週刊少年ジャンプ

『ウィッチウォッチ』を読んで「何何何何?!?!」となる-週刊少年ジャンプ2023年29号(6/19)について-

2023年6月19日

表紙は新連載の『アスミカケル』

ついこの間『ドリトライ』は始まったばかりだが、今度は総合格闘技の漫画が始まった。

同系統の新連載を被せてスタートするのは酷じゃないだろうかと『ドロンドロロン』と『アヤシモン』の妖怪モノが同時に始まった時を思い出すが、どうやら集英社に容赦はないらしい。

結局例の2作は共倒れのような形になってしまったが、今回はどちらの作品も盛り上がってくれることを祈りたいと思う。

今週から『ONE PIECE』がしばらく休載になるが、休載前のご褒美と言わんばかりの新情報てんこ盛りで休載に入ったのは、尾田栄一郎の粋な計らいだろうか。
おかげで休載中も考察チャンネル動画をあげて食っている多くの市民が救われる。よかったよかった。

アスミカケル

グラップラー二兎、スタート。

作者の前作である『火ノ丸相撲』を読んでいなかったのだけれども、相撲というジャンプっぽくないイメージで結構しっかりと人気を出していたのを見て感心した覚えがある。

しっかりと1話で主人公の動機とか強みとかを見せつつ話を進めてくれるので、これからの展開がとても楽しみだ。
前の作品が相撲題材だったからか女の子キャラの印象が全くないが、大牙さんのキャラがどう動いていくのかも期待。

総合格闘技を題材にした漫画ってジャンプでは初じゃないだろうか?

あかね噺

落語のルールとも言える「声色ではなく口調で演じる」という大きな柱に対してデカいカウンターで仕掛けてきた!

と思いきや、七色の声で演じ分けるという技術にも歴史があったようだ。
この辺りは全く知らなかったのでテンションが上がった。

元々培っていた声優としての技術をそのまま使うのではなく、その技術をあくまで"落語"の技術として再構築する。
無茶苦茶かっこいいじゃないか…!

キャラも立っているしやっぱり見開きでの特技披露のシーンが毎回ちゃんとかっこよくて嬉しい。
うらら師匠の魅せる演じ方と少し被るような印象があったので(そこで修行もしているし)、演技はできる前提の中、声色を変えるのがタブーの落語でどうやってひかるの強みが出るのか楽しみにしていたが、そんなやり口があったのね。勉強にもなる。

この人気だと絶対アニメ化はするだろうし、その時どうやってそれぞれが演じられるのか楽しみだ。

僕のヒーローアカデミア

二乗で増え続けるトゥワイス(トガ)が強すぎる。

彼のトラウマ克服のシーンは大好きだけど、強すぎてホークスに真っ先に消されたのも仕方ないくらい強い。

トガと向き合うことを決めたお茶子だけがトガの気持ちに気付き、本物を見つけることができたの熱いなぁ。

どうにかしてトガを救ってやってくれ…

そしてもうホークスは休んでいてくれ…

マッシュル

これまで散々バトル展開に文句をつけてきたけれど、今週はギャグ漫画として開き直った展開で無茶苦茶スッキリ読めた。

なんかこの感じでここまで進んで『GANTZ』の最終回みたいな感じで終わったら本当に最悪だなと思っていたので、好きな振り切り方でした。

最初の数話だけ試し読みをしたことがあるのだけれども、今週は最初の数話と同じテンションだったので、試し読みしてから今週号まで飛ばして読んでも大丈夫な親切な漫画だと思います。

アオのハコ

あらあら〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

ここから3学期か…

先輩の部活の卒業とか進路の話とかでまたモヤモヤするんだろうな…

でもよかったねぇ…

呪術廻戦

やっぱり使えた簡易領域!

流石にこれだけ引っ張った五条VS宿儺はこんな簡単には終わらない。
観客席も開設をしてくれて助かる。

そして呪力切れを示唆して絶望の敗北シーンかと思いきや、反転術式による肉体の治癒を止めたは呪力切れではなく、生得術式の回復にリソースを割いたから…

血みどろの至近距離でぶっ放す「赫」

かっっこい〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

あの宿儺も顔の半分が吹き飛んでいる。

まだまだ続くぞ五条VS宿儺!!!
嬉しい〜〜〜!!!!!

