何とも信用して良いのかどうか怪しくて気が抜けない。

しかもまだお爺ちゃんお婆ちゃんたちの秘密も残っているので、まだまだ不安だ。

もし7つの滞在に重ねられるのだとしたら、母親は「暴食」っぽい。
そうすると妹は「色欲」、父親は「怠惰」とかだろうか。

翼は…なんだろうか…?
家族と向き合うことを怠ったという点で翼が「怠惰」か?

また偽パパも含めて7人になるので、7つの大罪があてがわれる線も濃くなってきた。

こういう考察要素をわかりやすく入れてくれるのも若手作家感なのかもしれない。
ツイッター盛り上がっちゃうよね。悔しいけど。

人造人間100

モートセーフの人間の戦闘が次週からは見れそうで楽しみだ。

次の敵は"良い眼"を持った敵。

この何の部位に特化している人造人間かで敵がキャラ分けされていくのが結構ワクワクする。

瞬間移動のように素早く動くヒューゴが"良い眼"で見切られてしまうのが想像できてすでに辛いが…

デッドライン

悪魔と編集者と漫画家のギャグ漫画。

漫画家あるあるとファンタジーの掛け合わせみたいな感じでネタの拡張性がありそう。

ブラッククローバー

天眼通を使って軍師のような活躍をすることで龍を撃破。

本作は去年から本誌でやっと読み始めたくらいなので、あまりノリ切れないまま読み進めている。

多分『BLEACH』をフルプリング編から読み始めた、みたいな感じなのだろうなと思いながらゆっくり理解していっている。

大東京鬼嫁伝

これもいうなら『BLEACH』のルキア奪還編が始まったのだったら良いのだけれども…

ギンカとリューナ

魔法バトルが盛り上がってきた。

全部の展開がちょっとだけ今更感があるのだけれども、召喚魔法で杖を強化して殴りまくるバトルは見応えがありそうで少しワクワクする。

23話も主人公パーティーで小物っぽい敵を無双しまくっていて、これからどうなるのだろうか。

PPPPPP

終わった。

意味ありげなデカ吹き出しとデカこまで走り切ってしまった。

抽象的な風呂敷を広げすぎて、「なんかこんな雰囲気の哲学を書きたいんです」と言いながら消えてしまったような感じだ。

ラッキーは天才になったらしい。

まとめ

ずっとヒヤヒヤしながら読んでいた『PPPPPP』が完結した。
お疲れ様でした。

ここから盛り上がっていくぞと盛り上げる展開が今週は多かった気がする。

『ONE PIECE』のシャンクスvsキッド戦、『ヒロアカ』のヒーロー側の反撃、『呪術廻戦』の伏黒の抵抗、『一ノ瀬家〜』の過去シーンの開示、『夜桜〜』の父からのビデオメッセージ…

グッと物語が進みそうなものが多いと来週が待ち遠しくなる。

個人的には今週は『一ノ瀬家〜』がここからさらに物語が深刻化しそうで読み進めるのが楽しい。

来週号も楽しみにしていようと思う。

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