序盤で言っていた「ちょっとしんどいけど勝つよ」を体現した余裕そうなラスト。

見たいバトルを毎回予想以上の面白さで書いてくれるの無茶苦茶嬉しいです…
永遠に続いてくれ…

来週休載が苦行だけど待ちます…

SAKAMOTO DAYS

平助…豹…お前らかっこいいよ…

おとぼけキャラがちゃんと魅せるところで魅せてくれるの大好きです。

豹もそんな背景があったのね。才能がないからこそ理解できる努力の足跡ってベタだけど熱いよね…

来週やるであろうこのタッグでのバトルが楽しみです。

ブラッククローバー

アスタ、まだ来れないのか…

敵の無限湧きの脅威を『ヒロアカ』で見せつけられていると同時に、こっちではラスボスの無限湧きをやってるの、もうギャグだろ。

夜桜さんちの大作戦

「悪ふぁ」……??????

ネット広告漫画だろもうこれ。

キルアオ

後ろで結ばれた手からどうやってワイヤー付き彫刻刀を投げたら体の前にワイヤーを張れるんだよ。

首動かして避けろよ、首で。

これまじで『黒子のバスケ』描いていた人の漫画なんですか…?
あれは『テニスの王子様』化していたけれどなんだかんだで能力スポーツ漫画として面白かったと思うんだけれども…

と思ったけれども『ロボレーザービーム』描いていた人の漫画でもあるのか…

逃げ上手の若君

尊氏が謎の薙刀を手にすることとかの説明はいらない。だって尊氏だもん。

楠木いいキャラだったなぁ…

逃げの才能があった楠木は、逃げることをやめたから負けてしまったというのも時行に託される感じがして良い。

そして時行の再登場!

読んでいたらこの辺りの史実がどうだったのか少し気になって色々と調べて読んだりしていたのだけれども、きっと歴史に興味がない他の読者も本作から興味を持つ人がたくさんいるんだろうなと思う。

そしてちゃんとワクワクする。たのし〜!
こういう漫画って良いですよね。

鵺の陰陽師

膳野がモブ代表みたいになってる。

バトル漫画っぽい展開かと思ったら、やっぱりそれ以降ラブコメに走りそうな展開で、よくわからないけど安心した。

二大旧家とか、世界観のディティールとしてもうちょっと説明しても良さそうなのに、コマ外の※印で1行解説して終わっていて笑った。
結構大事な要素っぽいのに。良いんだそれで。

「主人公が鵺の力を授かって幻妖と戦える」という要素が、今の物語の流れに対してマジでどうでも良すぎる。
同級生と楽しくドタバタしていて良さそう。

僕とロボコ

映画化すんの?!?!
絶好調すぎるだろ。作画とかタッチで無茶苦茶金かけたパロディをしまくるんだったらちょっとだけ見てみたい気もする。

映画の話ということもあって『テンマクキネマ』も早速パロディの餌食。

うまいこと立ち回りすぎていて不気味だ。
怖いもんなしじゃんこの作者…

ウィッチウォッチ

え?!?!

なになになに??????

どういうことよ??!??!?!

ほっこりエピソード回じゃないのかよ!!!!!

なになになになに????!!

どうなっちゃうのよ!!!!

満月の日まで魔女とか黒魔女という話はお休みじゃないのかよ…

そういえばこの作者『彼方のアストラ』の終盤で背筋凍らせてきた人でした…

暗号学園のいろは

綿菓子に難易度表示されるのかっこよすぎるだろ。

東洲斎たちの三人組、どんどん好きになっていく。
たゆたんがずっとカッコよくて大好きです。この前の瞬殺の痺れがまだ続いてる。

それぞれの視点から並行して綿菓子の事情を語るシーンも面白かったな。

クラスメイトの多さに目が回っていた時期は置いてきぼりを喰らってしまっている感覚が強かったけれども、登場人物への愛着が湧いてきた今は無茶苦茶楽しく読めている。

掲載順もっともっと上でもおかしくないよなと毎週思っています。

アンデッドアンラック

風子のパーティ集め、本当にバグ技ありのRTAみたいになってきて面白い。

能力を楽しんで使っていたシェンならば、不運を付与させてまでも否定能力に目覚めさせる。
不運能力をこんな使い方するとは予想だにしなかった。

漫画のループものの2周目とかって「もうちょっとズルすれば良いのに」と思うようなことがあったりするけれど、本作はそれを全部やる。
二周目であるアドバンテージをぶん回していく潔さってこんな新鮮なんだなと感動する。

そして肉弾戦で一番の頼みの綱だったあのシェン覚醒まで、メンバーと総当たりバトルが見られるのも嬉しい。

ドリトライ

この漫画もしかして…『バキ』のスペックVS花山薫戦を毎回やってくれるってこと…?!

無茶苦茶予想通りの展開で、主人公は作戦もなにもなくひたすらに心身のタフさの一点張りで突き通すの展開だったが、潔くて意外と面白かった。

敵がどんなテクニックやら身体的有利を持っていようが、ひたすらに心身のタフさだけで勝ち続けるのも逆に面白いのかもしれない。

『喧嘩商売』に対して一番逆の漫画だ。

一ノ瀬家の大罪

中嶋とのスパイリバイバルだ。

そして詩織は颯太のことをどうやら知っているようだけれども…

と思っていたら颯太は兄だった。

ずっと家族の写真を撮っていたのが颯太だったから、颯太だけ写真に写っていなかったのね…

なんだか掲載順も伸び悩んでいる状態でこのまま話が畳まれてしまわないか少し心配になってきた。
正直良いところで夢のリセットが毎回入るので「ここから面白くなっていきそうだ!」「ここからが本番か!」という盛り上げ上手ではあるんだけど、長い目でストーリーを追った時の足踏みしている感じは少しモヤモヤする本作だ。

足踏み的な展開かと思わせて一気に物語を動かしてきたりという揺さぶりもあるのだけれど、期待して読みながらも物語全体の軸がどこにあるのか読者として自分が迷子になりつつあるなというのが正直な印象。

見せ方とか展開のさせ方とか毎話の引き方とか、惹かれる要素がたくさんある漫画なだけに、この感じのまま終わってしまったら嫌だな…と思う。

人造人間100

綾子さんが裏切り者なのではなく、人造人間のドッペルゲンガーによる仕業だと示唆された。

バトルで技を決めるところがあまりカッコよくないなと思っていた本作だけれども、お兄ちゃんが強盗の腕を擬音もなく切り捨てるシーンは無茶苦茶カッコよかった。

そしてお兄ちゃんの極端な判断にはどんな理由があるのか。

あしびの火花習得、そして100号の固有能力覚醒があった後の展開なので、ここからも楽しみだ。

テンマクキネマ

倉井さんの演技とその解説の流れ、無茶苦茶親切だけどちゃんと面白かったな。

主人公がまっすぐすぎて幼稚に見えてしまうのか、あまり好きになれていないのだけれども、雪尾監督が登場したことであまり退屈しなくなったのかもしれない。

今の所倉井さんや同級生たちも「超感動名作!」と涙ながらに語る「渚」を脚本を見て、雪尾はどんなリアクションを取るのか気になる。

まとめ

『呪術廻戦』が今面白すぎますね。

割とバトル漫画での最強キャラのバトルって「そうなん?」と思いながら読んだりしがちなんだけど、ここまでの呪術師同士の戦いで描かれてきたルールに則って予想以上のバトル展開を見せつけてくれるので、読んでいて無茶苦茶楽しいです。

読者にも全く明かされていなかった理屈とかルールを解説で後出ししながら展開すると、やっぱりバトル漫画ってどんどんインフレしていくものだけれども、最初から決められていた天井同士のぶつかり合いがこうも面白いと、作中のルールの説得力にもなって良いですよね。

『あかね噺』はキャラごとの特色をカッコよく出していくジャンプ漫画らしさがありながら、何よりも落語の面白さ、落語家のかっこよさが全面に出ていて、ずっと大ファンです。

いろんな作品がどんどんノってきてる感じがするので最近のジャンプはずっと読んでいて楽しい。

繰り返しになるけれど、来週の『呪術廻戦』休載が本当に待ちきれない。

そして先週の水曜日あたりに今週号の『呪術廻戦』をYouTubeに違法アップしていたやつ。マジで許せん。
サムネ見るだけでも最悪でした。

なくそう、違法フラゲのアップロード。

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